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The Constant Gardener: A Novel

定価:¥ 766
マーケットプレイス価格:¥ 780 (税込)

出版:Pocket Star
カテゴリ:マスマーケット
ページ:576頁
JAN:9781416503903
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で37828位
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エディターレビュー
   イギリス人外交官ジャスティン・クウェイルの趣味はガーデニング。自己流のフリージア栽培に凝り、暇さえあれば、ナイロビにある自宅の庭園で過ごしている。それに、かなり年下の魅力的な妻、テッサを溺愛する夫でもある。一方、テッサはジャスティンとは正反対。社会改革を熱烈に望み、「この世で一番珍しいもの、つまり正義を信じる弁護士」として働いている。その活躍ぶりは、「アフリカ貧者のダイアナ妃」の異名をとるほどだ。しかしそのテッサが、こっそり訪れていた人里離れたケニアのトゥルカナ湖で、死体となって発見される。衣服をはぎ取られ、レイプされて。旅の同行者(愛人?)である、コンゴ系ベルギー人のハンサムな医師、アーノルド・ブルームの姿は消えていた。と同時に、クウェイルの、のんびりした生活も消し去られたのである。

   テッサは、薬品を扱う多国籍企業の情報を収集していた。その企業は、何も知らないアフリカの人々をモルモットがわりにして、致命的な副作用のある、結核治療薬の効果を試していたのだ。彼女の報告書は、夫クウェイルの上司たちの手で始末されていた。テッサのことも始末したのだろうか?どういうわけかすべての謎は、怪しげなイギリス企業、スリービーズ商会へとつながっていく。広告に、「アフリカの健康に、警鐘を!」なるうたい文句を自慢げに掲げている会社だ。ジョン・ル・カレは、この企業を象徴する象徴的なシーンを、ナイロビの死体保管所を舞台に描いている

    その「死体たち」の上には、ぼんやりとした靄(もや)が揺れ動いていた。それは、いっせいに羽音をたてて飛び回る、一群のハエだったのだ。

   本社は、クウェイルに真相を突き止められまいと必死になる。だが、執拗にすがりつこうとする相手の手を巧みに逃れ、彼はスパイとなり、テッサの復讐のため、そして事件解決のために、世界を股にかけた追跡へと旅立つ。ル・カレは、少しも衰えを感じさせない見事な筆さばきで、ロンドン、ドイツ、カナダのサスカチュワン州、ケニヤ、と広範囲にわたる追跡シーンを鮮やかに描き出す。彼独特の、飾り気のない、たたみかけるようなの語り口が冴えわたる。また、自身の16年に及ぶイギリス外務省勤務経験を生かしながら、残酷な策略や人々の軽蔑すべき自己欺瞞を容赦なくあぶりだす手腕は、いやはや信じられないほど見事だ。本書は、悲しくも地球上に存在する、これ見よがしの偽善者を風刺した、ドリス・レッシングの『The Summer Before the Dark』に匹敵する作品だ。

 『The Constant Gardener』は『Tinker, Tailor, Soldier, Spy』にも負けないおもしろさなのだろうか。はっきり言って、負けていない。アフリカが体験した悪夢は、チェスのゲームのような冷戦よりももっと複雑だ。しかも、薬物に関する世界的な騒動は、昔のスパイ合戦よりも小説化するのが難しい。それでもなおル・カレは、粋で、哀愁漂うストーリー展開をして読者を飽きさせない。そして、モラルに照らして許せないものへの激しい怒り(彼の作品の主題である)が、いつもながら熱く熱く伝わってくる。

レビュー
庭を愛する静かな男が燃やす、妻へのゆるぎない愛の炎 Date:2007-09-17
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アフリカで莫大な富をえる製薬会社の不正を暴こうとする妻にしのびよる脅しと危険な罠から妻を守れずついに妻を殺害されたJustin。 彼は親の代からの外交官であり、植物を育てることに喜びを感じる静かな教養人であった。たいして妻Tessaは開放的で無遠慮で勇気ある行動派。その二人が出会い育てた愛はわずかな期間で妻の殺害で終局をむかえる。そして夫は妻の殺害の謎に危険を承知でひとり果敢に挑んでいく。
拝金主義がはびこる現代にあって、本来病を治すはずの薬が富のもとに使われるというこの矛盾と病弊は現実にも起こりうるものと思われた。ただ、justinの心理描写、人物描写がさらに細密であれば、静かな男が危険をかえりみず妻の謎に挑む変貌がもっと心に訴えるものとなろうと思う。
読むのは辛い Date:2007-04-22
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やっと読み終わりました。正直、読むのが辛かった。前半部分で主人公の描写を同僚の視点で描きだしていますが、その部分が余りに長い。真ん中あたりでやっとアクションが始まりますが、面白くなったと思ったら結末に。不満が残ります。

それでもなんとか最後まで読んだのは、アフリカの感染症が重要なテーマだから。しかし、アフリカの感染症に関する問題も、製薬会社を国際的な悪の組織に仕立て上げるプロットとして使われているしかなく残念です。
いのちの尊さを今一度 Date:2007-01-03
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映画化されたのを観て、余計に辛くなりました。
いのちの尊さがあまりにも軽視されているアフリカの実態に、泣けて仕方なかった。
薬品会社の内部暴露本と思ってもいいのではないかと思えました。
薬品会社、医療従事者が周りにもたくさんいますが、本当はもっとひどい事実があります。
本を読み、映画を観て、何かに気付いて欲しいと思えました。
読みにくい小説 Date:2006-11-25
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 イギリスの外交官の妻がアフリカで殺害され、夫がその謎を解こうと悪戦苦闘する物語です。
 詩的な語りの小説ですが、作家がイギリス人のせいか、文章がやたらと分かりにくく、話が前後し、単語も豊富で、はっきり言って読みにくいと思いました。
 展開もスローで、面白いとは思いませんでした。
Don't give up on this one Date:2006-03-22
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I always find myself frustrated in the early going as to 'where is he going with this'? Mr. LeCarre is very meticulous about developing his characters before he hits you with the 'two-by-four between the eyes' plot twists. This novel was stupendous. You knew the characters right down to their toenails when he starts to let the story really roll, peeling off layer upon layer of betrayal. Justin the milk-toast diplomat: LeCarre has you so lulled into thinking that he's a do-nothing larva that when he starts to break out of his chrysalis of propriety, you find yourself laughing and crying at the same time - go Justin! The story line is about as scary as they come, considering the pharma-related headlines of the last several months. LeCarre tells a story that we don't want to believe could be true, but we suspect that there is more truth between these lines than we read in our daily papers. We are treated to the possible havoc that could be wroought by raw corporate power underpinned by greed, predjudice and ethnic fanaticism at its worst. We understand why the heroes do not survive. It's doubtful that any of us would, either. This may be a work of fiction, but as in other of LeCarre's novels, it is a fiction that is chilling to the bone in the truths it speaks. I also highly recommend-Giorgio Kostantinos'masterful thriller-QUEST-
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