物語日本史 上 (講談社学術文庫 348)
価格:¥ 924 (税込)
出版:講談社
カテゴリ:文庫
ページ:249頁
JAN:9784061583481
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で108066位
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レビュー
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おもしろい本です Date:2008-06-28 おすすめ度 ![]() 日本史の教科書はけっこうとばしているところがあるので、事件が起きた文脈がわからなくなっているなんてことはよくあります。この本は物語として日本史について書いているのでそんなことはぜんぜんなく、それどころか、この事件はこういうことで起こったんだなということを知ることができて驚かされたことがあります。日本史の教科書の副読本に使えばいいんじゃないかと思っているんですが。ただ問題が。日本は天皇の国、日本の歴史は天皇の歴史と著者はおもっています。 著者は第二次大戦の頃に、深く国民の教化に関わってきたようです(wikipedia参照)そのために、 公職追放にもなってしまいました。森嶋通夫という偉い方が、この人のことをひどく書いていたのを読んだことがあります。皇国史観を広め、日本を戦争に向かっていくようにした一人が著者だとか、そんな書き方がされていたとおもいます。 しかし、そんなふうにおもわなくても、著者の書いたこの本はとてもおもしろいものです。天皇家と日本にたいする愛情にあふれ、その観点から歴史を著者が評価するのをみるのはとても楽しいです。この本はいい本ですが、品切れになっているみたいなのが残念です。 |
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憂国の若人の必読書 Date:2007-02-12 おすすめ度 ![]() 文章は読みやすく、分かりやすい。そして、面白い。筆者の優れた筆致を通じて、我が国が生み出した偉大な人々の姿が生き生きと浮かび上がってくるからである。日本史を始めから学ぶ人には是非読んでもらいたい。 我が国が皇室を中心として建国され、そしてそれゆえに豊かな国土と優れた国民性をはぐくむことができた、ということがよく理解できる。いたずらに外国とその思想にばかり憧れ、あげくに道徳や人間関係の崩壊を招いている現代日本。この本を少しでも多くの若者が読み、我が国の国柄と己の日本人たることに目覚め、我が国を再建することに力を尽くしてくれることを望む。 |
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日本史を総覧する「良いコンパス」になる Date:2006-12-25 おすすめ度 ![]() 一応サーッと日本史を総覧してみたいという人にはオススメの本。何せ質・量とも適度で,歴史のアウト・ラインを把握してみたい初心者には打って付けだ。特に日本の神代の歴史から解き明かしている点などが他の本には見られない目新しい部分。それが正しいかどうかは読書が判断し,自分なりに調べて欲しい。この本ではそんなに的外れな事は言っていないはずだ。一応の目安にはなる。神話など,神代の事について,現実的に「当時の人々がどういう常識のもと暮らしていたのか」を知る手がかりになると思う。他のこのシリーズは上・中・下と有るので,揃えて読んで欲しい。 |
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日本の物語は面白い!歴史が苦手でもお気になさらず。 Date:2005-11-07 おすすめ度 ![]() 小室直樹博士は、皇国史観は3つあるという。ひとつは崎門の学(江戸時代の思想)、 ひとつは戦前の教科書、もうひとつが平泉澄である。 しかし辞書などを見ると、専ら3つ目の意味で使われている。 では平泉澄とはいかなる人物なのか。それはこの本だけでは分からない。 しかし、この本は平泉澄の、明日の日本を担う少年への遺書である。 平泉澄を知りたい人も、平泉澄から教わりたい人も、必読だ。 誰かが言うには、これは平泉澄の研究の集大成でもある。実際、建武中興や、 徳川時代の崎門の学や国学の変遷は、やけに詳しい。 例えば幕末では、坂本龍馬が出てこなかったりと、寂しい部分もあるが、 崎門の学などによって維新の説明をしているというのは、実にありがたい。 今の日本は幕末に似ているが、幕末に存在した思想は、明治には既に 失われてしまっていたからだ。青少年にはこの本と、幕末の志士の伝記に ぜひとも触れていただきたい。御歴代天皇と多くの人物が中心の歴史は本当に面白い。 あくまで歴史観のひとつではあるが、甘く見ないように。 和歌が多いという指摘はもっともだが、昔の日本人の心を知るには、和歌が手っ取り早い。 しかし、和歌の現代語訳・解説が少ないのは難点だ。 「平泉寺 物語日本史」でグーグル検索すると、序文が読めます。参考に。 偉人を死と共に雲散霧消させることは、国家にとって限りない損失である。 ひとりでも多くの先人を知り、お手本としていこう。この本は修身の教科書とも言えるかも。 そして、武士中心の武士史観、武士道の本という気もする。大和魂を持とう。 |
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第三者的な評価の試み Date:2005-11-01 おすすめ度 ![]() 本書の特徴をいくつか挙げてみよう。ひとつは日本史というよりも人物史に近いこと。また選ばれている人物はほとんど男性であること。また、それらの人物が詠んだ和歌が異様に多く収録されているのに対して、和歌以外の文化史の記載がほとんどないこと。経済面に関しての記載は皆無である。逆に、天皇と国学に関しての特に文献学的な記載が詳細であること。また、記述の分量と扱われている時代の重みがかなり一般の教科書と異なること。神代や奈良期、平安期までの記載が詳細であるのに比べて、鎌倉期以降の記述が手薄な反面、南北朝期と江戸期の記載(江戸期はほぼ国学の歴史に相当する)が手厚い点。ひとことで言えば、日本史を崎門学派(皇国史観)からみた歴史の記述と言える。 ただ、著者の仮想敵は西洋哲学や共産主義ではなく、儒学史観であるところが現代では少々論点がズレていると言えなくもない。しかし、本書の主題を「儒学史観に国学史観が打ち克ってゆく歴史」の記述と考えるなら、それもありかもしれない。 本書をイデオロギー的な観点から批判したりすることは意味を成さないだろう。著者の目的は明確だからである。ただ、「新しい歴史教科書」のように、本書を読んで日本国民としての誇りが保てるようになる、とか、ナショナル・アイデンティティの形成に役立つか、という質問であれば、否定的に考えざるを得ないような気がする。 |


