映画篇
価格:¥ 1,470 (税込)
出版:集英社
カテゴリ:単行本
ページ:363頁
JAN:9784087753806
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で43673位
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最近読んだ本。 『映画編』 金城一紀/著 私はこの本に夢中になりすぎて、電車の中に買ったばかりの品物を忘れてきました…。 いつもいつも金城一紀の小説は、笑と涙とドキドキと...
このところ、日記の更新が滞っていた。 とりあえず、この連休中に何をしていたか(どこへ行ったか)などをざっと書いておこう。 まず、Kのリクエストもあって、寅さん記念館へ。 入館料は500円ながら、映画「男はつらいよ」シリーズが好きな方にとっては、かなり楽しめることは間違いない。映画はしばらく見ていないものの、かなり笑わせてもらいました。やっぱり、「男はつらいよ」シリーズは、前半(とりわけ古いヤツ)のものに限るなぁ。 この日は、行きがけに立石にも立ち寄り、久しぶりに「宇ち多”」でモツ焼を堪能してきた。やっぱり、うまいよな。 それから、『映画篇』金城一紀(集英社)を読了。 ...
金城一紀さんのこの小説は以前から本屋で見るたびに、気になっていました。 デビュー作『GO』で、この人は大変才能があると思い感心して読み終え、その後も映画『フライ・ダディー・フライ』や『SP』の原作者として、やはり才能がある人だなあと思いながら、何故か小説は読まずにいました。 おそらく『GO』があんまり面白かったので、次の作品を読んで、がっかりするのが恐かったのかも知れません。 先日、少しお酒が入った帰りに本屋に寄って、この『映画編』を購入しました。 これは素晴らしい小説でした。 映画をテーマにした5つの短編が収録されていて、そのぞれの作品が独立した作品であり...
映画篇 金城 一紀 すごくたくさんの映画が出てくる。 5つのお話が収録されていて、それらが少しずつつながっている。 全体的にとっても好き。 人と人との距離感とか、あと文章の感じも。 「太陽がいっぱい」 金城さんらしいという感じの一遍かな。 とっても好きなお話だ。 同じ民族学校に通っていた男子生徒。 小学生のころに彼らが仲良くなってからの、楽しい少年時代。 そしてそれぞれ違う進路を歩み、そしてオトナになって……。 「ドラゴン怒りの鉄拳」 夫が自殺して以来、家から出ることなくすごしていた女性。 夫が借りたままになっていたDVDを返すために一歩外へ出る。 全ての出来事から逃げていた彼女が、そのレンタルショップに行くために毎日出かけるようになる。 そしてその後、ソレまで逃げていたいろんなものと闘うことをはじめる。 やるせないハナシだけど、前向きな感じがたまらなくイイ。 「恋のためらい/フランキーとジョニー」 弁護士の父から三千万円を奪い、家出を思いつく女子高生。 その彼女の計画に乗っかった同級生の男子。 ちょっとドキドキする強盗劇。 この子達はこの後どうするのだろう? 「卒業」を観たあとに思ったのと同じようなキモチになっちゃった。 「ペイルライダー」 心優しきおばちゃんライダー。 彼女に救われた小学生の男の子は、その後ちょっと強くなって生きていくんだろう。 最後は衝撃的な仕返しのシーンだけど、カッコいいとさえ思ってしまう。 悪いことといいこと、難しいけどそれをしっかり行動で示せる、このおばちゃんみたいになりたいな。 「愛の泉」 これ、ちょっと泣いちゃったな。 イトコ同士が集まって、大好きなおばあちゃんのために映画上映会を計画するってハナシ。 これまでの4話に出てきた、「ローマの休日上映会」はこの篇のこと。 なので4つのハナシに出てきた人たちが、この篇ではエキストラで登場するのだ。 ちょっとニヤリとしてしまうよね。こういうのって。 かなりベタな感じなんだけど、すごく心があったかくなるような。 いや〜。映画ってイイですね〜。って言ってたおじいちゃんがいたな。 出版社 / 著者からの内容紹介 物語の力が弾ける傑作!! 笑いと感動で胸が温かくなる傑作ぞろいの作品集。『ローマの休日』『太陽がいっぱい』など不朽の名作をモチーフに、映画がきっかけで出会った人々の友情や愛を描く。 単行本 出版社: 集英社 (2007/07) ISBN-10: 4087753808 ISBN-13: 978-4087753806
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レビュー
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死んでしまった友を救いたい Date:2010-01-17 おすすめ度 ![]() 金城一紀は、やっぱりいい。 なんと言っても1番目の「太陽がいっぱい」が泣ける。金城の幼なじみも不幸な死をとげたのではないかと思う。 「いまから龍一を救いにいかなくてはならないからだ。・・・物語の中では、死者は当然のように蘇り、まるで死んだことさえなかったように動きまわれることはおろか、空を羽ばたくことさえできるのだ・・・さあ、救いに行こう。」堂々の★4つ獲得! |
