ぼくには数字が風景に見える
翻訳 古屋 美登里
価格:¥ 1,785 (税込)
出版:講談社
カテゴリ:単行本
ページ:270頁
JAN:9784062139540
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で8479位
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レビュー
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新鮮な感動を感じました Date:2009-09-08 おすすめ度 ![]() 私は、子供の頃からいわゆる天才といわれる人たちに憧れていましたが、そういった人たちが必ずしも幸せとは限らず人知れず悩みを抱えていることを、この本を読んで思い知らされました。またサヴァン症候群で、アスペルガー症候群であることについて医療者の視点ではなく本人自身が自分自身の視点で書いてあることにも生の感覚で迫ってくるものを感じました。 この本には、作者が共感覚がもたらす「形」を使っていかにして難しい計算をこなすかが書かれており、共感覚者の世界をほんの少し垣間見た感じがしましたが、この青年の両親がどれほどまでに愛情深く作者を育ててゆきまた、作者自身もそれに応えていったかも分かりその点でも感動をしました。 |
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天才の頭の中を覗ける本 Date:2009-04-18 おすすめ度 ![]() サヴァン症候群でアスペルガー症候群で共感覚者でもある著者が書いた半生記。 数字に色や形,感触まで感じることができる天才の頭の中はこうなっていたのです。 天才の掛け算の方法も図入りで解説されています。 「図は,僕の53×131の計算方法だ。独自の形をしたふたつの数が向かい合っている。そのふたつの数のあいだにできた空間が第三の形になる。それが新しい数字(6943)で,この式の答えだ。」 自分の頭の中を人に説明するのはとても難しいですが,タメット君はそれを飾らない言葉でやさしく語りかけてくれます。 |
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異常な天才の半生記 Date:2008-11-03 おすすめ度 ![]() 本書の評判も筆者のことも何にも知らずに、風変わりな題名と筆者自身による奇妙なイラストに惹かれて本書を手にしたが、読み始めると興味深く一気に読み終えた。 1979年英国生まれの筆者タロット君はサヴァン症候群(ある種の自閉症)で子供の頃は人間関係がとれずに苦労するが、数学と語学の天才である。後書きの精神科医の解説によるとサヴァン症候群では左脳に障害を持つが、それを補うべく右脳が著しく発達し天才性を発揮するらしい。加えてタロット君の場合は、「共感覚」といって、数字や言葉に色と形がついてまわる。このことで、掛け算、割り算はすべて暗算で行い、円周率の2万2千桁までを図形とともに暗誦し、スペイン語やアイスランド語を1週間で習得する。(一方、筆算の計算は苦手で、行間は読めず、2重否定の文章はどうも理解できない。) 凡人にはこのように天才脳の構造が垣間見えることも面白いが、評者は上質の教養小説、自己の精神成長史として本書を読んだ。それほど裕福でない家庭の9人兄弟の長男に生まれ、家系には精神障害者もいる。4歳の時に癲癇に罹り、中学校に入るまでは1人の友達もできずいじめにも会い、ご両親は育てるのに苦労したようだ。しかし中学卒業後に海外ボランティアで英語教師としてリストニアに赴任する頃から自立がはじまり、その後英国や米国のTVドキュメンタリー番組にも出演する。現在はネットで語学学習のプログラムの制作・運営をしており、家庭では男性パートナーと幸せな共同生活を営んでいる。 文章に奢りは無く実直に淡々と記された半生記を読んで、「人は誰も障害と才能を持つが、みんな素晴らしい」と思った。 |
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多様な人間、多様な人生 Date:2008-10-19 おすすめ度 ![]() 著者ダニエル・タメットは,1979年ロンドン生まれ.2004年に円周率の暗唱でヨーロッパ記録を樹立,彼が主人公のテレビ・ドキュメンタリー『ブレインマン』は世界40ヶ国以上で放送され大きな話題となった.著者がサヴァン症候群であることを「ハンデ」ではなくただの「ちがい」として「プラス」に捉え,様々な逆境を乗り越えてきたところに著者の強さを感じるとともに,世界にはいろいろな人がいろいろな人生を一生懸命生きているということを改めて認識できた.特に,『レインマン』のモデルとなった同じくサヴァン症候群のキム・ピークと出会い心通ずる場面は感動的.また,イギリスの推理作家チェスタトンに関する記述も興味深い.チェスタトンもサヴァン症候群だったのだろうか? |
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彼の姿に勇気づけられる Date:2008-07-16 おすすめ度 ![]() テレビで知ってこの本を読みました。 サヴァン症候群でありアスペルガー症候群でもある、 ご本人の自叙伝です。 共感覚については、学術的な説明ではありませんが具体的な説明がされています。 数字の1は明るく輝く白で6は黒い点、8、9は暗い色なので189というひとつながりの数字は 他の数字より美しく感じられるなどです。 本全体を通しては、著者のいままでの人生が語られています。 困難にめげず生きていくことに挑戦していく彼の姿に勇気づけられます。 特にレインマンのモデルとなったサヴァン症候群のキム・ピークに会って、心が通いあう場面 は心打たれます。 |


