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解剖男 (講談社現代新書)

価格:¥ 756 (税込)
出版:講談社
カテゴリ:新書
ページ:216頁
JAN:9784061498280
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で38551位
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 解剖男/遠藤秀紀 [ たまてぼっくす ] at 2006-08-20 20:15:19
のどの奥の未知、骨が語る履歴、目が決める物の噛み方…。動物の「遺体」は、かけがえのない知の宝庫だ。息を呑むような「進化」の絶妙さ。24時間戦う遺体科学者が、動物進化の神秘へ迫る。 いつかは読むぞと思っていた解剖男/遠藤秀紀 を図書館で借りてきて読んだ。 うん、やっぱり変な人(を衒ってる気も)。文体に癖はあるけど、きっと会ったら楽しいだろうな。科学博物館へいかなくちゃ。 先日の動物園通いで、解剖学の知識があったらどんなにおもしろいだろう、と思ったばかりだ。キリンって反芻するんですよ。首が2mもあるのに。 私の行った大学には腹に蓋のあるヤギがいた。畜産学科ので、消化器官の中...
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レビュー
動物の解剖について。 Date:2007-04-23
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人体の解剖ではなく、動物の解剖について扱った本。
著者の写真を見るとこれがまた「いかにも解剖が好きそう」な顔(笑)。

いざ文章を読んでみても、本当にこの人解剖が好きなんだなあとわかるし、また「解剖の素晴らしさ」を読者にわかってもらおうとしているのがめちゃくちゃ伝わってくる。

読者を軽く突き放した感じの少々変わった文体も、独特で良い。
ただしそこが好みの分かれる点でもあるかも。

実際にこれから解剖学を学ぼう!!としている人達に向けて書かれている側面もあると思うのでそういう人にはもちろん、単にちょっと解剖に興味がある程度の人も読みやすいので面白いんじゃないかと。
新書版「遺体科学宣言」 Date:2007-04-04
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 「遺体科学」を提唱している著者による新書版「遺体科学宣言」。本書でも著者の文才は遺憾なく発揮されていて、非常に読みやすい本に仕上がっていると思う。

 全5章のうち、1・2・5章が遺体科学宣言にあてられている。本書の執筆目的は、まさにこの宣言にあるのだと思う。頁数的に大半を占める3・4章では、「系統」と「適応」という観点を軸に、遺体の中に隠されている財宝を次々と探り出してみせる。

 『人体 失敗の進化史』(遠藤秀紀 2006年 光文社)との比較で言うと、『人体 失敗の進化史』では遺体科学宣言はあくまで従であったのに対して、本書では主である、という印象。もちろん、本書は本書で面白いのだけど、遺体科学宣言を除いて考えると、語られているテーマの面白さという点では『人体 失敗の進化史』の方がやや上か。

 この著者の面白いところは、遺体というある意味やっかいなシロモノを扱ってきたため、社会との関わりということを誰よりも真剣に考えざるを得なかったという点だろう。その遺体科学宣言に力強さが備わっているのは、科学(者)と社会との関わり方についての著者自身の強い信念が背後にあるからだと思う。

 ところで、解剖現場での著者の写真を見ると、必ず目がイッちゃっているのが大いに気になるところ。マッドサイエンティストを演じているだけなのか、それとも…?

現物とガップリ四つに組む科学者 Date:2007-02-05
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私はこの本を読んでいて、海獣たちが気管支の構造から言って「偶蹄類」に近かろうと思われるという話(これはその後化石の分野から傍証が出てきたようですね)、また腎臓の構造から言って象は海獣に近いものがあり、昔海辺で住んでいたんだろうか?という話に大いに驚き、一種胸打たれました。遺体を科学するということはとても大切なことなんですね。

個人的には松島水族館でいつも見ているバイカルアザラシの眼球が非常に大きいこと(その謎はまだ本書では提示されているだけ)、著者が少年時代に読みふけり生物学へのあこがれを募らせた「原生林のコウモリ」という本を私もかつて読んだことがあって鮮明に覚えていることが嬉しかったです。

たしかに写真に嬉しそうに写っている著者は変人ぽいし、第一タイトルからしてパロディっぽい(これが本当に電車に乗っての話だということは冒頭で分かります!)ですが、でもこの本は、確かに熱い情熱をもって書かれていて、そこが心を打つのでしょう。
鬼気迫る著者の肖像写真も良し Date:2006-12-24
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 解剖というナマの現実と向き合う行為によってしかわからないことがある。その学問的意味を信じ、主張する著者。その主張を裏付ける例としての遺体から導かれる事実。
 学問の現実を憂い、生命進化の驚異に目を見張るという盛りだくさんの内容だが、そのめずらしさについつい引き込まれてしまう。哺乳類の内臓はどうして左右非対称なのかという私の長年の疑問にこれほどわかりやすく答えてもらえるとは思いもよらなかった。

 学問は現実と向き合うことがその本来のありかただということを、私にはなじみの無い分野であらためて気付かせてもらった。病気の治療などという目的論からは、進化に対する知見などは確かに無用だが、では学問とは何かの役に立たなくてはならないものなのか。商業的な意味で効率を重んじる時に、切り捨てられていく学問があることを見据えた上で、決断していかなくてはいけないという問題提起には重いものがある。

 光文社新書の「人体 失敗の進化史」よりも論旨が明快な分、一層読みやすい。普段は触れる機会の無い未知の分野をわかりやすく紹介してくれるという点では同じだし、内容の重複も特に無い。
遺体科学って、本当にそういう名称があるの? Date:2006-12-19
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と不思議に思うのは私だけだろうか。
解剖学の裾野は広い。実質的には生化学的な議論や、電子顕微鏡レベルの微細構造など、生命現象に関するありとあらゆる事が対象といっても良い。本書はそのうち、所謂肉眼解剖レベルでの、非常に興味深い内容を持つものであり、比較的当該領域に不案内な読者も楽しめるのではないだろうか。しかし私は、医(歯)学生に是非とも読んでもらいたい。恐らく、マクロ(グロス)解剖学のテストや同定には何の役にも立たないだろうが、見識を養うために良い経験だと思うからである。
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