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奇想の江戸挿絵 (集英社新書ヴィジュアル版)

価格:¥ 1,050 (税込)
出版:集英社
カテゴリ:新書
ページ:206頁
JAN:9784087204407
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 「奇想の江戸挿絵」辻 惟雄 集英社 [ 叡智の禁書図書館<情報と書評> ] at 2008-06-07 08:52:30
最近、『奇想』のキーワードで人気の辻氏による本。もっとも本というよりも図版を楽しむ為の画集に近い。 採り上げられているのは、独自の視点で純粋に(見方によれば、いささか邪道に)面白い・凝っている等といった印象や感想をもたれた作品で、観ていて「ほほお~」「ふむ..
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レビュー
見たことのない図版が沢山。すごいです。 Date:2008-05-13
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 名著「奇想の系譜」「奇想の図譜」の著者が江戸時代の図版をこれでもかと繰り出してきて、あっという間に読み終えるというか見終ってしまいます。
 しかも図版は書名どおり奇抜なものばかりで、北斎をはじめとして当時の人の想像力と構図の構成力には感心させられました。

 本来は星5つとしたいのですが、2〜3倍の単行本で出版すべきテーマだと思うので星4つにしました。
 続編を期待しています。
やっぱり北斎 Date:2008-05-03
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著者は後書において、北斎以外でいかに見所のある絵本挿絵を見つけることができるかを本書のポイントとしたものの北斎の絵本挿絵は頭一つ抜き出てすばらしく本書から外すことはできなかったというようなことを書いているが、図18や図100をの圧倒的な表現力とセンスからすれば著者のいわんとすることも納得できる。「北斎絵本挿絵集成」の復刊を熱く希望します。
なぜ北斎の奇想は生まれたのか Date:2008-04-29
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葛飾北斎といえば、「富嶽36景」「北斎漫画」等が有名だが、「読本の挿絵」を描いていた
とは知らなかった。

見ると確かに奇想だ。人間のような小賢しい表情をした動物、おどろおどろしくもなぜか
親しみがわく妖怪、笑っている皿や徳利。

北斎の絵では、生きた人間も、死体も、妖怪も、器物も、あるいは聖なるものも、何の境界
もなく描かれているようだ。

このような絵画は、西洋美術では見た記憶がない。
無論、悪鬼等は描かれているが、ユーモラスな悪鬼などいない。
これは、やはりキリスト教の影響なのだろうか。
通常、ルネッサンスをして人間復興と称しているが、やはり、西洋美術は奥底で、キリスト教
の影響から抜け出せなかったように思う。
(だからユーモラスな悪鬼などトンデモナイというわけだ!)

日本は、一神教から離れた、自由な想像力を発揮できる文化と伝統を持っていた。
この本を読んで、また一つ、日本文化の凄みを知った。
美術ファンなら必ず楽しめるでしょう。お勧めします。
北斎は「ニッポン漫画」の開祖だった! Date:2008-04-22
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江戸の黄表紙本というものが、ほとんど「現代漫画の祖先」というべきものであることは知っていたが、
「字ばっかりの本」と思っていた読本(よみほん)に、こんなファンタスティックな挿絵が入っていたとは!

そして北斎をはじめとする挿絵画家の力量には、本当に驚いた。
モダンを超えている。こんなのが200年も前にもうあったんである。
日本が「漫画大国」となることは、このときからすでに運命づけられていたのだ。

それにしても、曲亭馬琴の文に、葛飾北斎の挿絵とは、なんと豪華な(涙)。
こんなものをリアルタイムで読めた、江戸の読者が羨ましい。
江戸っ子たちも、発売日には書店に走ったに違いない。

馬琴が北斎に図柄の指示を出した「稿本」が、本書の中で紹介されている。
おおまかな構図と文字が指定されており、これはほとんど現代漫画における「ネーム」である!
(馬琴の描いたラフも、結構デッサンがしっかりしているのには感心した。)
そしてさすが北斎、大筋は馬琴の指示に従いながらも、構図を再構成している。
もちろん北斎が仕上げた刊本(出版本)の方が、断然「絵」として良くなっている。
競争しながら協力する、巨大な才能の出会いによる豪華絢爛たるコラボレーションである。

とにかく面白かった。
北斎をはじめとする綺羅星のごとき「江戸の漫画家」たちのイマジネーションを、どうか心ゆくまで楽しんでいただきたい。
気韻生動! 北斎の読本挿絵に唸る Date:2008-04-18
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 北斎は、読本(よみほん)の挿絵画家としても一頭地を抜けた天才だったんだなあと、本書に収められた数多くの図版を見て、実感させられました。

 地獄の火焔が、うねる白と黒の線として表現された力強さ。幽霊に驚いて逃げ惑う人たちの動き、様子が生き生きと活写された面白さ。お化け屋敷に現れた色んな妖怪たちの表情の多彩さ。身投げする女が落ちていく、その先にある水面に描かれた環状曲線の柔らかさ。絵の中にすーっと引き込まれるような奥行きの深さ。
 北斎の挿絵の見事さには、実に目を瞠るものがありました。

 北斎以外の絵では、全身にできた口が蠢く妖怪・野風を描いた『天縁奇遇』の口絵が、強烈な一品。グロテスクなイメージの魔力は、凄かったなあ。

 その絵に備わる魅力や味わいを、的確に表現していく文章も見事。名著『奇想の系譜』(ちくま学芸文庫)の著者の慧眼、自由自在な考察の妙を堪能することができました。

 本書の章立ては、以下のとおり。
■はじめに 江戸後期挿絵の魅力
■第1章 「異界」を描く
■第2章 「生首」を描く
■第3章 「幽霊」を描く
■第4章 「妖怪」を描く
■第5章 「自然現象」を描く
■第6章 「爆発」と「光」を描く
■第7章 デザインとユーモア
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