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ハンセン病重監房の記録 (集英社新書 (0339))

価格:¥ 693 (税込)
出版:集英社
カテゴリ:新書
ページ:190頁
JAN:9784087203394
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 【読後感】 ハンセン病 重監房の記録 [ 別冊 社内報 ] at 2006-06-12 19:03:02
ハンセン病 重監房の記録 宮坂 道夫 / 集英社新書 両親が「内地」の出だと、北海道では馴染みの無い風習・風俗が夫婦間で話題にのぼります。 現代では差別用語にあたり、当然のように媒体では登場しない単語が使われます。学校では教わらず、新聞・雑誌でも取り上げられず、普段の生活でも接することの無いことばほど、子供心に恐怖を感じるものです。大学時分を大阪で暮らし、それらの意味を体感できても、すでに昔話のレベルになっています。語弊があるかもしれませんが、行政が昔話にさせた、と言えます。媒体の取り上げ方も本質に迫らないため、ことばの意味は把握できても、幼少の頃のあの語感の恐ろしさは反芻できま...
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レビュー
いろんな側面からみるべき Date:2009-11-19
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ハンセン病にかかって収容された人は、当時どんな犯罪を犯しても刑務所に入れられることはなかった。当時のシステムとして、ハンセン病の人には免罪符を与えていたのである。しかし、罹患者・排膿者とはいえ、けっこう元気な人ばかり、残念ながら病人でも100%善人とはいかず、窃盗やとくに強姦はたえなかった。光田氏などが上に働きかけ、療養所内に「恩賜寮処女舎」をつくってもらい、罹患した若い女性をかくまって保護したが、それでも強姦は根絶できなかった。そこで、仕方なく、草津療養所内につくったのが、「重監房」なのである。この本は専門家が執筆していながらそのような闇の歴史や、「恩賜寮処女舎」についてまったく詳しく解説していないのが残念である。歴史にはいろいろな側面がある
ショックだった。 Date:2008-02-13
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ハンセン病といえば、映画「ベンハー」で、ベンハーのお姉さんとお母さんが地下牢でハンセン病(らい病)に罹り、皆に恐れられ、「死の谷」に送られたというストーリを思い出す。世界中で発生している恐ろしい病気だが、既に治療法もみつかり、ある種、「解決された病気」というくらいの認識だった。

手足が変形してしまうなど、症状が外にでるハンセン病患者に対しては、むかしから、この国でも共通して差別があり、隔離政策などの措置らしい。ただ、日本だけが突出して過酷な隔離をとり、また、療養所に「重監房」という独房まで設置していたという。実際、患者の生活環境改善などの運動をした人などが入れられ、何十人も命を落としている。

1931年にわが国ではらい予防法が制定され、全患者を隔離の対象とされ、最終的に廃止されたのは1996年である。1943年にはアメリカでプロミンという薬が開発され、感染力も低いということが次第にわかってきたのにである。

2003年にも熊本県でハンセン病元患者宿泊拒否事件が報道された際、未だにこんな差別が起きているんだと驚いたが、この事件について、本の中で元患者さん谺さんのコメントを紹介している。「私達は、園のなかで、職員からひどいことばをぶつけられたりしてきて、それには慣れていたんです。しかし、今度の事件のことはこたえました」

法律は廃止できるが、その法制度が残した胎児標本などの問題や、さらに法制度を支えた人の根底の差別感情は、今も続いている。
医師も、患者も、誰もが、ぜひ一読を Date:2007-05-22
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 とにかく一読してほしい。それ以外に言葉がありません。帯に「封印された苛酷な受難史」とありますが、そんな通り一遍の表現はふさわしくありません。この本が私たちに指し示している事実の重さを、そのまま受け止めたいと思います。今私が書くのがはじめてのレヴューなのは、読まれた方たちが容易に言葉でこの本について語れなかったからだ、そう信じます。
 それから、著者のスタンスに心から敬意を表します。たんに第三者的な、「研究している者」の立場ではありません。しかし同時に、「研究者」でなければ採れなかった立場であると思います。それは、理に走るのでも情に流されるのでもなく、物事と向き合い、考え、動くために知識を積み、知恵を研ぎ、問題の所在を究めていこうとする者としての「研究者」の姿勢であり、ここにはその意味での最上の知的誠実さが結実しています。
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