The Embarrassment of Riches: An Interpretation of Dutch Culture in the Golden Age (Vintage)
定価:¥ 2,398
出版:Vintage
カテゴリ:ペーパーバック
ページ:720頁
JAN:9780679781240
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マーケットプレイス価格:¥ 2,040 (税込)
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レビュー
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リーダブル・エディブルなオランダ学 Date:2005-09-22 おすすめ度 ![]() 「オランダって何語を話しているの?」 と訊かれたことがある。もちろん答えはオランダ語(Dutch)なのだが、それ以外ろくすっぽ知らないという事に気づいた。大体オランダがヨーロッパのどこに位置しているのか、知っている人が多いとも思えない(調べてみましょう)。 みなもと太郎の傑作歴史マンガ『風雲児たち』でも分かるとおり、もともと日本とは馴染み深い国なのである。そういった意味では馴染み深い国の紹介者として、サイモン・シャーマ氏の語り口や手並みには水際立ったものがある。 まずシャーマ氏は歴史学者でもあるが、受け持つ講座は「Art History and History」であって、つまり卓越したヴィジュアル感覚を持つ人でもある。テキスト部分は612ページあるが、2ページに一度は多種多彩な図版が挿入されるといった体(てい)をなしていて(その数300以上)、そのどれもが面白い。オランダといえば、当今おおはやりのフェルメール・レンブラント・ベラスケスの絵ばっかりなんでしょう、というとこれが殆ど出てこない。どれもこれも知らぬ絵(image)ばかり。同書後半、子供と子犬を扱った章の図版など、どれもユーモア感覚溢れる図版ばかりでニコっと笑える。 ニコっと笑えるのはシャーマ氏の文体についても言えることで、イギリス18世紀以来の戯文のこころが生きている、まことに読みやすい英文である(アメリカ系の戯文と違って下品さがない)。ユーモアをちりばめた文章の中に、さりげなくトピックや逸話を挟み込む手並みは、見事の一言。ぜひ文章も堪能していただきたい本である。 最後に、文章を堪能するということで言えば、オランダの食文化を扱った章での、食べ物の描写がやけにおいしそう(食べるのが好きなのだろう)。つまらないようなことだが、このあたりも味読していただきたい。 |
