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無門関 (岩波文庫)

翻訳 西村 恵信
価格:¥ 630 (税込)
出版:岩波書店
カテゴリ:文庫
ページ:216頁
JAN:9784003331217
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で45441位
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レビュー
手軽に購入でき、携帯性良い文庫サイズで原書の思想に忠実 Date:2010-01-15
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原文、漢文読み、現代約の順に何の飾り文書も付加されることなく整然と並べられ、原書の思想の伝承に渾身の力を注ぎ込んだという印象。
禅宗の歴史に詳しくない人間に対する誤解を避ける意味での最低限度の注釈もあり、薄く、安価、携行便利な大作と言える。
肌身離さず携行し、繰り返し読むことで、素人なりの、禅への取り組みを助けてくれる。
ごてごてと独自の解釈で塗りたくられた解説が多い無門関関連書の中にあって、輝く一冊。
禅問答のよみかた Date:2006-11-09
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以前に、いかにして禅問答集を読むかを、自分なりに考えたことがある。
結論は「読みとばす!」であった。ひとつの禅問答ごとに立ち止まって、理屈をこねくり回して考えていると、問答に秘められた「直截な一瞥」をとり逃がしてしまうと思うのである。

本書は、鋭い刃の切れ味の問答・公案の宝庫だ。これは「模範解答」などでは断じて、無い。文面にあらわれた切り返しのシュールさがポイントというよりむしろ、その切り返しをさせる大本である、その人の心の状態が問われているのだ。
誰か無門と勝負するものはおらぬか? Date:2004-01-02
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なぜか今仏教がブームになっているようで、amazonで検索してみてもたびたびベスト100のリストの中に仏教関係の書籍が入ってくる。少し前まで「抹香くさい」などと言われ仏道など時代遅れとみなされていたものだが世の中変われば変わるものである。

但し、そのブームの中において、なぜか世に知識人と呼ばれる々でもこの無門関だけは全くだれも手をつけていない。いかに彼らが頭の中のみで仏道を論じ、人生の課題としていないかよくわかる。

この無門関、レビューにあるように問いかけは非常に簡単である。それだけに生半可な知識などでは歯が立たず、うっかり答えようものなら物笑いの種になるだけである。それだけに彼らが遠巻きにして全く近づかないのもよくわかる。だれぞ無門和尚と問答をしてみる奇特な知識人はおられぬものだろうか?

ちなみに、公案など答えがないし、あっても非論理的で出鱈目だという人を多々見かけるが書いておきたい。公案に回答はあるし、文書に答案をまとめて書き下すことは難しいことではない。しかし、それでは意味がないのである。公案はいわば正邪を見分ける洞察力を養わせるために出すのであって、答案という真理を悟らせるものでは必ずしもない。そこを履き違えてはいけない。

無! Date:2001-11-13
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「犬に仏性はありますか?」趙州禅師の答えは「無!」。この有名な禅問答で始まる『無門関』は多数の解説本が出されている。さて、本書は文庫であり、内容はオリジナル(漢文/中国語)、書き下し文、現代語訳からなり、オリジナルテキストのみ。問答に対する詳しい解説は一切なし。無門禅師は決して多くは語らない。むしろ我々読者をからかって楽しんでいる。仏門に入って本格的に修行をつまれた方ならいざ知らず、私のような一般人に理解できるや否や?と読みはじめたら、これが意外に面白く、理解するしないは置いて、一気に読めてしまう。我々は「解ったような解らないような会話」の事を「禅問答」と呼ぶ。しかし、それにも意味が有る事を知っている。解らないなりに疑問を持って答えを探しつつ日々暮らすのも悪くない。

私はアメリカに住んでいて、多くのアメリカ人の禅仏教徒と一緒に座禅をくんでいるが、彼等も全く同じ禅問答で日々頭を悩ませている。(もちろん英語で。)インドで生まれた仏教が、中国、日本、そしてアメリカ、ヨーロッパと世界中に広がり、時を越えて我々人類の頭を日々悩ませている。答えは存在するらしいのだが、それは言葉では語れないものらしい。さて。また読むとするか。

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