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デカルトの密室 (新潮文庫)

価格:¥ 820 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:617頁
JAN:9784101214368
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で227769位
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 哲学と脳科学と物語 [ 地下鉄風 ] at 2008-08-23 12:20:31
デカルトの密室 (新潮文庫 せ 9-6) | Excite エキサイト ブックス > 書籍情報 瀬名秀明「デカルトの密室」読了。 ロボットに知能が持てるのかという問いかけから始まって、では人間の知能とは何なのか?、そもそも知能とは何か?に行き着く物語。 非常に知的で良く出来ている。が、誰が何について話しているのかわざわざ分かりにくく書いているので、なかなか読み取りづらい。 結論を”物語”に持っていくあたりは「八月の博物館」と同じく、研究者から作家に転進した著者の想いによるものだろう。「物語」には底知れぬ力があるという考え方は読書人として好ましく思う。
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レビュー
広げた風呂敷は畳め。 Date:2009-08-24
おすすめ度
「デカルトの密室」という古くて新しいテーマを取上げたので期待は大だったし、瀬名氏の文章の上手さに最初はひきつけられた。
が、いかんせんあんなオチや理屈では風呂敷を畳んでいないではないか。
壁に投げつけようと思ったが、売りに出すため自粛した。
理解しやすくする工夫が足りない Date:2009-04-05
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極めて難解な小説であるが私なりに解釈すると
意識あるいは自我が密室すなわち精神から出て行くとはどういうことか?
というテーマなのだろう,と思う.
「思う」というのは残念ながら十分理解できたという実感がないからだ.

とはいえ哲学的なテーマに対して作者らしくよく調べてあるし
IT的あるいはおとぎ話的な回答が用意されていて
なかなかの意欲作ではある.

しかしながら,そのテーマは読者にはなかなか伝わらないのではないか?
内容の難しさもさることながら
不要と思えるような引用が多いし
一人称がころころ変わって誰の視点なのかわかりにくい.

たとえば,ロボットの一人称では
コンピュータプログラムを擬人化したら
こんな風にものを見えてこんな風に表現するだろう,というような
思考実験的な仕掛けがあったら
この小説はぐっと魅力的になったのではないか.
そのような小説として楽しませる工夫が足りないと感じた.
この作品は・・・ Date:2008-11-03
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この作品は、背景は押井守監督の『攻殻機動隊』『イノセンス』がちらついて見え、内容では鈴木光司さんの『ループ』とほぼダブる。結局フランシーヌと真鍋は現実世界より下位のネット世界へ自我を解き放ち、そしてネット世界から見れば上位の世界にあたる現実世界を知覚するために、ロボットのケンイチを取り込もうとするわけだが(我々人間から見ればケンイチはロボットであるから現実とネット両方の世界を知覚できるからだ)、結局はつじつま合わせのようにしか思われない。疑問ばかりが残る小説だった。
頭から湯気が(死語) Date:2008-10-02
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ほんとうに出そうになりました。
実際、途中までは読んでいくことがかなり苦痛でした。
しかしなんとか話についていき、だんだん著者の主題が明確に理解できるようになってくると、ラストは結構、感動を覚えました。
この小説のジャンルはSFです。
しかしテーマは<自意識>です。
簡単に言うと、哲学者の<デカルト>がとなえた「我思う、故に我あり」という<自意識>に関する哲学命題が、<ネットワーク>と<ロボット>という科学の進歩によって、どう変化するのか? というお話しです。

私はこの小説は、「エヴァンゲリオン」、「攻殻機動隊」という日本が世界に誇る二大アニメに対してのアンチテーゼではないかとにらんでいます。「鉄腕アトム」の逆襲と言ってもいいかも知れません。
どういうことかというと、作者のメッセージをめちゃくちゃ私的に要約すると、
「インターネットやゲームばっかりしてちゃだめだよ。一番大切なのは、人間の愛なんだ!」
となるからです。

星が三つの理由は、著者があまりにもいろんなこと(哲学、科学、ミステリー、小説的なしかけ、パズル的な要素、物語の逆転、などなど)を詰めこみすぎで、ついてくのがほんとうに大変だったからです。
(特に視点の分裂効果を演出するために、小説構成が非常にトリッキーなのはいくらなんでもやり過ぎだと思う)。
しかしもしかするとそれは私が一般人だからで、哲学、ネットーワークなどにある程度精通したかたにとっては、大傑作なのかもしれません。
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