一般言語学講義
翻訳 小林 英夫
価格:¥ 4,515 (税込)
出版:岩波書店
カテゴリ:単行本
ページ:523頁
JAN:9784000000895
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で137025位
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レビュー
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「講義」を読んだだけでソシュールを語ってはいけない Date:2009-11-12 おすすめ度 ![]() 一般言語学講義は世界的にも有名になった名著であり、主知主義を否定し哲学界のみならず広く人間科学にコペルニクス的転回をもたらした業績は評価しなくてはならないでしょう。 しかしこの書の出版経緯やソシュール自身の特殊な事情から、皮肉にもこの『一般言語学講義』がソシュールの思想の様々な曲解を生み、当然その結果生まれる間違ったソシュールの幻に対する批判も(今思えば)空しく行われたのです。先のレビューにも上がっている時枝誠記のソシュール批判も、そもそもソシュールを理解していないことから生まれたものでした。現在ソシュールの思想を本当に知るには、一般言語学講義が出版された後に次々に発見された「原資料」とつき合わせて吟味することが絶対に必要になります。その経緯は丸山圭三郎先生の『ソシュールの思想』に詳しいです。 ですので、くれぐれも一般言語学講義、しかも日本語で書かれた訳書だけをみて鬼の首を取ったように批判するのは誠に危険であります(過去に同じことが幾度となくあったのですが‥)。今ではソシュールではなく編者たちの創作も多分に含まれていたことがわかっています。 ソシュールの思想自体は単なる過去の遺産ではなくいま立ち向かってみる価値も充分にあると思います。言語学、文化人類学に興味をもったのなら一度ソシュールと真剣に向かい合ってみることを勧めますが、原資料やソシュール研究者たちの意見を全く無視してこの歪められた講義だけを読むのは非常に危険であることは知っておいた方が良いでしょう。 |
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諸悪の根源! Date:2009-02-27 おすすめ度 ![]() この本ではソシュールの幼稚きわまりない言語論が展開されており、読むに耐えない。「ラング」だの「ランガージュ」だの「パロール」だの「シーニュ」だの「シニフィアン」だの「シニフィエ」などフランス語の単語を並べればいいというものではない。ところが、どういう訳か、本書は一世を風靡し、多くの知識人が「すばらしい」と褒め出した。「意味場」の分析とか「構造主義的意味論」などを打ち立てようとした人もたくさんいた。その傍らで、多くの哲学者や科学者が腹をかかえて笑っていたことも知らずに。(日本でも時枝誠記、三浦つとむ、吉本隆明、白川静といった人達が反論している。)この本の存在のおかげで「言語学に興味があります」と他人に言うのが恥ずかしいぐらいだった… そういうブームの時代から時が流れ、構造主義言語学の成果が無に等しいと評価が固まった今でも、この悪書がまだ印刷されていることは大きな驚きであるが、本書に存在価値が全くない訳ではない。これを褒める人間は偽物、これをバカにする人間は少なくとも偽物でないというバロメーターとして大変役立っている。その点を、その点のみを、考慮に入れ、星を2つにさせてもらう。 |
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一時代を画する名著 Date:2007-03-21 おすすめ度 ![]() さすが、ひとつの時代を創り出した記念碑的名著。直接ソシュール自身の肉声でないのは残念だが、多くの協力者の圧倒的な努力によって、明快的確な快著というべし。なまじの解説書を読む前に直接挑戦するのがよい。「この訳文を読み通すのは苦痛, 原書を読むことをすすめる」などというしたり顔のレビューがあったが、呆れた謬見。評者は日本語よりフランス語が得意なのか?訳文は現在考え得る最高の暢達の文章である。 |
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この訳文を読み通すのは苦痛 Date:2005-07-23 おすすめ度 ![]() 原書を読むことをすすめる。 |
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この本について Date:2003-01-11 おすすめ度 ![]() この本は20世紀の言語学の方向性を打ち出したとも言われるとても有名な講義をまとめた本の邦訳です。 本書は大きく6部に分かれています。序説では言語学の対象は何であるかを規定することに費やされています。第1編では言語の一般原理について記述がなされ、記号という概念を規定していきます。また言語研究を共時態と通時態に分けます。第2編は共時言語学についてで、どのような問題を扱うのかが議論されています。この部分で言語の統合関係と連合関係とが導入されます。第3編は通時言語学についてです。言語変化の研究に重要な事柄が挙げられ議論がされています。第4編は言語地理学についてです。方言など言語と地理の関係に関する問題が取り上げられています。第5編は通時言語学の展望、古い言語を!再!!構成すること、人類学と言語の関係などについて扱われています。 本書の感想は、実は本書の多くの部分は通時態の問題に費やされていたということです。この本の元になった講義は共時言語学の始まりとして有名ですが、このことはとても以外でした。なお本書には構造言語学の重要な概念が打ち出されており、有名な部分がたくさんあります。読んでいて、「この概念はここから出たのか」と感じることが多々ありました。やはり今でも読まれるべき古典だなあと思いました。 |


