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希望ヶ丘の人びと

価格:¥ 1,785 (税込)
出版:小学館
カテゴリ:単行本
ページ:522頁
JAN:9784093797979
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で144870位
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 ◎◎「希望ヶ丘の人びと」 重松清 小学館 1785円 2009/1 [ 「本のことども」by聖月 ] at 2009-02-26 16:08:25
 その昔、子供を騙して英語を売るアルバイトをしていた評者である。というと、少し、いや随分と語弊があるのだが、簡単にいうとジュニア英会話スクールの本部にいたのである。そして、その本部で教育を受けた先生(大抵の場合、英語にある程度自信のある主婦)が、自宅で教室を開く際に、生徒募集のお手伝いをするのである。  先生の自宅近隣をくまなく周り、ピンポンして“今度、ご近所に子供のための英語教室を作る者なのですが・・・”って入口から始めて、子供の有無、居た場合の興味の有無、少し興味があれば自宅での体験学習へ、本当に気に入れば入会なんて運びになるわけである。  そういうことを、今週は世田谷の...
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レビュー
シゲマツ・ワールド Date:2009-12-24
おすすめ度
離別、いじめとの闘い、家族、ニュータウンと、重松作品のテーマが満載。
ほろりとさせつつも、ハッピーエンドにこだわるところはいかにもである。
最近の重松の長編は、ハッピーエンドの「ハッピー」、つまり幸福とは何かを、生と死を交えながら、考えさせらるものが多いが、今回もまさにそのエンタテインメントだった。
少々凝り過ぎかも・・・ Date:2009-11-18
おすすめ度
「話題がてんこ盛り。」まずそう感じた。今の世の中のいろいろな問題を含んでいる。
それがごちゃごちゃにならずにきちんと整理整頓されてこの作品の中に収まっているの
には感心させられるが、少々欲張りすぎかも・・・。「理想」と「現実」にはギャップが
あり、世の中は思い通りにならない厳しいものだということはよく分かる。登場人物たちが
そういう厳しい現実にさらされる場面では、読み手も喜怒哀楽が激しくなってしまう。
けれど、ちょっと話ができ過ぎていて不自然ではないのか?ストーリーを凝るのはいいけれど、
読み手がうなづけるような地に足をつけた話でなければ、心の底から共感はできない。
「泣かせよう。」「感動させよう。」そういう意図が見え隠れする文章は、逆に興ざめして
しまう。その点が少々残念だが、全体的には面白い作品に仕上がっていると思う。
見つめ直すきっかけになりました Date:2009-08-01
おすすめ度
この本との出合いは、宿泊先のホテルで呼んだ日経の土曜日朝刊。「あなたはいま、子どもたちにどんな希望を語れますか?」という帯広告みてきになっておりました。ホテルから自宅へ帰る途中の本屋で早速発見し、(マーケティング戦略にやられた)と少し思いながら購入しました。 物語は、がんで亡くなった妻の故郷に夫と娘(中学生)、息子(小学生)3人家族で引越し生活を始める場面から始まります。新しい生活の中で、モンスターペアレント、いじめ、家族の希薄なコミュニケーション等、様々な経験を通して、家族や、社会が成長していくというものです。中学校、中学生が舞台の中心になりますが、物語を通して、過去を思い出すきっかけになったり、自分が親の立場だとしたら、どのように対応できるだろうかという事を考えるきっかけになりました。 この本を通して学んだことは、当たり前の事かもしれませんが、親というものは、最後には、どんな事があっても、子供をしっかり守らなければならない、守るという決心を持つこと(甘やかすということではなく)、また、常に子供に対して逃げ場を与えなければならないという事です。これは、親だけではなく、大人がしっかり考え、行っていかなければならない事だと思いました。

星の定義:
★★★★★ 人生観を変えるほどのインパクトがあった。
★★★★  改善に繋がるヒント多数あり、非常に参考になった。
★★★   発見、参考になる内容が複数あり、十分投資回収できた。
★★    発見、参考になる内容が1つはあった。
★     得るものがなかった。
希望は世界のどこかに転がってるぜ! Date:2009-05-22
おすすめ度

