13階段 (講談社文庫)
価格:¥ 680 (税込)
出版:講談社
カテゴリ:文庫
ページ:383頁
JAN:9784062748384
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で5035位
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レビュー
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クソ素晴らしい作品である。 Date:2009-12-19 おすすめ度 ![]() いやあ、これは文句ナシに素晴らしい。 今まで自分が読んできた推理小説作品の中では最も面白かった。 死刑制度に対しても深い洞察が成されており、推理ゲーム以外の面での読み応えも充分である。 |
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乱歩賞は伊達ではない Date:2009-08-13 おすすめ度 ![]() 死刑囚の冤罪を晴らそうとする前科者と刑務官。期限はあと三ヶ月…… 二人が手がかりを追って真相に迫っていく過程も、二人の間に生じる友情の描写も、 飽きが来ずに読み進められるがそれだけではない。死刑が執行されるまでの手続き (いや、手続きにとどまらず、生々しい執行の様子までも)が克明に語られており、 ミステリとしてのエンターテインメント性のみならず、死刑制度のあり方について、 かなり切実に考えさせられる作りともなっている。また、刑務所から出所した人間の、 社会復帰の困難さや、取り巻く人間の不幸についても理解が深まる (まあ、この辺は他にもいろんなミステリが出ておりますよね)。 ラストのどんでん返しや真犯人の意外性など、加速度的なストーリーの盛り上がりも 強烈な魅力。プロットが作り込まれているなあ、と、素人ながらに頷かずにはいられない。 苦いものが残る終わり方は悪くはないが、「こういう落ち付け方しかなかったのかなあ」と いう、心情的な引っかかりが残る。まあこの辺は好みでしょう。 あの人には幸せになって欲しかったなあ。 |
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満場一致で乱歩賞を獲得したのは伊達じゃない Date:2009-08-11 おすすめ度 ![]() ともすると重くなりそうなテーマを、タイムリミットという要素を付け加えることで、テンポ良くスリリングな読み物にした作品。 随所に工夫を凝らし、丁寧な伏線と練りに練ったストーリーで読者を一気読破へ導いてくれる。作者の渾身の気持がズドンと胸に響いてくるようだ。 犯人も意外で推理小説の面白さを全て集めたとも言える傑作。乱歩賞のみならず、日本推理小説に残る傑作と言っても良い。最後の後味の悪さが欠点か……。 |
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冤罪 Date:2009-04-25 おすすめ度 ![]() なんとなく犯人が分かりそうで分からない、それが本書の特徴です。何重にも包まれた謎のベールを「階段」というキーワードのみで解いていく刑務官と前科者の三上の二人。 加害者が被害者となったり被害者が加害者となったりといった心理状態を巧みに織り交ぜながら描かれてあり、非常に読み応えがあります。また、人が人を裁く裁判や裁判における政治的な力、冤罪の有無等についても言及しているので非常に参考になりました。 |
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文句なしの社会派ミステリー Date:2008-12-17 おすすめ度 ![]() 現役の刑務官が服役を終えた若者と組んで事件当時の記憶を失ったひとりの死刑囚の冤罪を晴らそうという話。 こういう重たいテーマを扱った作品によくありがちなのが 作者の「書きたい」という気合いがあまりにも前面に出すぎて読みながらなんとなく疲れてしまう・・というパターン。 しかしこの作品は、この国の死刑執行の現実、犯罪者と被害者の遺族との間柄など、 非常に難しい問題がリアルに描かれているにも関わらず、 「押しつけられてる」感じが全くなかった点が本当に素晴らしいと思う。緊張感はあるのだが圧迫感がない。 更に、もとは"刑務官と受刑者"の間柄であった南郷と三上、 この2人の間に徐徐に芽生えてくる信頼関係、明かされてゆく彼らの過去と人間性、 そして本筋である冤罪晴らしのミステリー、 それぞれのバランスがものすごく良いので安心して読み進められる。 死刑執行の現場の少々苦しい描写も、最後まで読むとやはり必要不可欠なものであったと感じた。 「死刑」というものについて本当に深く考えさせられながら、人間が本来持っている"純心"や"優しさ"にも触れることが出来る、 なかなかひところで表現しづらい名作。 |

