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コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)

価格:¥ 500 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:291頁
JAN:9784101181035
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で6255位
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 塩野七生 コンスタンティノープルの陥落 [ 時代小説県歴史小説村 ] at 2007-02-28 20:32:09
【覚書】★★★★★★★★★☆ 地中海の覇権争いを描いた3部作の第1作目。 東ロ...
 「コンスタンティノープルの陥落」塩野 七生 新潮社 [ 叡智の禁書図書館 ] at 2006-08-29 23:18:10
読んでいるうちは、それなりに読めるのだが、読み終わった後にはなんにも残っていないのも事実。歴史小説であるが、小説以上の域には至っていないのが正直惜しい感じがする。 舞台は、『あの』ローマの伝統を引き継ぎながら何百年間も永らえてきた東ローマ帝国の都であり、..
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レビュー
東ローマ帝国の終焉を見事に小説化 Date:2009-08-15
おすすめ度
 西ローマが無くなってさらに1000年続いた東ローマ帝国。その古代帝国に落日の日がやって来た。押し寄せるオスマン帝国。本書では両者の内幕を歴史に詳しくない者にも非常に分かりやすく、ドラマチックに描き出すことに成功している。見事としかいいようがない。
 この後日談にあたるロードス島攻防記、レパントの海戦と続く3部作の第1作なので、是非とも3冊とも読むことをオススメする。
東ローマ帝国版 落城物語。 Date:2009-08-12
おすすめ度
時は15世紀後半、東ローマ帝国、千年の都コンスタンティノープル(現イスタンブール)。
マホメッド2世率いるオスマン・トルコの大群により包囲されるも、その城壁は高く厚い。
守る、コンスタンティヌス十一世と、ギリシャ・ジェノバ・ヴェネツィアの将兵。
生き残った人々の記録から、ドキュメンタリー風に物語が進行する。
それぞれの思いが交錯し、ついに陥落への道をたどる…。
日本で言えば戦国時代初期(応仁の乱後)にあたる時代に、西洋騎士道や宗教的意味合い、陥落という悲劇的要素を中心に、最後まで読ませる本だと思います。
歴史を感じさせる Date:2008-10-15
おすすめ度
単純にその時代に引き込まれる。
全部で3部作あると聞いたので
他の作品も読みたくなった。
甘美でスリリング、それでいて歴史の醍醐味が溢れ出る Date:2008-09-24
おすすめ度
塩野作品の中でも「初期作」というべき物語。
私が高校生のとき“塩野七生”という素晴らしい書き手に出会い、
大学期に「西洋史を専攻しよう」と決意させてくれた、感動作。

よい点その1:「歴史は数々の人間たちの手によって作られていく」という視点。
この作品も、ビザンツとオスマン=トルコ、それぞれの“立場”を生きる人間たち
〜国王、一家臣、聖職者、商人など〜の複数視点から、
コンスタンティノープルの陥落が詳細に見つめられています。
あるSF小説に「真実は複数あるんだろうな」という台詞がでてきますが、
そのとおり“コンスタンティノープルの真実”はひとつではありません。
戦争を引き起こす者の真実、それに加わった王や臣下、
騎士・商人・庶民としての真実が克明に浮かび上がり、
本質的な歴史のダイナミズムが伝わってきます。
 
その2:決して感情的にならず、つねに冷徹かつ、
客観的な文体で描かれているところ。
非常にシリアスで、べたな起承転結や情感を一切廃した著者の文体は、
青年帝王マホメッド2世の姿をより残忍に・美しく際立たせ、
必死の抵抗を試みながらも費えてしまうビザンティン帝国の悲劇を
リアルに映し出しています。

 「甘美でスリリングな歴史絵巻」と裏表紙の解説文が的を得ているとおり、
オトナで知的な雰囲気が存分に溢れたスペクタクル歴史巨編です!
簡潔にまとまった歴史の醍醐味を味わう Date:2008-03-21
おすすめ度
塩野氏の著作は「海の都の物語」「ローマ人の物語」などいろいろ読んだが、本書に一番感銘を受けたし、特に若い人に薦めるなら絶対に本書である。なぜなら書かれている内容が、ある都市の陥落というテーマから見ても時間的にも限定された話で、まるで試験管の中の化学変化を見ているようにプロセスがよくわかること。しかもその都市がヨーロッパとアジアの境界に千年に渡って君臨し、これほど歴史が凝縮された都市がドラマチックに滅びた例は、世界史上類例を見ないこと。また中世の話で史料が比較的豊富に残っていて、その攻防戦の結果が近代史にどういう影響を与えたのか、読者に自然と考えさせる内容になっていることが素晴らしい。さらに小説のようなスタイルで書かれているため、感情移入がしやすい。わたしが歴史教師だったら、夏休みの課題図書に指定して、生徒に世界史がどういうものか考えさせるだろう。

塩野氏は公平なスタンスを取ろうと努めているが、それでも微妙に西欧の視点に偏っている点は留意すべきである。オスマントルコは支配を受け入れる相手には、宗教的に寛容だった。それに比べれば、カトリックの十字軍はカトリック教徒以外は人間扱いしなくていいと考えていたふしがあり、ギリシャ正教徒に対して暴行・略奪を働いた例も多かった。また正教徒がカトリック支配地域に逃げ込むと、カトリックへの改宗を迫られたため、正教徒にとってトルコ人とカトリックのどちらがましだと考えていたのかは、一概には言えない。簡潔にまとめると、アレクサンダー大王の征服戦争は偉業だが、マホメット2世の征服戦争を悪業だと見なすのは、西洋人の視点なのである。

本書を読んでとうとう現地に行ってしまった。地形はもちろん当時のままだし、建造物がよく保存されているので、歴史絵巻が目の前にあるような気がして感動した。現地で出会ったギリシャ人観光客が、ここは元々ギリシャの街だったと言っていたのが印象に残っている。外観は想像した以上にヨーロピアンスタイルの街で、モスクさえなければヨーロッパの街で充分通用するだろう。しかしじっくり観察するとイスラム教徒の国だとわかる、そんな印象を受けるすばらしい街だった。
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