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終末のフール (集英社文庫)

価格:¥ 660 (税込)
出版:集英社
カテゴリ:文庫
ページ:384頁
JAN:9784087464436
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で1627位
おすすめ度:

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レビュー
どのように生き抜くのか Date:2010-01-19
おすすめ度
8年後に小惑星が地球に衝突して人類が滅亡すると
発表されて5年後の世界。仙台郊外ヒルズタウンの
住人たちがいかにその時を過ごしていくか。
同じ舞台を背景として、相互に絡まりあった
8話からなる短編集。

最近、伊坂幸太郎って名前をよく聞くよなと
思いながらも読んだことがなかったので、
昨年夏に帰った時に文庫化されて平積みに
なっていたので買った一冊。

子供の頃は、1999年の六の月に恐怖の大王が
降りてくるというノストラダムスの大予言をかすかに
信じながら、社会に出たらすぐに地球は滅びるんだったら、
貯金なんてしたって無駄だよなと思ってた。
ただの無駄遣いのいいわけだったりもしましたが。
おととし流行ったジュセリーノの予言も半信半疑で
聞いていました。

今、実際に8年後に人類が滅亡すると言われたら、
俺はどんな行動をとるんだろうと思いながら読んでました。
自分が最後になっても生き抜いてやると思いましたが、
果たしてどうなりますか。
少なくとも自暴自棄になって、無駄死にだけはしたくないと
思います。どうせ、人は誰もが死ぬまで生きるんです。
その時までは楽しく生きたいですよね。

http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2010-01-19
地球が滅亡するとしても、しないとしても Date:2010-01-12
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小説には2種類があると思う。
読み始めたら止まらず最後まで一気に読みたくなる本と、少しずつ内容を噛みしめながらゆっくり読み進む本。
私の場合、この本は後者。
短編ひとつひとつの世界に引き込まれながら、1編1編を大切に読んだ。

読む前は、この文庫本の帯にも後ろにも書いてある、「あと3年で小惑星が衝突し地球が滅亡する」というあらすじが
どう進展するのかが一番の興味だった。
でも実際には、本の中には小惑星の動向などまったく書かれていない。
それを期待している方にとっては、どこまで読んでもつまらないだろう。
この本に描かれているのは、人間としての「生き方」だから。

小説の中に出てくるボクサー苗場さんの言葉。
「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」
「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
私はこの言葉がとても心に残った。

たとえ今、隕石も飛んでこず身体の不安がなかったとしても、1日24時間の価値は
小説の登場人物と、現実世界の自分の間で、なにも違いはないはずだ。
だとしたら私たちは、淡々と、毎日をなんとなくやり過ごしてよいのか。

文庫本解説にある、「人生、いかに生きるか。」という言葉。この1文がこの本すべてを表現していると思う。
読んでおいて良かった!
くすぶっているときは、苗場さんの言葉を思い出そう。

設定はあくまでもスパイス Date:2010-01-07
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世界の終わりを克明に描いたSF小説と言うよりは、ある種の決断が迫られた人々の話だと言った方がいいだろう。

良くも悪くも肩透かしとでもいうのだろうか、絶対浮気の宣告だろうとか修羅場が来るだろうとかそういう場面が来ると見せかけて実際には優しい結末となる。
個人的には不幸自慢の様な小説は好きではなく、こういった優しい小説の方が好みではあるが、流石に波風が殆ど立たないと物語として成り立たない気がする。
ただ設定自体が面白い事でかさ上げされて見れる小説になったといったところだろうか。

面白くない訳ではないし、安心して見れるのも確かだが名作かどうかと聞かれるとそこまでではないかなと。
うーん Date:2010-01-03
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アルマゲドンやディープインパクトなどハリウッド映画様の小説を期待して店頭で買ってしまったので、星3つになってしまいました。まず、基本は短編小説なので、物語のダイナミックな展開はなく、抑揚がありません。映画は世界中が舞台ですが、本小説は仙台のヒルズタウンという住宅地が舞台なので、物語の展開にも限度があります。
しかしながら、近所の人が残り3年の命と言われたとき、どうなるかという身近な設定で、人物の感情を描くところは伊坂幸太郎氏ならではといったところです。人物の細かな情景を読みたい人には良いでしょう。
「設定」のなかでいかに生きるか Date:2009-12-17
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設定がすべて。そのなかで,いかに生きるか。

自分たちの実際の生活を考えてみても,この「設定」からはなかなか抜けられないのが実情。その「設定」のなかでいかに生きるか。もがいてあがいて苦しんで。それでこそ,人生楽しめるのだとは思う。
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