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カムイ伝 (1) (小学館文庫)

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ユーズド:¥ 133より »
出版:小学館
カテゴリ:文庫
ページ:398頁
JAN:9784091920317
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で236313位
おすすめ度:

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レビュー
混迷の現在をブレイクスルーする「正助」を待望したい。 Date:2008-12-19
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ただ忍者の活躍を面白く描いただけの時代劇画ではまったくない。無辜の農民のエネルギーや生死の悲惨と喜び、あるときは権力、あるときは自然との葛藤と闘争、自然と一体となって生きる安らぎを白戸三平は渾身の力を込めて描き出した。農民達の群集劇をこれほどまでに壮大なスケールで描き出したことは白戸三平をもって嚆矢とする。農民達の組織、武士達の組織が複雑にくんずほぐれつする怒涛の流れに読者は圧倒されるだろう。途中で目を離すことができなくなる。ヒーローと思われたカムイはもう全巻の半ばから前面にでることも背景に退いて抜け忍との闘いが描かれることもなく、まったくと言っていいほどの沈黙がそれを物語る。いやこの物語はまだ完結していないのだから、カムイの活躍はあるかもしれない。とにかく物語り自体濃いし、暗いけれども、正助ら農民たちの一途な解放と自由の希求、武士たちの義憤と正義の証を求める命を賭した数々の犠牲に胸を打たれる。こうして今私たちは彼ら祖先が流した凄惨な流血と熱い希望の歴史を知るわけなのだ。彼ら徳川時代の農民たちと現在平成の我々を繋いでいる意味はまだ脈々と生きていると思いたい。
超然たる漫画 Date:2005-04-14
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強くなりたい非人カムイ、本百姓になりたい下人正助、家老の子竜之進と非人オミネの恋。生まれ得た身分に「らしく」生きることを強いられた時代に、それに抗う生き方をした人たち。自然の摂理と違って身分制度は人間の作ったものであるから必ず綻びがある。江戸幕府の作った身分制度は圧制を強いられた農民たちによって支えられていた。綻びは農民たちの我慢が限界に達したときに一気に解れる。非人はその農民たちによる綻びを繋ぎとめておくために幕府が作り出したもっとも重要かつもっとも酷い扱いを受けた人々である。最下層の非人たちは見上げ怯える眼しか持っていなかったがカムイは違った。そんなカムイを含め時代に翻弄された人々の物語。
時代を超えた不朽の名作ですね! Date:2005-03-15
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~去年読みました。
複雑だし長いけど、いやーホントにハマって、一回読み始めると止まんないので1冊ずつ買ってた。
そこら辺の小説や映画とは比べ物にならん。
最後もさー、しょぼいどんでん返しとかでなく、「今までの話は何だったの」と思わせず、かつ、スゴイ意外で・・・・読み終わってから数週間フラッシュバックして「はぁー。」とため息ついてた。$N~~$「お約束な展開」&「むちゃくちゃなどんでん返しラスト」の物語に飽き飽きしている方にはぜひ読んでいただきたいっす。~
日本の(いや世界の)劇画史に残る傑作長編 Date:2004-11-29
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月刊『ガロ』は、この「カムイ伝」を連載するために創刊されたのだ。
これはその『第1部』の文庫本化。通常サイズのオリジナル版とはページ立てが異なる。今回の第1巻『誕生の巻』には、1964年12月号連載の「誕生」から翌3月号の「マスドリ」までを収録。1章=連載1月分につき平均100ページで、以降しばらくはこのペースで掲載されている。

 主人公と白オオカミの名に「カムイ」(神)という比較的知られたアイヌ語を使用している点、その白オオカミのエピソードにこの巻ではかなりのページ数を割いているのに連載途中から全く登場しなくなってしまう点など、この歴史的大作も連載途中で大幅に構想が変更されたことを伺わせる。
 当時はまだ、後に「子連れ狼」をものする小島剛夕が画を担当していて、後年の、三平翁の実弟である岡本鉄二の手になる同作第2部や「カムイ外伝・第2部」以降(何れも『ビッグコミック』掲載、但し中断したまま)の凄絶な筆捌きに惹かれた向きには、正直見劣りするかもしれない。だが、連載開始がまだ劇画黎明期の1964年ということを考慮しないとフェアじゃないし、このギネスブックものの大量の登場人物を描き分ける小島の能力は端倪すべきものだ。
 カムイを始め本作の実の主人公である庄助や竜之進らの出自や入り組んだ相関図などの基本線がこの第1巻で粗方描写されているので、40年経って未だ『第2部』が連載中(?)という長大なストーリや登場人物の些細なセリフなどを理解する上でも、絶対持っておくべき1冊だ。ずっと後の巻を読んでいる途中で度々開くことになるに違いないから。

漫画を超える! Date:2004-06-13
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世の不条理、自由への戦い、人間の本質といったものがすべて含まれていて漫画では収まらない大作。
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