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知的生産の技術 (岩波新書)

価格:¥ 777 (税込)
出版:岩波書店
カテゴリ:新書
ページ:218頁
JAN:9784004150930
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で7600位
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レビュー
今でも通用する部分があります Date:2009-10-10
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初版は1969年、それこそパソコンもワープロさえもないような時代に書かれた本ですが、今でも充分通用する本です。
ノートの代わりにカードを用いたメモ方法は、いまでも「情報カード」として残っています。
もちろんそのまま使うのではなく、現在では「ふせん」で代用できるところもあると思います。
むしろ、その考え方に時代がついてきたというのか、ツールが追いついてきたという感じがします。
カードの並べ替え→文章の組み立て、のステップは「ふせん」を使えばできます。
また、筆者が「カナ文字タイプライター」を使用していたことは、少し前の「日本語ワープロ」や現在の「ワープロソフト」そして「電子メール」の出現を予感させるものになっています。
現在ですと、古本屋でも簡単に購入できると思います。オススメです。
今も「そのまま」使えると考えるのも見識 Date:2009-09-29
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読書のメモや日々の着想などを、一枚のカードに一つの項目づつ、きちんとした文章の形でメモし、それをいつでも取り出せる形で何年もかけて蓄積し、創造的な知的生産のベースとするという著者の方法は、「原理としては古びていない」という言われ方をよくする。だが果たして「原理として」だけなのだろうか。

たしかに今やPCへの入力、データベースソフトの利用などで代用できるのかもしれないが、だからといって著者の手書きカード方式は「もう使えない」と考えるのは――あたりまえのことだが――早計だ。PCが普及しているからといって、手書きじゃだめ、カード式じゃだめなどと考えてしまうのは、たんに不安のなせるわざである。本来はこれは選択肢にすぎない。ロッキーのように原始的にやるか、ドラゴのように科学的にやるかという風な選択である(映画『ロッキー4』参照)。ロッキーが勝ったように、古風なやり方では通用しないなどと考えなくてもよいと思う。

『情報の文明学』や『文明の生態史観』といった著者のクリエイティブな作品は当然、古風なカード方式そのものによる成果だ。2009年の現在においても、著者のような手書きのカード方式を「そのまま」採用することに躊躇はいらない、と、このように考えるのも一つの見識であろう。
古典の古典たる所以を感じます Date:2009-09-09
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もう40年以上前に書かれたのに、書かれていることのエッセンスは今もまったく色あせません。整理法や本の読み方など、とにかくここに書かれていることのエッセンスはPC全盛の時代でも十分通用します。

学究関係者だけでなく、凡そ仕事をしているすべてに読んでもらいたい本です。
思想を読むべし Date:2009-08-01
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個々の具体的な話はさすがに古いです.今時タイプライター,しかも,ひらがなタイプを使う人はいませんし,原稿用紙は作家の方でもほとんど使わないのではないでしょうか.また,整理法は今でもいろいろな本が書店をにぎわせていますが,本書はその元祖と言えるでしょう.

しかしながら,本書の主張するところは,最近のハウツー本とは少し違います.例えば,「整理」をするのは能率の問題ではなく,精神衛生の問題であると.いらつきを減らして秩序と静けさを得ることで,思考のための障害物を取り除き,知的な生産が行える環境が整うとのことです.

テクニック的には時代遅れであったり,言い尽くされていたりしていますが,その根底にある思想は大事なことを思い出させてくれます.
パソコンは京大式カードを超えたか Date:2009-06-25
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最初に読んだのは40年前か。1カード1ファクトの原則のおかげで、数学証明、専門分野の理解、アイデアの管理にずいぶんと役に立った。本書を読まねば私の知的生産性はずっと低かったであろう。必要な情報が書かれたカードを自在に集め、繰り返し繰り返し眺めているだけで、深い理解が進み自由な発想を刺激する。今でも千枚超のカードが書斎に保存されている。

時代は変わりPC、ワープロが登場した。ワード、アクセス、グーグルデスクトップを駆使して情報検索は楽になった。コピペを使えば文章作成の生産性も飛躍的に向上した。
しかし、反省することしきりの今日この頃である。深く理解しているか、必要な関連情報の一覧性はどうか。
効率的になった反面、浅くなった気がする。

なぜだろう?分散した情報の中から必要なカードだけ集めれば一覧できる、それを繰り返し眺めても目にやさしい、こういった柔軟性と優しさがPCの狭いディスプレイには欠けているからではないか。類似ソフトはないかとググッたがまだ見つかっていない。

かくて、PCはまだ京大式カードを全ての面で超えたわけではないというのが実感である。
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