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心が温かくなる1冊 Date:2009-09-17 おすすめ度 ![]() 本当に金城一紀の最高傑作ではないかと 5つの物語は全て「ローマの休日」で結ばれているが、まったく異なった物語で金城一紀の様々な面が垣間見えるであろう。 好き嫌いはあるだろうが、やはり「愛の泉」が一番だ。これこそ彼の伝えたいことではないのだろうか? 俺だって「死んだあとに、愛する人にクスクスと思い出し笑いをして欲しい」なんて思わされてしまう。 「GO」から引用すれば、彼の作品には 一切の『主義』は関わってこない。 「映画篇」だけでなく、彼の全ての作品に共通することは、自分ではなく誰かのために何か出来るか?ということではないだろうか。 人が抱える痛みや悲しみをユーモアで包んでしまう強さが本当に素晴らしい。 また、この「映画篇」は含まれる5つの短編だけでなく、「対話篇」、「SPEED」とも結ばれており、これらの作品を読まれてない方は、読み終えた後に手に取っていただきたい。 特に「対話篇」の「花」には新たな観点を与え、彼の作品にしてはあまり好きでなかった「対話篇」がとても好きなった。 彼の新しい作品が待ち遠しい。 |
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映画が好きな方 Date:2009-08-21 おすすめ度 ![]() 作者はすごく映画が好きな方なんだと思いました。映画が好きな方だとなおいっそう楽しめる本だと思います。短編集なのですが、全ての作品が「ローマの休日」に繋がっています。読み方を変え、最後の短編集から読んでみるのもおもしろいと思います。 読んでみて、「ローマの休日」をまともに見たことが無かったので、今度見てみたいという気持ちになりました。 |
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ヒルツとローマの休日 Date:2009-06-04 おすすめ度 ![]() 面白かったです!最終話まで読むと、 それまでの話が全部ある二点で つながっているという展開に びっくりしました。 それに気づいた時、 思わず1〜4話まで読み返しました。 ちょっぴり切なかったり 甘酸っぱかったり やるせない気持ちになったりするけれど 映画でつながった人たちの 心温まるストーリーです。 笑って泣ける最終話が 一番面白かったです。 |
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「クソみたいな現実からほんの少しのあいだだけでも逃げられる」 Date:2009-05-15 おすすめ度 ![]() 映画を愛する人達をめぐるオムニバス小説。 ある夏の日、全ての登場人物が、区民会館で上映される 「ローマの休日」を観るために集まるまでの、様々なエピソードが 描かれている。 お互いは無関係だけど、同じ映画を同じ場所で鑑賞する。 それぞれが違う立場で、いろんな思いを抱きながらも、上映中は みんなが夢中になる一体感。 これが映画の醍醐味かも知れない。 自分にとっての映画鑑賞や読書が、一種の現実逃避だと自覚してる わたしは、映画館で感じるあの感情を 「スクリーンの中で動きまわる登場人物になれる。 クソみたいな現実からほんの少しのあいだだけでも逃げられる。 だから俺たちは映画館の暗闇の中にいるとワクワクするんだよ」 と表現した龍一にシンパシーを感じた。 各章とも魅力的なエピソードばかりだけど、一番印象に残るのは、 最終章で大切なおばあちゃんのためにこの上映会を企画開催した 鳥越ファミリーです。 特に5人の孫は見事にキャラが立っていて、1人1人が大好きに なってしまいました。 小説の中の言葉を使うなら、それこそ 「見えないシーソーのようなこの世界で、悪いほうに傾き過ぎると、 それに気付いてもう片っぽの、ちゃんとしたほうに乗っかってくれる」 ような人達。 金城さんのデビュー作『GO』は、新鮮で伸びやかで飲み込まれそうな 勢いがあった。 その後の『レヴォリューションNO.3』『フライ,ダディ,フライ』 なんかは面白いんだけど、冒険活劇の色が強く、心に残ったり 読み返したいと思ったりは出来なくて残念だった。 でもこの作品を読んで、いつの間にこんな力を付けてたんだろうと 驚きです。 笑いのセンスをなくさず、切なさや疾走感を残しながらも、 ホームドラマのような温かい視点も身に着けていて、感情の機微を きちんと書き込む筆力に感心しました。 |


