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ぶらんこ乗り (新潮文庫)

価格:¥ 500 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:269頁
JAN:9784101069210
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で16386位
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 西の魔女が死んだ [ moon light ] at 2006-08-24 12:37:33
IMG SRC=http://images-jp.amazon.com/images/P/4101253323.09.MZZZZZZZ.jpg WIDTH=70 BORDER=0 VSPACE=8 HSPACE=10 ALIGN=LEFT>西の魔女が死んだ 梨木 香歩 / 新潮社 ISBN : 4101253323 スコア選択:
 ぶらんこ乗り [ moon light ] at 2006-08-22 13:58:51
ぶらんこ乗り|Excite エキサイト ブックス (文学・本・読書)
 台風が過ぎて・・・ぶらんこ乗り [ moon light ] at 2006-08-22 12:54:56
ぶらんこ乗り|Excite エキサイト ブックス (文学・本・読書) 実家から戻りしな、「台風が近づいている」とニュースでいっていた 古い広い一軒家でも生ぬるい風が吹き抜けて、一向に涼しくない。 マンションに戻ると、風がひとさら強くなりそして半日でかすめるように台風は過ぎていった。 暑い暑いと喉のあたりから、滴り落ちる汗をぬぐいながら、部屋の拭き掃除、洗濯とひととおり終えると、シャワーを浴びた。 また1冊、生協で小説を買っていた。 それを、昨日、病院の待合で半分読みあとを読みきってしまおうと思い、部屋を思いっきり涼しくして読み終えた。 なんだかじんわりとした物語で涙がで...
 ぶらんこ乗り [ moon light ] at 2006-08-20 23:40:27
ぶらんこ乗り|Excite エキサイト ブックス (文学・本・読書)
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レビュー
これはすごい。 Date:2009-09-01
おすすめ度
これはすごい。
この人、天才じゃないだろうか。
決して理路整然とした文章には思えない、いや思わせない文章なのに、そのストーリー展開は恐ろしいほどに緻密。
売れるべくして書いている感じなど微塵も見せないのに圧倒的な個性を醸し出している。
主人公は小学生で、舞台はどことはいえないけど、現実っぽい世界で、でもあからさまにファンタジーで。
主人公の視点やなんかはきちんと「こっち側」に立っているっていうのに、明らかに「向こう側」にいる弟を笑い飛ばせない。

「向こう側」を書いた作品はいくらでもある。「こっち側」を書くことで共感をもたらす作品も数知れない。
この作品のすごいところは、「こっち側」と「向こう側」の行ったりきたりを書いているところ。
そう、まさしくゆれるぶらんこのように。
これ以上リアルではいけない。これ以上ファンタジーでももちろんダメ。
このバランス感覚が素晴らしい。
しかも、この作品の最初から最後までに絶えることなく流れているのは「孤独」。
たとえばこどもの頃、夜中に一人で布団に入った時。
その時、言いようもない孤独と不安に襲われ、自分の今立っているところが現実なのか虚構なのかがひどくあいまいになって、ああ、もしかして今ここにいる僕は、誰かが見ている夢に過ぎないんじゃないだろうか、などと考えたことはないだろうか。
この作品の根底に流れているのは、そんな感覚だ。

もう一度言おう。
これはすごい。
いったりきたり Date:2008-11-19
おすすめ度
ぶらんこに乗るのと、指を鳴らすのが得意で、声を失うのとひきかえに動物の言葉が分かるようになった物語作りの天才。

この世と、この世ならざるものとの間をいったりきたりしながら作る、作中の彼のお話には引き込まれるような力がある。
嘘か本当かは関係なく、いつも見てる世界の中の何かいつもと違うものを目の前に差し出されたような不思議な感覚。

この世と、この世ならざるもの。いったりきたりする彼の力で、彼女は救われる。
彼のさびしそうな心優しさに胸を打たれる。
彼はその力を使いはたしてしまったのか。雪空に指の音の余韻が残るような終わり方も切ない。
染み入るものがたり Date:2008-10-21
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今まであったことのない文体。
始終ふわふわした気分になるどことなくゆるい空気。
その中で確かな質量をもった悲哀とぬくもり。

この本との出会いは学校の読書週間中でした。
最初はなんだこの本?と思っていました。
しかし最後まで読んで鳥肌が立ちました。
初めて泣いた本だと思います。
悲しいのに温かい。ゆるいようでキュッとする言葉。
優しいうその世界にゆったり裸足でくつろいでいるような気分になりました。
日本のようで日本でないような空気を持つ独特な世界観。
淡々としかし深い愛情が感じられるたくさんの言葉。
この本に出会えてよかったなぁって今でも思います。
いしいしんじという素敵なうそつきに出会った瞬間でした。

買ったのにも拘らず好きすぎてこの本を貸した友達にあげちゃう位ステキな本です。
(もちろんまた買いなおしました。)
たくさんの人に読んでもらいたい一冊です。
理屈ではなく素直にいいと感じられる Date:2008-10-13
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「もういない、わたしの弟」と姉が語るこの弟がどういう理由でいないのかは最後まで明らかにはされない。でもそんなことはどうでもいい。大人になってしまうと忘れてしまうというか意識しなければ感じられなくなってしまう子供ならではの感覚、それもいわゆる優等生的ではなく天才的な感覚というものをこの「弟」という存在から感じ取ることができた。ということはこの小説を書いたいしいさんもまた童心を忘れずに大人になった稀有な存在なのかもしれない。何人かの同僚もこの本を読んだが人によっては「意味の分からないくだらない本」と評した人もいたが、この本に書かれていることを頭脳・知性・常識で理解しようとするとそのような感想になるのかもしれない。直接感じたままに読んでみてほしい。なんか心に言葉では言い表せない感情が湧き上がりそして穏やかに「ほっこり」としてくるそんな本です。
読むたびに増す愛おしさ Date:2008-07-19
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ポルノグラフィティの楽曲に、「グラヴィティ」という曲がある。
この曲はギターの新藤晴一が、「ぶらんこ乗り」に影響を受けて作った曲らしい。
私はこのグラヴィティという曲が好きで、この作品を読むことにした。

けれど実際、初めは何が良いのかわからなかった。
作品の結末もあやふやで良くわからない。そのうえ、口語体の文章に少し抵抗がある。
結局私は、最後まで言いたいことが分からずに読み終えてしまった。

でもそれから数ヶ月後、私は気がついた時にはまたこの作品を読み返していた。
すると不思議と、涙が溢れてくる。
そして作品の隅から隅まで愛情と「弟」が抱いていた哀しみが伝わってくる。
自分が人と違うことを幼いながら知っている弟。
世界からはみ出してしまっている弟。
でもこの世界に必死にしがみついて生きている弟。
いなくなってしまっても、そこに弟がいた事実自体が愛おしい。

全てが全てが愛おしかった。

もう私の中では、この作品と「グラヴィティ」との関係性は無くなっていた。
この本は、読むたびに愛情が増す作品です。
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