人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))
価格:¥ 300 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:185頁
JAN:9784101006055
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で1464位
おすすめ度:
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今、本屋に行くと黄色い帯の文庫版が並んでいる。新潮文庫の100冊というもので、古いものから新しいものまで、セレクトされた100冊である。毎年これを見ると、夏が来たなと実感する。 100冊を紹介した小さな冊子もあり、毎年これをもらう。 この冊子に書かれ....
人間失格 (新潮文庫 (た-2-5)) | 商品情報(書籍) 自分で言うのもなんだけど、俺も人間失格だよ。 けど、人間らしさは持ってるかも。 現代の人間は、鈍感すぎるんだよ。 食ってれば幸せなんだろ!! 太宰、お前についていくぞ!!
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レビュー
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世間とは何か? Date:2010-01-04 おすすめ度 ![]() 太宰が自分の半生とダブらせた、葉蔵が主人公の小説。彼の弱さから、転落人生を歩み、最後は人間失 格と自分に烙印を押してしまう。でも、自分にもこの弱さはあると思った。人にどう思われているかとか 常に気になったり、相手が期待している発言や行動をしようと思ったり、お店で緊張したり、値切れなく てあとで後悔したり。 逆にそのように少しも思わない人間は、協調性がなく、これだと社会性失格ということになるだろう。 何事もバランス感覚が重要で、ある程度の範囲内で「弱さ」と「強さ」を身につけなくては、人間社会で は生きていけないと思った。 小説の中で「世間」という言葉が気になったので、引用してみたい。 p.90 世間とは、いったい、何のことでしょう。人間の複数でしょうか。どこに、その世間というものの実 態があるのでしょう。けれども、何しろ、強く、きびしく、こわいもの、とばかり思ってこれまで生きて きたのですが、(後略) 日本では、「世間」という概念が非常に重い。よく、不祥事を起こした方が記者会見で「世間をお騒が せしました」と頭を下げたり、「そんなことは世間が許さない」、「そんなんじゃ世間で通用しない」と か良く聞きます。 太宰が言うように、強く厳しいもののようですが、実体はありません。手元の国語辞典で調べてみると、 「世間」=よのなか。人々のすむ社会、また、そこでの活動の範囲。英語では、Societyに当てはまると 思いますが、日本の世間のような厳しさ、こわさは感じられません。日本独自の概念だと思います。そう、 日本は八百万の神の信仰があります。全てに神が宿るという、アニミズムの感覚が世間には込められてい るように感じました。形はないんだけども、世間というのは偉いもので楯突いてはいかんという、協調性 を身につけるための概念なのかも知れません。このへんは、西洋の一神教であるGODとは異なるものです。 個人的に合理的に考えてみると、世間というのは国語辞典の中の「社会での活動の範囲」というのがぴっ たり来ると思います。ようは、世間をさわがせると、社会で活動できる範囲が狭くなりますよ、肩身が狭 くなりますよ。という意味です。 農耕民族である日本人は、人と違うことをすることを嫌い、集団で行動するように規制をされてきた影響 かも知れません。。 |
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ラストの一行について Date:2009-12-25 おすすめ度 ![]() 時代と共に「人間失格」の捉え方が変化しているのか。先日、ある特番で若い女性が「あのラストのマダムの言葉に救いを感じた。」と述べていた。 人間失格を最初に読んだのは中学生だった。あの頃、ラストのマダムの言葉を読んだときは「結局、主人公の苦悩は誰にも理解されないのか…」と解釈したが現代の読者にはマダムの言葉が「救い」と解釈されている… もう数十年後にはどんな解釈がなされているだろう。それまでは恥の多い生涯を生きていたいものです… |
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きらいじゃない。 Date:2009-10-28 おすすめ度 ![]() が、あまり大声で「だいすき」というには憚られる、そんな作品。 中学生のとき、国語の教師が「太宰治はどうしようもない男だ」と 彼が何度も女性と供に無理心中を遂げながら 毎回自分だけが生き延びたというエピソードを語って以来 太宰治はまさに人間失格なのだというイメージがつきまとい、 どうも読む気になれなかったのだが職場の人に薦められたので読んでみた。 たしかに彼も、この葉蔵もどうしようもない。 でも、彼らを人間失格だというのなら私たちだって失格だよ、と 多くの人たちがこの作品に共感してしまう部分があることを 生きている太宰に伝えてあげたかった。 誰にでもそういう闇があることに安心しながらも、怖くて、哀しかった。 もう少し歳を重ねたらもう1度読んでみようと思う。 |
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この主人公は自分だ、と思う人とそうでない人に、日本人は二分される Date:2009-10-12 おすすめ度 ![]() と、新潮文庫の本紹介のところに書いてありまして、 よし、じゃぁ自分はどっちだ。なんて思って読んでみました。 結局私は、この主人公は自分だとは思えませんでした。 自分はちゃらんぽらんな明るい人間なので。 でも、あの有名な鉄棒のシーンは、ドキッとさせられましたね。 あの時の主人公の心情変化の描写、表現は見事だと云わざるを得ません。 私みたいに、主人公にあまり共感できなくても、この本は読んだ方がいい気がします。 さすが、文豪として有名な方が書いた作品だけあって、完成度が高いというか、 短い本なんですけど、すごく凝縮されていて重みがありますね。 太宰さんの人生で、いかに多くのことを抱えて生きてきたか。的なことが、少なからず見えてくると思います。 |
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残念ながら Date:2009-10-03 おすすめ度 ![]() 主人公は人間恐怖といいながら、さまざまな女と付き合い一緒に暮らします。 入水もモルヒネ中毒も、なぜそこまで至らなければならなかったかという過程が弱いです。 どの言葉も金持ち秀才のボンボンの戯言のようで「ふざけるな」と言いたくもなります。 とても有名な本なので、できれば主人公と一緒に「人間失格」を味わいたいと思ったのですがその想いはかないませんでした。 |



