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自警録―心のもちかた (講談社学術文庫 (567))

価格:¥ 1,155 (税込)
出版:講談社
カテゴリ:文庫
ページ:339頁
JAN:9784061585676
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レビュー
処世の名書 Date:2009-02-27
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自警録は、論語やキリスト教の影響を受けていますが、硬さがなく、力が抜けています。とても読みやすく、生きる勇気が湧いてくる一冊です。江戸後期、明治前期の南部藩の方が残してくれた名書です。
良いことは良いが・・・ Date:2007-03-06
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言うまでもないですがこの本を書いた新渡戸氏は「武士道」を書いた人です。「武士道」自体が西洋に誇示するために氏が勝手に書いたのではあるまいかと思っている私としては(「葉隠」の方がよっぽど内実を表している気がします)、読んでいるとうがった見方をしてしまいます。個人的には渋沢栄一「論語講義」の方が好きです。
新社会人のために Date:2005-08-03
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 この本は、作者の新渡戸稲造が、当時の社会人のために書いた、明治・大正版「日経ア○シ○」見たいなものです。社旗で働いていくときの心得がとてもわかりやすく書かれています。文章は新渡戸稲造が書いたものそのままだそうです。なのに、びっくりするくらい読みやすい!今の人が書いたといても簡単に信じられてしまいます。そして、書いている内容の骨太なところは、やはり「武士道」の作者だけあるなーと思わせます。
 この本の読み方の例を僕自身であげて見ます。僕が働き出したとき、会社に会わず、世間の荒波にズタズタにされ、どうしようもなく落ち込んでいたときに、何気なく買った本がこの本でした。そして、この本を目を通していくうちに、どんどん元気づけられていくのがわかりました。簡単な言葉と骨太な論理と作者の失敗談も含んだ豊富な実例による文章が、僕の心に響いたんだなー。今も、落ち込んだときに拾い読み程度ですが読むと、あら不思議と元気がでます。みなさんも、落ち込んだとき詠んでみては。
「今日の教育家は福沢で、未来の教育家は新渡戸だ」 Date:2005-03-25
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 この本の帯には、確か「新渡戸流の処世術」云々といった旨が書いてあったと思います。
 で、他の処世術の本にもあるように、(自己に対しての他の人の)一般的な考え方や反応なども書いてあり、
それに対する「心のもちかた」が、書かれています。

 「心のもちかた」の部分については、
昔の日本人の考え方や、孔子、中国の漢詩、欧米での考え方など、
新渡戸先生ならではの、膨大な「知」の引き出しから、
実に様々な引用を用いて、説明がされていますが、
どれも読みやすい文章であるのが、読者にとって、とてもありがたいです。

 また、本書には、当時の日本人についても書かれています。
 読んでいると、「当時の日本人も、今の日本人も、程度の差はあれ、やはり同じ日本人だな~」
と思える部分がたくさんあり、現代でも、通用するものだと思います。

 私自身が、最も感銘を受けたのは、
「人間は、感情で判断する者と、理論で判断する者の2つに分かれる」という趣旨です。
 「主観で判断する者」と「客観(あるいは真実性)で判断する者」とも言えるでしょう。
 そして、当時の外国人が当時の日本人を見て、
「こんな感情的な国民性で、法治国家が成り立つのか?」と言ったことも書かれてます。

 現在の日本をみて、どう思われますか?
 本質的に同じ事実でも、それに関する者次第で、意見をコロコロ変えたりしてませんか?

 民主主義国家として、資本主義国家として、十分に生育した大人でしょうか?
 選挙の投票率の低さは、「大人」といえるでしょうか?
 経済の繁栄は、もちろん、いいことですが、
時には、「大人」というよりも、タダの「肥満体」なのでは?と思わされることもあります。

 タイトルの言葉は、本書の冒頭で引用されている言葉です。
 この本を読むと、タイトルの後半部分「未来の教育家は新渡戸だ」が、
より一層、実感できます。
 誰が読んでも、所々で、「ああ、そうか!」とか
「そうそう」と思える本だと思います。
  
 私は、是非とも多くの人に読んでもらいたいと思います。
 

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