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疾走 下 (角川文庫)

価格:¥ 620 (税込)
出版:角川書店
カテゴリ:文庫
ページ:364頁
JAN:9784043646036
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で39152位
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レビュー
作者に聞いてみたい Date:2010-01-23
おすすめ度
この本を通して一番書きたかったことは何か
作者に聞いてみたい気がする

ただ不幸な少年の一生を描きたかっただけなら
他にいくらでもストーリーはあると思う。

読んでいるのがつらかったし、
読了後も「今の自分にこの本は読む必要があったのかなあ」
と思ってしまった

どのように感じるかは人それぞれ。

疾走という題名も
色々考えてしまう。

星をつけなくては投稿出来ないから
好みか否かで1にしてしまったけど、
本心は星をつけようがない。
良い、悪い、好き、嫌い、
おすすめ等とくくれない。

少なくとも軽く読み流せない本だと思う。
確かに深いけど・・・不幸展開すぎる Date:2009-09-21
おすすめ度
上巻からある意味救いを求める感じで読み進めていきました。
確かに、今までの重松清さんの作品とは違い、本当に「ひとり」の物語。
誰かとのつながりを心から求め、そしてひとりで終わっていく主人公。
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかわからないけれど、何か重いものを感じる読後感。
「おまえ」の二人称で進んでいく語りも読みやすく、気分は落ち込んでいきますがわりとすらすらと読めました。

しかし、少し不幸すぎませんか。
高慢だった兄が放火に走り、家族は崩壊、さらに家出先でヤクザに激しい性的暴力を受ける、そしてさらに好意を抱いていた(可愛い)女の子が援助交際をしていた・・・
いくら偶然の重なりで仕方ないとしても、これは不幸が多すぎるではないか。
そして主人公の終わりも、「ケータイが鳴って驚き体勢を崩したせいで撃たれた」というのは、ムリにまとめすぎる。

深い話だった、というよりも、不幸の重なりが非現実すぎて途中で萎えてきます。
「救い」への挑戦 Date:2009-06-10
おすすめ度
重松清は語っている。「自分の小説が誰かの救いになるとは思えない」。
そう語る理由は、重松自身が「救い」「救われる」ことの難しさを知っているからだと思う。

重松清はずっと、「救い」について描いてきた作家である。
ときにユーモラスに、ときに救いを描かぬ形で、物語に「救い」を浮かび上がらせてきた。
ご都合主義的な「救い」ではなく、希望の光が差し込むか否かのリアルな「救い」を狙って。
「ナイフ」にせよ「ビタミンF」にせよ、「見張り塔から」でさえ、そうだ。

それでも、いやだからこそ「疾走」以前の重松は、究極の「救い」を描かなかった。
究極の「救い」を描くなら、救われる前の困難が本当の地獄でなければならないから。
その地獄を描くことは、時には嘔吐をもようすような、険しい道だから。
またたとえ地獄が描けても、それに見合った「救い」を描けなければ失敗となるから。
重松は、鋭敏な嗅覚で、それらのリスクを十分に知り尽くしていたに違ない。

そんな重松が、ついに究極を描こうとした。それがこの小説、「疾走」である。
なぜ描こうとしたのか。理由は、ただ一つだと思う。重松は、覚悟を決めたのだ。

では、果たして重松清は「疾走」を描くことで、究極の「救い」にたどり着けたか。
作中、主人公の心情の折り重なりが、ところどころぶれているように感じる。
そこまで上手く出来事が積み重なってなるものか、という部分もある。
それでもこの作品が相当の高みに達していることは間違いない。
おそらく重松清は、ギリギリまで自分を追いこんで、この作品を生み出したに違いない。

究極の「救い」が描かれているのかどうか、それは読んでみて、確かめてほしい。
日本屈指の手練である重松清の最高傑作に、私は「疾走」を推す。
下巻はシュウジが動き出す Date:2008-07-26
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下巻ではシュウジが動き出します。
タイトルの疾走の如く怒涛の展開がシュウジに待ち受けています。
ラストの数ページではむせび泣きました。
僕の読書経験の中で「疾走」は大きな点になりました。
本当にこの小説に出会えたことに感謝しています。
真実を持って生きるということは辛いことなのかもしれません。
そして、下巻・・・ Date:2008-07-10
おすすめ度
とにかく重くて暗い。下巻は上巻よりもさらにヘビーだ。

しかも何所からも、やはり救いの様な物はなかった。

もう主人公に関わる全ての人が不幸に陥る、または陥っているのだが、そもそも何故そうなるのか・・・。
あるキャラのカミングアウトと言い、あまりにも絶望的すぎて言葉も出ず・・・。
中学生が考えたような不幸話はそれまで頑張って読んでいたのに一瞬で白けさせてしまった。

そして何より、主人公が何故これほど慕われるのだろうか。
確かに半端なく不幸な星の下に生まれたとは言えるが、それだけなのでは?
登場人物は一体この主人公の何処に魅かれたのだろう。
最後なんて、殆ど英雄のような扱いである。
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