亡き妻が昔暮らした街に、小学生の息子と中学生の娘を連れて戻る。
その街の名前は『希望ヶ丘』
お母さんの大好きだった街、子供達も田島自身も夢に描いていた希望の街だった。
今でも仏壇の母に語り続ける息子が健気でいいな〜。
5年生なんだけど、こんなもんかなのかな〜、と疑問はありましたが…。
母の日参観日、そのためにお母さんの仕事・似顔絵・作文…。
それさえも、楽しむ亮太。
やや幼いのか…と思われたが、3回忌には彼の成長も見えてきました。
亮太の存在がこの作品の中で、良かったな〜。
ま、今頃、母の日だからってこんなことする学校ないですけどね…。
こんなことしたら、もう大問題ですよ。
父母や、父兄なんて言葉すら学校からの連絡書類からは消える時代、今は保護者の方へ…ですからね。
ま、重松さんらしいんですけど…。

しかし、希望ヶ丘は、名前通りの街では無かった…。
姉・美嘉は、学校で転校先で居場所を見つけられずにいる。
おまけに教師からのいじめを受けていた。
最近、こんな先生いるんでしょうね…。

学校現場で起こる諸問題は、かなりリアルだし、重い。
ただ、その解決方法がエーちゃん方式なのは、う〜ん。
エーちゃんは、どこの街にもいるわけじゃないよね。
参観日、エーちゃんが参加してからの親子対決サッカーや
お母さんのピンクレディー指導などなど…
今時の子供たちってもっとクールだから、のってこないでしょ。
ちょっと無理があったかな。
夢のようなエーちゃんが解決方法では、ちょっと救いがないです。
最後は、田島が頑張ったんだけど、やっぱりエーちゃん無しでは
厳しかったかな。

子供の問題、親が真剣になったら、子供は変わるというのは
真実であると思うし、そうであってほしい。
悩みを持つ子供たちは親になんて…となりがちだけど、
親が真剣に向き合う姿勢は、きっと子供の胸にも響くと思いたいです。

ショボくん、瑞雲先生、チヨさん、フーちゃんご夫婦などなど、脇もなかなか良いキャラでした。
重松作品は、ホントに良い人ばかり。

あちこち突っ込みどころ満載ではありましたが(w)、楽しく読ませていただきました。
重松作品は、ありえな〜いなどど思わずに、ピュアな心で楽しむべきなのかな。
『希望は世界のどこかに転がってるぜ』、そう思いたくなる一冊でした。
心に語りかける物語 Date:2009-04-26
おすすめ度
妻を亡くした田島が、希望ヶ丘という妻が子供時代を過ごした街で苦難にぶつかりながらも精一杯子供たちと生きていく話なんだろうというのは分かっていたが、それでも十分に感動できる物語だった。親の義務は子供の「いま」を幸せにすること以上に、子供が「明日」になにかを託せるようにすることなんだという父親の強い意志はとても立派で強く共感できた。
また、エーちゃんの行動が格好よくて、特にエーちゃんが授業参観に「参加」する様子は爽快でまさに生涯語り継がれるオンステージだと思った。田島がエーちゃんに憧れ、「もしも妻がエーちゃんと結婚していたら…」と考えてもしょうがないことを考えてしまう田島の気持ちも理解できた。田島とエーちゃんの会話の中で、「大人の『もしも』は残酷なものだ。子供の『もしも』は未来に向けた可能性の『もしも』だが、大人の『もしも』は過去にしか向かわない後悔や愚痴の『もしも』だ」というのは納得できるものだった。現実はここにあって、『もしも』を考えるのは現実を否定することだというエーちゃんの想いは心に響いた。言われてみればもっともだと思うのだが、このように考えることができるのはこの著者ならではだと思う。
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