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コリアン世界の旅 (講談社プラスアルファ文庫)

価格:¥ 924 (税込)
出版:講談社
カテゴリ:文庫
ページ:486頁
JAN:9784062563192
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で102891位
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レビュー
アリラン峠を俺は行く Date:2009-04-25
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 先日、古本屋で購入。出版から13年近く経た現在でも、古さを感じさせない。なぜ日本人の目には在日韓国・朝鮮人の姿が見えないのか。何がそうさせるのか。著者の旅の出発点はここにあるが、いまも問題の構造は何も変わっていないのではないか。むしろ、韓流ブームで韓国に対する親近感が増すほど、彼らの存在は希薄になる、そんな気さえする。
 取材は困難を極めただろうと予想されるが、芸能やスポーツの世界から焼き肉、パチンコにいたるまで彼らの存在なくして語れない「コリアン世界」を丹念に描いている。とりわけ、在日歌手、新井英一の生きざまを記した最終章はこみあげるものがあった。
 「アリラン峠を俺は行く」。そんな気骨ある人間がいま、どれほどいるだろうか。
世界が変わる Date:2008-11-29
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著者自身が感じた世界観の変化を本書を通して自分自身も感じた。

普段何気に接している彼らの重い宿命を無視して、
「日本人でも韓国人でも関係ない」とはだれが言えようか。
国籍や民族をわざと無視する自分は本当の意味で彼らと
理解し合おうとしていたのだろうかと自問できるいい機会を
この本は与えてくれた。

著者の真摯な姿勢と血の通った筆使いが一級である。
知らない世界が眼前に広がっている。手を伸ばせば届く距離に。
「差別」と「区別」 Date:2007-08-20
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「大宅壮一ノンフィクション賞」「講談社ノンフィクション賞」ダブル受賞作品と聞いて期待して読んだためガッカリしました。

野村氏の独断と偏見が多く読みにくいです。

例えば、ロス暴動で朝鮮系商店が襲われたのは日本の植民地支配が原因という記述。良いことも悪いことも日本が原因というなら理解できますが、悪い時だけ日本を持ち出しても説得力はないでしょう。
日本は朝鮮戦争やベトナム戦争で血を流さずに法外な利潤を得たという記述。朝鮮戦争が起こった時、日本は連合国軍に占領されており、ベトナム戦争にしても憲法の制約があり血を流したくとも流せなかったのではないでしょうか。(朝鮮戦争では日本人も掃海作業で死傷者を出しており、まったく血を流していないわけではないと思います)

差別と区別を混同するような記述もあり、全体的にいいかげんな本という印象をうけました。

九十六年当時はタブーを描いた衝撃的な本だったのだと思いますが、そのぶん現在の視点で見ればアラの目立つ本だと思います。
とっかかりとして Date:2006-09-18
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本書が出版されてからもうすぐ10年とは早いものです。その間、在日韓国・朝鮮人(こういう表記が嫌だと「在日コリアン」になるのでしょう、面倒ですね)を取り巻く状況に大きな変化はあったでしょうか。

韓流、嫌韓、拉致問題といったマスコミ的・政治的に注目される動きがあり、ニューカマーの韓国人も増えるなど、韓国・朝鮮の問題と「在日」問題が絡み合い、状況は当時に比べ益々複雑になっていると思います。

本書には、時に過剰に感傷的になるきらいがあるも、野村氏の真摯な姿勢が感じられ好感が持てます。勿論、著者の視点は絶対ではありませんが、日頃「在日コリアン」について疑問なり興味を持たれている方には、とっかかりの書として一読することをお薦めします。
手垢のついたテーマを新鮮に Date:2006-05-05
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書かれている内容はじつはさほど目新しくもないんだけど、
新鮮な文体でつづられると伝わり方が違ってくる、という見本。

ヘビーなテーマも、ヘビーなままで提示しても誰も読まないけど、
これだけ‘売れる’本に仕上げた著者の力量は確かなものといえるでしょう。
取材で得た情報をどう伝えればいいのか、たいへん参考になります。
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