Excite商品情報Excite

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

価格:¥ 540 (税込)
出版:角川書店
カテゴリ:文庫
ページ:332頁
JAN:9784041315224
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で31442位
おすすめ度:

[ Amazonの詳細ページへ ]
この商品は購入可能です
Amazon.co.jpのカートに入れる
発送可能時期:在庫あり。
このページのトラックバックURL
 エキサイトブログユーザーならブックマークレット機能を利用してこのページにトラックバックできます。
レビュー
古い映画を見て、「(その時代にしては)スゴイ」という感想を抱くのと似ている。おもしろい指摘は多い。 Date:2009-10-08
おすすめ度
競馬には興味がないため、第1章と2章を読みました。
まず、寺山が1960年代の人間だということを強く感じた。
そして、その当時においては相当な急進派というか、思想的に自由な作家であったのだと感じた。
古い映画を見て、「(その時代にしては)スゴイ」という感想を抱くのと似ている。

以下、内容について。

・パチンコのくだりが古い。
・「あたしが娼婦になったら」の詩がGOOD。確かに17歳の女子高生には「親父たちの性にまつわる垢」はない。
・経済的な「一点豪華主義」を実践してみたいと思った。日常における冒険というやつだ。
・若者は年寄りに迎合しすぎだという指摘はなかなか素敵。老人たちの思うままの青年ばかりではつまらない。
・「世にも哀れな女は嫌い」というのはうなずける。
・ヒッピーの素敵な言葉が紹介されている、「長い間、理性で悪いことをしてきた」。理性に傾いてバランスが悪くなっている方へ。

他にも、「サッカーと野球」をキンタマ的に比較したり、「ラーメンとカレーライス」でカレーをホワイトカラーの典型と言ってみたりおもしろいところは多い。

自由奔放に見えながら、郷愁溢れる作品 Date:2009-01-02
おすすめ度
寺山氏の名を世に知らしめた出世作で、安保闘争に敗れて方向性を見失った当時の若者にはバイブルのようにして読まれた。今回は再読だが、記憶に残る過激性とは裏腹に普遍的な感慨を覚えた。

基本的には、正義・家・社会・小市民的感覚・性的タブーと言った既成概念を唾棄し、若者が持つ原初的パワーと行動力で現状を打破せよ、と言う主張であり、現在でも通用するものである。と言うか、時代は変っても世相は変らないという証左であり、作中の「1960年代は少年犯罪が増えている」との言葉には薄気味悪いものさえ感じる。著者は特に速度と明快さを重視しているようで、野球よりサッカー(=大きなタマ)を愛好している。ストリッパー、トラックの運転手、パチプロと言った庶民の視点で物事を論じているのも著者らしい。そこには虚飾はなく、ただ現実があるのみである。勝負事に勝つためには「不幸」を背負う事が重要、「賭博=一点豪華主義」と主張しているのもその延長。

議論のモデルとして、月光仮面、怪人二十面相、沓掛時次郎、杉山等が出てくるのも懐かしい。一見自由奔放に見えながら、社会の弱者に優しい眼差しを向けた人懐こしさを感じさせる郷愁溢れる作品。
古典的文学作品です Date:2008-11-14
おすすめ度
やくざになれる、の章はほとんどが競馬の話で、本当のやくざは出てこない。もちろんやくざのなり方など書いてない。自殺学の章は大半が冗談。
全体的に、評論のパロディ的エッセー。もしくはギャグエッセー。しかし文体は固く真面目。話も真偽が不明なことばかり。60から70年代の話が大半なのでその時代に詳しくない人は面白くもなんともない。
若い内に読んでおきたい。 Date:2005-03-30
おすすめ度
思っていたほどハード・コアじゃなかったので拍子抜けしたというのはアル。たしかにこれは常識があってこそ成立する非常識というやつで、「白か黒かのチョイスなら、間違いなく黒を選べっ!」みたいなね、いかにも本筋は物書きっぽい切り口だと思ったが、僕が感動したのはそういった寺山氏の理屈じゃなくって、彼の世界観である。

たとえば、ただ酒に溺れて、女に逃げられて、博打ですって、殴り合いして傷だらけになって、「へっ、これぞまさに人生さ」という程度の内容ならそれこそ笑い話にもならないが、この人の場合はそこに競馬や、長距離トラックや、サッカーや、拳銃や、魔術系美術や、定型っぽさの欠片もない下品な詩やらが絡んでくるから、話が絶望やミジメさに終着しない。どこかいつも進行形で、希望じゃないけど明るさはあるのだ。

自殺を勧めたかと思えば、「この世が辛いからという理由で逃げるようにする自殺は最悪だ」とか、「この世がバカらしいから死ぬというような自殺はこれまたダサい」といったようなことを言い放ち、自殺は物理的にも精神的にもなに不住なく、なおかつ驚異的な頭脳を有した人間にのみ許される至高のエンターテイメントなのだと説き、トラックにひかれた片目の競馬狂の弔い合戦に競馬場に行き、片目の不住な馬に有り金はたいたりというヘンテコだけどなんか分かるような人生美学。

蔵書を全て売り払って、町へ出て遊郭と博徒の世界を乱歩して、結局文学に戻ってきた奇妙な作家の不可思議なエッセイ集。最終的に言っていることも決してそれほど非道徳的ではなく、まぁたしかに一理あるよねという感想をつい持ってしまう内容なのです。個人的には全然好きな作家のタイプではないが、ガンジガラメの文学界において、ヘンなことを言い続けた功績は評価したい。とくにハイティーンズ傑作詩集選はズバ抜けた詩集っぷりです。

ちなみにパーキングエリアでの長距離トラックの運ちゃんのちょっとした人生紹介なぞはとっても素敵でした。全体としてはそんなに高い評価ではありませんが、部分々々はかなりイケてると思いました。

薦められたが… Date:2004-09-18
おすすめ度
寺山作品一冊は読んどこうと手を出しました。ほとんどが競馬の話で私には馴染めませんでした、が文章はすごく読みやすかったので普通におもしろかったです。自殺学入門が一番印象に残った。
amazon検索
Copyright © 1997-2010 Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - ヘルプ - エキサイトをスタートページに | BB.excite | Woman.excite | エキサイト ホーム