PLUTO (1) (ビッグコミックス)
原著 手塚 治虫
, プロデュース 長崎 尚志
PLUTO [ ?潟????????若?????? ] at 2006-12-23 01:48:02
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レビュー
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よくできた同人誌(ファンジン) Date:2009-12-29 おすすめ度 ![]() 遂に商業漫画作家、それもかなり実力派と目される人が 時代の要請? に応えたのか、二次創作にチャレンジしました。 もともと商業作家が二次創作に手を染めるなんて、タブーだった わけですが、どこまでも拡大し続けてデフレ状態に陥ってしまっている 漫画というメディアは、それを許しません。 幸いなことにエヴァンゲリオンを代表とする、他のメディアでの様々な試行と 成功があったりして、こういうことは市場にちゃんと受けいれられるように なったんだと判った以上、やらない手はありません。 かくしてこの作品が世に出たわけで、いわばこれは同人誌、それもファンジン的な 立ち位置にあります。これからこの作品を読まれる方は、それを念頭に入れておく 必要があります。 少なくとも、この第一巻では肝心要のアトムは出てきません。 ですから、一人のロボット刑事の物語として楽しむことが出来ます。 でも、次の巻からはアトムが出てきます。その先−−−手塚ファンであった、 今でも手塚ファンである読者の方々にはこの同人誌がどう映るか。 そこからがこの同人誌を楽しめるかそうでないか、その岐路にあたります。 |
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2回ほど読み返すともう十分、という印象だった Date:2009-11-22 おすすめ度 ![]() 「20世紀少年」や「MONSTER」「MASTERキートン」などで有名な浦沢直樹の作品。 手塚治虫の「鉄腕アトム」の中にあるエピソード「地上最大のロボット」を原作とし、 浦沢直樹なりにアレンジした話となる。 アトムのような世界最高水準レベルから、作業の手伝いをするだけのロボットまで その品質にはかなりの差があるが、ロボットが相当に社会に入り込んだ設定。 主人公はアトムではなく、ロボット刑事のゲジヒトであり、 世界中で起こる連続ロボット破壊事件を追う。 マンガとしては良くも悪くも浦沢直樹作品であり、 引きの強い表現や深いドラマ性を期待させる脚本、 最後の結末が一体どうなるのか気になる造りはこれまで通り。 しかし、その期待に十分に応えられるクライマックスかと言われると 残念ながらそこまでスッキリしたものではなく、 結局、中盤あたりまでの流れがもっとも楽しめたなぁ、というデキ。 事件に巻き込まれる7人のロボットはいずれも非常に魅力があり、 それだけでひとつのエピソードが作れるほどキャラクターが立っているが、 全体を通しての事件の理由や解決までの流れが キャラクターの魅力に匹敵するまで行っていないのが残念。 全8巻ということで、長すぎないのが救いではあるが、 2回ほど読み返すともう十分、という印象だった。 |
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鉄腕アトム「地上最大のロボット」のリメイク Date:2009-05-11 おすすめ度 ![]() リメイクやコミカライズの様に、名の知れた原作ありきの作品は、 えてして出来の悪い贋作になるものですが、この作品はさにあらず 主人公であるアトムを安易に動かさず、ロボット刑事ゲジヒトを中心に据え、 骨太なサスペンスに仕上がってます レビュワー同様、原作を知っている世代だと、 物悲しくも多々のロボットの出るアクション物を想像すると思います ですが、今作はゲジヒトを中心に物語が展開し、 今巻では謎の殺人(言うてもロボット=人権がある=ですが)を追います モンブラン等、原作のイメージを色濃く残す、所謂ロボットなタイプも居ますが、 ゲジヒトやアトム等、人間そのものなタイプも多数出てきます 人間とロボット、ロボット同士の関わりは、涙を誘うだけでなく、 考えさせられる事も多々あるでしょう ゲジヒトは刑事故に事件を追っていくのですが、 その最中でロボットであるのに何故か見る夢の謎や、 ゲジヒト含め大量破壊兵器足りうる世界最高のロボット達の、 目覚め始めた新しい感情なども織り込まれていきます 地上最大のロボットを骨子に、オリジナリティ溢れる視点と流れの傑作と思います アトムファンも漫画ファンも、納得の素晴らしい作品だと思います |
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過去作品のリメイクという点では最も期待できる作品のひとつではあるな。 Date:2009-02-13 おすすめ度 ![]() 大御所のかつてのヒット作を自身でリメイクしたり、あるいは他の漫画家に続編を描かせたりするというのは最近の漫画界の傾向であるが、それらは大抵は「駄作」だ。 考えてみれば当然のことで、本編の面白さを作者自身が超えるということは難しい。 一番いいアイデアは「ヒット作」ですでに使用されているだろうから。 ましてやそれを「他の漫画家」に譲ったところで本家を超える面白さを出せる漫画家など容易に居ようはずも無い。 だから「失敗作」の見本市になってしまう・・・・。 そんな「失敗作の見本市」が大々的な規模で開催されている現在の漫画界において、この作品は「唯一の例外」となれるかもしれない。 「神格化」するわけではないが、手塚先生の作品に手を付けられる漫画家は限られてくるだろうし、変なリメイクならファンも怒るだろう。 「浦沢先生」だから御遺族も許されたという部分はあるはずだ。 シリーズ全てをリメイクするのではなく、「鉄腕アトム」のシリーズ中の1本に絞った点は英断だと思う。 主役が「ゲジヒト」とは予想せず。 近未来というか漫画の中の設定自体は現代そのものでも、現実とは異なりロボットが当たり前のように「人と同じ立場と目線」で生活する社会の中で本家と同じように「悩み・苦しむロボットたちの姿」が印象的だ。 本家ではほとんどというか全く語られていない「アトム以外の6体のロボット」の過去が語られるという点も特筆だろう。 勿論、より楽しむためには事前に本家「史上最大のロボット」を一読しておくことが不可欠だと思うが、たとえ読んでいなくても楽しめる作品と思う。 読んでいなかった場合は全て読み終わった後に本家を読む・・・という本来とは逆のパターンも有り得ることだろう。 漫画が時代の曲がり角に来ているときに「新たなる発展の可能性を示唆した作品」・・・・と後の世で語られていることを願いたい。期待を込めて。 |
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浦沢直樹の表現力 Date:2008-10-15 おすすめ度 ![]() ゲジヒトら人型ロボットも含め、この作品に登場する面々の8割強はくたびれたオヤジ達ですね、そんな浦沢氏の最も得意なフィールドで今作も十二分に辣腕が発揮されています。ゲジヒト、ヘラクレス、天馬博士・・渋すぎてたまりません。 さて1巻のストーリーの見所としては、やはり皆さんが多くあげてらっしゃる老音楽家ダンカンとノース2号の話でしょう。人の顔を持たないロボット達の悲しみ、苦悩、逡巡等、その心の機微を見事に描き出し我々読者にスムーズに伝達してしまう。そんな凄技をやってのける漫画家は浦沢氏以外にそうそういないでしょうね。 文句なしに希代の傑作です。 |




