檸檬 (集英社文庫)
価格:¥ 380 (税込)
出版:集英社
カテゴリ:文庫
ページ:247頁
JAN:9784087520132
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で111758位
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レビュー
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檸檬の舞台となった京都の丸善は閉店になったそうだが Date:2010-01-18 おすすめ度 ![]() 『檸檬』は、私小説のようだ。梶井基次郎の体験を書いたものか、創作なのか、私は知らない。 だが、このような作品が何のためになるというのか。 志賀直哉の一連の作品も作者は、作品を書くことによって、何をしたかったのだろうか。 作品を書いても、世の中が変わるのでもない。作者が抱いた個人的な感慨を読者に伝えるためか。 ともかく、世界一の小説として、世界の五十数ヶ国の高名な文学者たちが投票により認めた『ドン・キホーテ』を読むと感じられる人生の意義、人間のであることの素晴らしさとくだらなさ、そういうものを教えてくれる作品ではなさそうである。 京都の丸善が閉店するときには、店にある本の上に檸檬を置いて行く客がたくさんいたそうだ。でも、それが何になるのだ?店に迷惑をかけただけだろう |
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幻想的な作品集 Date:2007-05-24 おすすめ度 ![]() 短編とも随筆とも思える数多くの作品が収められた一冊です。私が思うこの作品の読み所は、心に鬱々とした重い気持ちを抱えた主人公が歩く街中の風景の描写です。表題作の「檸檬」では寺町通の店の一つ一つから路地裏にかかっている洗濯物まで細かく説明されており、また売られている様々なものに思いを馳せている様子が伝わってきます。こういうのは心象風景というのでしょうか?文章を読んでいると、「何か得体の知れない不吉な塊」に囚われた青年の見る寺町通が、なにやら幻想的なイメージで浮かび上がってくるようです。 |
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詩情あふれる作品集 Date:2006-11-24 おすすめ度 ![]() 梶井基次郎の作品は人間のくたびれた様な心情の捉え方がうまく感動してしまいます。 作品的な感想は詩を読んでいる様な感じです。ちょうどさらさらと水が流れる様な…… 少し違和感があるようですが、やっぱり人間の心の奥底からくる様な発想、思考、儚さを感じさせる展開は現在でも立派に通用する名作だと思います。 ぐっと感動させるとか、大きく人の感情を揺り動かすということはありませんが、読んだあとさわやかな気分になります。 作者の文豪へあこがれながら肺病によって若く夭折してしまった事実を背景に読んでいくと感動も一入です。 近代文学の中でも割合最近の方なので、純文学をあまり読んだことが無いと言う人にも親しみやすいかと、思います。 |
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果てしなき日々 Date:2003-11-18 おすすめ度 ![]() 梶井の作品は一言で言うと、暗い。 もう一貫して暗い。 「檸檬」は教科書にも載っている一番有名な梶井の作品であるが、 だがこの本に入っているほかの話は掛け値なしに面白く、暗い。 実際どうだかは知らないが梶井は駄目男であるように思う。彼の話を読んでいるとそんなイメージが湧いてくる。 「生きんとする意思」をうらやむ彼。 暗い光が刺す美しい闇。 これに惹かれちゃう人にはオススメ。 |
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梶井基次郎がみつけたかったもの Date:2003-11-13 おすすめ度 ![]() 本書は梶井基次郎の短編集。表題『檸檬』は、梶井の処女作である。 『檸檬』の主人公は、肺病を患い精神的にも不健康になり、自堕落な生活を送っていた、そんな彼が、或る日、京都の寺町通りにある八百屋で檸檬を買う。異国の果物の華やかな色、不思議な形、清しい香り…それは彼の心に小さな波紋を投げかける。そして、その波紋の消化の仕方に梶井らしさが光る。 「病的」。そんな言葉がぴったりなのが梶井の作品である。彼は、肉体的にも精神的にも病んだ自分を癒そうなどとは思いもしない。更に自分を追い詰めて、真理に 薄しようとするのである。それゆえ、穏やかな情景を描写している作品の中にも、冷たい緊張感が漂う。 は健康も愛も救いも求めていない。彼が自らに鞭打ってまで見つけようとした真実とは、一体なんだったのか、そんなことを考えながら読み返すと、また違った面白さがある。 |



