君といたとき、いないとき
原著 Jimmy
, 翻訳 宝迫 典子
価格:¥ 1,365 (税込)
出版:小学館
カテゴリ:単行本
JAN:9784097272205
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で195807位
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レビュー
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映画化してほしい絵本 Date:2006-01-31 おすすめ度 ![]() 主人公が月と触れ合う絵本はよくみかけますが、この作品はなかでも独創的です。 ストーリーの構成が非常に巧みで、読み手を月と少年の話にひきこみながら、 ラストで、実は孤独な男の再生の物語であったことが明かされます。 カバーにあらすじがかなり詳しく載っているのですが、それは不要に思えました。 たぶん出版社が、この長い絵本を読み手が途中で投げ出すか、内容を性急に 知りたがるのを心配して先回りしたのでしょうが、それは杞憂だと感じました。 この物語のスリリングな展開は、読み手の興味をそらさない力をもってあまり あるからです。 ただ、この絵本には多くのページをさいてイメージやエピソードがあふれんばかりに もりこまれていますが、ステレオタイプで説明的に過ぎるエピソードは削ったほうが 読み手の心により響くのでは…と少し残念です。 厳選したシーンだけで充分に読み手の心をとらえる力がこの作品にはあるのだ ということに、作者も含めた作り手側の自信がなかったのかもしれません。 それから、ウェットなストーリーと風刺漫画のような軽いタッチの画風の絶妙な バランスがこの絵本の良さでもあるのですが、着想のとてもユニークな場面や 美しく叙情的なシーンは、作者のスタイルで描ききるには少し難しいのかなと 感じるページもありました。そこだけ画力のある別の作家に描かせたくなるのは 贅沢というものかもしれません。 それにしても物語の発想や絵の着想は素晴らしいです。 こういった絵本を映画化してほしいものです。 |
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月と出会った孤独な少年の物語〜人間の根源的な孤独が、美しいイラストと洞察に満ちた言葉で描かれている絵本 Date:2005-12-08 おすすめ度 ![]() 夜の町は人工の照明にあふれています。夜の闇を照らす月は、孤独なのかもしれません。昼を照らす太陽は、植物の光合成、温度の確保のために科学文明が発達した現在も人間から実質的に必要とされています。夜を照らす月は、どうでしょうか。 月は美しい。月は、昔も今もその美しさゆえに人の心を照らしているのかもしれません。もし、その月が姿を消したとしたら…どうなるでしょうか。 孤独な月が、孤独な少年のもとにやってきました。偶然のようで、必然の出会い。人工の月があふれる町で、本物の月と出会い、孤独な少年の心は癒されてゆきます。月とともに過ごした記憶は、時の流れの中で、少年の成長とともにどのように変容してゆくのでしょうか。 月は僕だけの月だったはずなのに、空に帰った月は、世界中のみんなを照らしています。「ひとりじゃないよ」と教えてくれた月のそばに行きたいと思うのが人情でしょう。「ひとりじゃないよ」と教えてくれたのが、もし、人間の誰かだったら、少年の孤独は、もっと違った形で癒されていたのかもしれません。 人間の根源的な孤独が、美しいイラストと洞察に満ちた言葉で描かれている絵本です。見えなくても存在する、記憶が薄れても確かに存在する大切なものが、この世の中には存在することを教えてくれます。 |
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ひとりでいる時も大事 Date:2005-02-04 おすすめ度 ![]() ゆっくり生きていく、そう自分で決める時が来る「あせっても駄目さ」って ジミーの本の中で一番好きです。夜はひとりで考える時間をたくさん持つようになって目に見えないモノを信じるようになれるから・・・急に 入院してしまった友達に送るとか、言葉を変えて気持ちが伝わるような本です。 |
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不思議でせつない物語 Date:2004-07-02 おすすめ度 ![]() 今話題のジミーの絵本を買ったのはこれが初めてでしたが、洒落た画風にすっかり魅せられてしまいました。自由でのびのびとした画風、人物の高い鼻、中年のおばさんの太り具合(笑;)など、まるで欧米の人が描いたようなイラストなのです。でもよく見ると非常に細やかで繊細なタッチや、本の中の、高い所から眺めた町並みの様子、タイル張りの浴槽の壁や風呂桶の雰囲気などから、やっぱり東洋だなと感じさせてくれます。 お話は、不思議な雰囲気です。最初これは現代社会を痛烈に皮肉った物語なのかと思いながら読み進めていったのですが、途中から孤独な少年の心象風景を表わしているのかとも思えたり・・。ラストはとんでもない悲劇に感じられ、涙してしまいました。 月の光のように淡い、静かな余韻がひたひたと胸に満ちます。冒頭と最後に出てくる男性と少年の関係も、一種のなぞ解きのように感じられます。 でもこれは百人いたら百通りの解釈が出来るお話なのだと思います。また、読み返すたびに違ったふうに読めるかもしれません。 決まった答えなど、無い。一人一人が違ったお話をそれぞれに紡いでゆく、まさに大人のための絵本です。 |
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別れは悲しいけれど。 Date:2004-03-07 おすすめ度 ![]() 別れを経験した時読んだらいいと思います。 最初と最後に想像力が高まるページがありました。 月が可愛くて、男の子が可愛くて、この絵本は月だからこそ意味が 月を眺める回数が増えそうです。 |



