Tulipomania: The Story of the World's Most Coveted Flower & the Extraordinary Passions It Aroused

定価:¥ 1,182
マーケットプレイス価格:¥ 759 (税込)

出版:Broadway
カテゴリ:ペーパーバック
ページ:288頁
JAN:9780609807651
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エディターレビュー
   歴史ファン、個人投資家、および土いじりだけでは飽き足りない園芸好きの人におすすめしたいのがこの本。17世紀中ごろオランダで起きたチューリップ騒動は、実に興味深い。チューリップはもともとヨーロッパやアジアの財力ある教養人たちの間で贈り物の品とされていたが、突如投資の対象となり、信じられないような高値で取引きされるようになる。今なら新規設立のインターネット企業や、ビーニーベイビー(全米で大ヒット中の手のひらサイズのぬいぐるみ)のコレクション、といったところだろう。職人は本職そっちのけでチューリップ栽培に専念し、一般人を相手に競りにかけ、領主の邸宅1つ(あるいは羊12頭、バター2トン、チーズ1000ポンド、船1艘…)が買えるほどの値で売った、という驚くべき話が展開される。詩人やモラリストや商人など、誰もが巻き込まれた時期もあったらしい。

   規制がないうえに品質管理が甘かったこともあってチューリップ価格は急騰し、1637年2月に頂点に達する。チューリップバブルは世界初の市場暴落となり、人々は破産し、負債が残った。1929年の株価の暴落に似た惨事である。その65年後、規模の小さなチューリップバブルがイスタンブールで起こる。だが、オランダの体験したような経済パニックには至らなかった。代わりに、花の形状の基準が設けられ、新種の開発が進んだ。

   これは無理にでも読まねば、というような本ではない。だが、チューリップや歴史、先物取引市場に興味がある人なら一読に値すること間違いなしである。

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