新・東京23区物語 (新潮文庫)

価格: (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:297頁
JAN:9784101076263
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エディターレビュー
   1985年に『東京23区物語』を書いた泉麻人が、2001年という世紀の変わり目を機に出した「改訂版」。しかし東京の変化はめまぐるしい。「その間にバブル経済は崩壊し、牛丼の値段は下がり、お台場タウンが発生し」、けっきょく本書は、ほぼ全面が書き直された形となった。千代田区から始まって江戸川区まで、区ごとに分かれた短い23の章立てで、ちょっとした空き時間に読みやすい。

   1つの章の中では、さらにいくつかの地区に細かく触れている。日本橋の気質、中野の気質、ニコタマの気質、といったその地区特有の空気や人々の気質を、多少の誇張を加えつつ、おもしろおかしくカテゴライズしていく。社会科の教科書をまねた、ですます調の文体もおかしい。

   高度成長期の丸の内のサラリーマンたちが昼休みに屋上で興じたバレーボールのブームが去った理由、あるいは、六本木の夜遊びの変遷、などといった歴史的視点に立っての興味深い記述も多い。

   本書は、ある程度東京に詳しい人の方が、きっと楽しんで読めるだろう。自分の住む地区、自分の職場がある地区の記述を読んで、苦笑しながらうなずいたり、思わず反論したくなったり。反対に他の地区の記述を読んで膝をたたいたり、あるいは、かつての東京の風俗の記述を読んで懐かしさをおぼえたり。旧作の『東京23区物語』と読み比べるのもおもしろいかもしれない。(岡田工猿)

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