疾走 上 (角川文庫)
価格:¥ 660 (税込)
出版:角川書店
カテゴリ:文庫
ページ:400頁
JAN:9784043646029
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で10928位
おすすめ度:
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レビュー
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圧倒的な疾走感。 Date:2009-10-05 おすすめ度 ![]() 「疾走」というタイトルの通り、駆け抜けるようにストーリーが展開していきます。 遅れ気味のスタートから、いつの間にか速度を上げていき、やがてトップスピードにのり、いつの間にか読了している、そんな小説でした。 毎度のことながら、著者の筆力、読ませきる力には、ただただ、感服です。 ただ、あえて苦言を呈するなら、下巻からの目まぐるしい展開に多少の違和感を覚え、市井の生活をリアルにあぶりだす力に長けた著者にしては、珍しく、作られた感が否めないことも事実です。 余談ですが、登場人物の“エリ”を想像するとき、常に沢尻エリカが頭に浮かんでいました。映画化の際には、ぜひ演じてもらいたいです。 |
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疾走のように、一気に読破!! Date:2009-10-04 おすすめ度 ![]() 『疾走』がごとく、 先の読めない展開に、一気に読みきってしまった。 重松さん独特の温かさは残しつつ、 どちらかというと熱さ、刺々しさが強い。 私が読んできた重松作品の中では、 異色の部類に入るのかもしれない。 ラスト。 大好きな別作家にはなるが『白夜行』を思い起こした。 きっと、主人公へ贈る、雪が思い出の干拓地を白く染めたにちがいない。 |
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もっと早く出会いたかった Date:2009-09-01 おすすめ度 ![]() もっと早くこの本に出会いたかった。できれば高校生くらいの時に。 シュウジ達に近い学生の時に読み、20代に読み、子供を持って30代・40代に読めば、その時々でまた思うことが違ったり見えないことが見えたりする本だと思う。 残念ながら学生時代を過ぎてしまった私は、シュウジに近いところまでは気持ちを重ねられない。 しかし逆に、シュウジの両親の脆さとずる賢さには腹立たしい。浜の大人たち・神父も同様だ。何故見て見ぬふりをするのか、シュウジを受け止めてやらないのか。彼はこんなにも自分に真っ直ぐで寂しい人なのに。 色んな思いが交差して心苦しいけれど、出会えてよかった一冊。 |
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苦しい Date:2009-08-11 おすすめ度 ![]() 読むと苦しい。あまりにも救いがなさすぎる。 それなのに、最後まで目をそらせなかった。そうしてはいけないような、気持ちになった。 実は表紙が怖くて、買ってから長いこと読んでいなかった。 重松さんの本は、あたたかくてせつなくて、泣けてくるのもあれば、この本のように、ほんとに、読んでて苦しくて、たまらなくなるものもある。私が初めて読んだ重松さんの本も、どちらかというとそうだった。この人は、人が見たくなくて目をそらしたくなるような心の奥底の、決してうつくしいとは言えない部分も、しっかり描き出すひとだなあと思う。だから、読みたくないときもある。とくに、この本は、なんでここまで・・・と思わずにいられなかった。架空のものがたりに思えなくて。だから、このあまりの悲惨さに、シュウジが架空の人物だと思いたくても思えないくらいの悲惨さに、息苦しくてつらかった。 それでも、そんな中に、光る、人の心の中のうつくしい部分が描かれて、惹きつけられる。 すごい本だと思う。・・・でも、もう一度読みたいとは、ぜったいに、けっして、思わない。 |
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ヨブ記を連想しました Date:2009-07-15 おすすめ度 ![]() 小説内でも何度も引用されて出てくるけど、 自分も「ヨブ記」を連想しながら読みました。 なぜ神は、ここまでこの人に試練を与え続けるのか。 ヨブ記を読んだ人も、これを読んだ人もきっとそう思うでしょう。 そうして、作中で問われたように 「本当に人間は平等なんだろうか?公平なんだろうか?」と思う。 作中に答えはあるが、でも、読めばやっぱりそう簡単には答えられない。 主人公の背負わされた家族の、最終的には街ひとつ分の (エリ風に言えば)人間の弱さの重さを思えば なぜ、この子だけがと思う。最後に重たさが強烈に残る。 全体として重松作品の中ではすごく異色だけど 家族というテーマや、現代人の苦しみに「つながり」を選んだとことか やっぱり、この人らしくも感じた。 軽々しくは読めないけど、読んでよかったなと思える作品だと思います。 |


