Excite商品情報Excite

「お墓」の誕生―死者祭祀の民俗誌 (岩波新書)

価格:¥ 735 (税込)
出版:岩波書店
カテゴリ:新書
ページ:210頁
JAN:9784004310549
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で24005位
おすすめ度:

[ Amazonの詳細ページへ ]
この商品は購入可能です
Amazon.co.jpのカートに入れる
発送可能時期:在庫あり。
トラックバックリスト
 「お墓」って... [ Mの日記@古本T「たまにはストレート・ノー・チェイサー」 ] at 2007-08-28 23:39:15
今回の旅行では、あんまり本が読めなかったのですが、帰りの電車のなかで読んだ『「お墓」の誕生』岩田重則(岩波新書)は、いまも印象に残っています。 これは、著者の長年にわたるフィールドワークをふまえて、そもそも「お墓」とは何であるのかを、民俗学的な視点から探っている本。 本書を読むと、いまでこそフツーになっている「○○家の墓」という石塔の下に先祖代々の骨壺を納骨する、という「お墓」は、じつはここ数十年に「葬式仏教」とともに普及してきた産物であることが分かります。 数は少ないものの、遺骨の埋葬地点と石塔の建つ地点とが異なっている地域もあるそうで、これはその昔に柳田国男が唱えた「両...
このページのトラックバックURL
 エキサイトブログユーザーならブックマークレット機能を利用してこのページにトラックバックできます。
レビュー
「常識」を疑え Date:2009-03-30
おすすめ度
「お墓」と聞けば、大半の現代人が連想するのはおそらく、下部に骨壷を納める
スペースを有し、縦長の角柱形に「○○家之墓」とでも刻まれた例の石塔の姿に
違いない。
 しかし、そうした様式を墓なるものが手にしたのはせいぜいここ100年のこと。
 あるいは盆の「迎え火」「送り火」。しかし各地の風習を実際につぶさに観察して
みると、一般に解されているその意味も、霊魂と肉体の関係も、いやそれ以前に
そのネーミングさえも、はなはだ怪しいことが見えてくる。
 ……などなど、死と葬送をめぐり現代では一般常識化していることが実は奇妙な
相を持っていることを、フィールドワークに基づいて解き明かしていく。

 文体に過剰なまでに抑制が効いている感はあるが、内容それ自体は極めて
スリリングで、興味深いもの。
 ただ、紙幅の関係によるところが大きいのだろうが、柳田国男による特殊事例の
一般化を批判しつつも、同様の愚を犯しているように見えてしまう箇所も
あって、そのあたりはどうなのか、と思う。
タイトルどおりではないけれど Date:2007-10-23
おすすめ度
「お墓」の誕生というタイトルを見て、古代からのお墓の変遷を書いてあるのかと思って購入しましたが
内容は「お墓の持つ意味」という感じでしたので星3つ。
でも、まだまだ土葬だった頃の埋葬の仕方や嬰児の埋葬方法など興味深かったです。
最初のほう、だらだら書かれていてダレましたが・・・
あとがきで「いっきに書き上げた」と書いていらっしゃるので仕方ないですかね。
しかと受けとめたい多重祭祀問題 Date:2006-12-19
おすすめ度
 タイトルを何にするか、書名を決定するにはさまざまな思惑があるだろう。はしがきからすれば、「お墓」とは何か。これが書名にならなければならない。次に、本文内容が4章あって「お盆の儀礼から何が見えるか」「葬送儀礼と墓」「〈お墓〉の誕生」「夭折者の墓と〈お墓〉」であるから、第3章だけが書名と一致していることになる。
 本文内容は実にきめ細かく民俗学的資料を駆使してさまざまな例示が興味深く挙げられている。「迎え火・送り火」「盆棚」「霊肉分離・両墓制」など全国の各地の実例写真入りで紹介されていて、参考になるところが多い。
 さて、本当に一番言いたいテーマは書名に象徴されているかどうか。私見では、著者はいろいろ言いたかったと思われるが、一番言いたかったことは、この4章「起・承・転・結」の「結」ではなかったか。ここでは「子供の墓」と「戦死者の〈墓〉」に言及している。「靖国神社をめぐる誤解」に収斂していることに注目しなければならない。著者には別著「戦死者霊魂のゆくえ」がある。
 巻末「むすび」になって、やっと疑問点は解消される。
「お墓」が誕生したことにのみ問題があるのではなかった。こう言ってくれているので、なんとか納得できる。歴史的に見て、今は多重祭祀、重層性にあることを指摘してくれていて、それは難問ではあるが、我々の抱えている大切な現実問題として、しかと受けとめたしだいである。  
  
豊富なフィールドワークに基づく死者祭祀論 Date:2006-12-08
おすすめ度
「お墓」にまつわる常識、それも世間一般というよりも民俗学的な語りの中に残る常識の当否を、豊富な事例に基づいて論じている。いわゆる「両墓制」を前提として語られることを一つ一つ覆していくくだりなどは読み応えがあって興味深い。

現在のお墓のあり方は、想像以上に歴史を遡れないものらしい。そのさらに昔、人々は死者祭祀に何を見ていたのか。何気なく通り過ぎることもある、古びた「お墓」への関心がかき立てられる一冊と言えよう。
ライフログ - この商品を登録しているブログ
amazon検索
Copyright © 1997-2010 Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - ヘルプ - エキサイトをスタートページに | BB.excite | Woman.excite | エキサイト ホーム