アフターダーク (講談社文庫)
価格:¥ 540 (税込)
出版:講談社
カテゴリ:文庫
ページ:304頁
JAN:9784062755191
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で63496位
おすすめ度:
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『アフターダーク』作者: 村上 春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/16メディア: 文庫 村上春樹っぽい。っていうか、そうだけど。 都会的なかおりは、いつも通り。よくわからない浅井エリの描写と、交互に現れるマリの物語。 何がいいとかどうだとかではなく、その文章の香りが期待通り。 ただ、新しい何かがこの作品にあるかというと、よく判らない。 ちょっと、味わい方がむずかしい、のかも。 ★★★★
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レビュー
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「僕」以外の客観的な視点 Date:2010-02-24 おすすめ度 ![]() 渋谷での夜(11:56PM)から朝(6:57AM)までの、ある少女と家で寝ているその姉を取り巻く物語。 この本は村上春樹のやや実験的な試みを読み取ることができる。 物語を語るのは、特定された誰でもない。 空から、空間から、壁から人々を見つめる、実体のない「視点」が物語る。 その視点の推移によって、読者は場面を同じように転換させる。 いつものように、はっきりとした結末はない。 彼の作品は今までだって明確な結末はなかった。 ファミレス、ラブホテル、売春、暴力、引きこもり、ドロップアウト、家庭。 こうして、この物語のキーワードを抜き出すと、現代の縮図が浮かび上がるようでもあり、見えにくかった物語のテーマも明らかになるような気がする。 実は今日だって、この物語と同じ様な事態が渋谷では展開していてもおかしくない。 いや、きっと似た様な状況が展開しているんだろう。 外見からは想像出来ないような暴力を働いたあとで、早朝にエリートらしき男はセブンイレブンで牛乳を手にする。 朝までバンドの練習をし続けた若者が、朝飯を仕入れるためにセブンイレブンで牛乳を手にする。 まったく異質なものが、とある一点で無意味に交わる。 二本に交錯した線は、その後も交わることはない。 都会には様々な線が入り乱れている。 そこ(渋谷)で朝まで過ごすことがあれば、まれにいろいろな線に交わることがある。 太い線、細い線、赤い線、グレーの線、歪んだ線。 深夜(アフターダーク)には、明るい光で見え難くなっている線が、それぞれ鈍い光を放ってうごめいている。 この本を読むとカーティス・フラーの「ファイブスポット・アフターダーク」を無性に聞きたくなる。 これが「ひしひしと」いいんだ。 |
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カメラワーク Date:2010-02-02 おすすめ度 ![]() 真夜中の街が内包する無数の出来事のうち、さほど特別でない一つのエピソードが実験的な三人称で描かれた小説。この作品は、次の下りで始まる。 <目にしているのは都市の姿だ。 空を高く飛ぶ夜の鳥の目を通して、私たちはその光景を上空からとらえている。広い視野の中では、都市はひとつの巨大な生き物に見える> そこでの「私たち」というのは作中の誰かのことではなく、物語に一切影響を与えない客体としてのストーリー・テラーと、それに同行する読者自身のことである。そこでは「私たち」の眼はまるで無限の性能をもったカメラのように、対象を間近にズームアップしたり、部屋のすみずみを隈なく映し出したりすることができる。ときには目いっぱいバックし、宇宙空間から望遠レンズで街全体を俯瞰することもできる。 そういう「ハリウッド的なカメラワーク」で書かれた小説だと言ってもいい。これが映画的な没頭を作り出し、地味な展開のわりにダイナミックな読み応えを生み出す。ストーリー・テリングにはこんな方法論があったんだなあ。 |
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つまらない。 Date:2010-02-01 おすすめ度 ![]() 流石にこれでは読者に対して解釈を丸投げしているだけのように思う。 変に偉そうな調子の文体はアリだとは思うが、私は好きにはなれない。 ラブホテルでの少女と従業員のやり取りの場面など、 雰囲気的には悪しからぬ場面もあっただけに、全体的な脈絡の訳分からなさは残念。 さてこういう感想を抱く読者の僕の頭が足りないのか、それとも……。 |
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実験作 Date:2010-01-17 おすすめ度 ![]() 2004年刊行なので「海辺のカフカ」の後の作品だ。 たぶん、村上春樹氏の実験作ではなかろうか。 小難しい解釈は一切除けて、面白かった。 いきなり、浮遊する魂ような視点が登場して、 東京の上空から降りてきて、眠り続ける姉を、 本を読み続ける妹を、見続ける。あるいはその視点が 姉とともにテレビの向こう側にワープする。 もうひとつの実験は章の初めに時計があること。 それにより読者は二つの物語が同時に並行して 進行するのを知る。 最終章で二物語が合一する。 そして夜明けとともにささやかな胎動が始まる。 |
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駄作 Date:2010-01-14 おすすめ度 ![]() 村上春樹作品の中では一位二位を争う「駄作」だと思います。 文体も彼特有の読者をグイグイと引き込む感じが全くなく、本当に村上春樹が書いた作品かい?と疑いたくなる程です。彼の才能の枯渇を感じずにはいられませんでした。 でも1Q84で挽回してくれたので良しとします。 |




