大鏡 (講談社学術文庫 491)
翻訳 保坂 弘司
価格:¥ 1,575 (税込)
出版:講談社
カテゴリ:文庫
ページ:604頁
JAN:9784061584914
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で163449位
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レビュー
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作者は源顕房か? Date:2009-12-02 おすすめ度 ![]() 内容に関しては敢えて私が書くまでもありません。しかし!この現代語訳の真骨頂と言ってもよいのではないかと思われるのが、「大鏡の作者は源顕房だ」と強力に主張している点です。 源顕房、そうです、村上源氏中院流を後世に伝えることになった人物。言うまでもないことですが、あの白河天皇を虜にした源賢子(藤原師実の養女となったので藤原賢子と書くべきか)の実父にして堀河天皇の実の外祖父。源氏からの太政大臣補任の初例である源雅実の実父です。道長の栄花を顕房自身の栄花になぞらえている、と現代語訳者は主張しています。大鏡の作者に関しては諸説あって未だ通説(定説?)が確定していませんが、「村上源氏中院流一門は道長の縁戚なんだぞ」という意識を大鏡の底流に読み取るなら、十分に説得力があります。みなさんはいかがお考えですか。 |
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平安時代を探る手がかりのはじめとして Date:2008-01-13 おすすめ度 ![]() この時代の貴族たちの就職先はみな同じ。朝廷に仕えることしかありません。 就職先には知人や親戚がひしめき、それだけに人間関係は複雑で、互いにいがみ合い、嘲笑し、果ては兄弟同士の覇権争いにまで至ることもしばしば。 彼らにとってこの時代は決して「平安」ではなかったのです。 大鏡は翁たちの語りとして、時代を振り返るところから始まります。なんだか安っぽいむかしばなしのようで、現代の人たちにはいささか眠たげな始まりかた……さらに歴代の帝や藤原氏の歴史的な話は、読み飛ばしてしまいたくなりますが、さらに読み進めると、平安貴族の人間味あふれる姿が見えてきます。 歴代の帝とその周囲に関する記事が多いのですが、有能な帝、顕著な芸術的才能を持つ帝の話だけでなく、策略にはめられた帝、トップの座にありながら、藤原氏に気遣いを見せる帝などさまざまに描かれ、また知能の程度を笑われる皇子が描かれたりと、決して礼賛だけに終わってはいません。 また藤原道長に関する記事が目につきますが、華々しい出世について書かれているかと思うと、その裏で蹴落とされていく人物を詳述していたりと、この時代の政治的明暗を理解するきっかけとなる本です。 現代文に訳されていること、解説が詳しいこと(私が読んだ版には微細な間違いはありますが……)、男系がメインではありますが家系図が掲載されているなど、「古典はちょっと……」という方にも、取りかかりやすい本です。 源氏物語のようなフィクションにはない、現実の貴族たちの人間味あふれる世界を楽しんでください。 |
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平安好きはぜひ読むべし! Date:2004-10-29 おすすめ度 ![]() 平安時代を代表する貴族「藤原道長」の素晴しさを伝えているだけでなく、歴代の天皇、有名貴族達の話しがめじろ押しです。そしてこの本の有り難い所は現代語訳なのです。肩の力を抜いて「古典」が読めます。これを読めばあなたも平安通になれるかも。。。 |
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王朝文化の成り立ち、平安の人間模様 Date:2001-07-21 おすすめ度 ![]() 平安時代、摂津政権の象徴「藤原道長」の繁栄の物語です。なかなか読みごたえもあるし、安部清明で有名な、菅原道真の左遷の話もあります。「この世をば、我が世とぞ思う望月の、欠けたることの無しと思えば」自ら言わしめる繁栄の謎が、解けると思います。歴史の興味のある方はぜひ読まれてください。 |

