密謀 (上巻) (新潮文庫)
価格:¥ 620 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:353頁
JAN:9784101247120
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で18090位
おすすめ度:
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レビュー
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直江山城守の人物像 Date:2009-12-11 おすすめ度 ![]() 地元新潟の雄・直江山城守兼続を主人公とした小説です。兼続の一生を追うものではなく、関が原前後を中心とした読み物となっています。 「なぜ上杉家は徳川に戦を挑んだのか」関が原の戦いの発端が、藤沢氏の小説の独特な世界と共に描かれています。兼続の智謀が一文一文に光っており、先の読めない展開。草(忍者)の息詰まる攻防戦も特筆すべき場面で、文面なのに思わず胸が躍ります。 小説としての場面と、時代背景を説明する解説の場面とが分かれており、解説の場面では少し読み疲れてしまう方もいるかもしれません。私自身も、何度か読み返さないと飲み込めない文面がいくつかありました。それでも、藤沢氏の文章表現の良さが全面に出ている作品だと感じています。地元の英傑がこうして藤沢氏の作品に描かれ、嬉しく思います。 |
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密謀 (上巻) Date:2009-07-23 おすすめ度 ![]() 藤沢周平といえば時代小説の印象がありましたが、本書は実在の直江兼続を主な登場人物とし、豊臣秀吉の天下統一から関ヶ原の役まで、兼続、石田三成、徳川家康らのそれぞれの思惑を描いたお話です。その本流に絡むように藤沢流架空人物の剣豪・牧静四郎、草の者達(忍者)が暗躍します。 やはり歴史ものの難しさというものなのか、上巻は時代背景や実在人物の説明などで物語は遅々として進みませんが、秀吉の死を持ってまた大きく世の中が動き始める予感で終わります。 いつもの筆が踊るような文体で草同士の暗闘や、まだ子供の静四郎や草のうね、小助を生き生きと描く一方で、政治的な世の動きを打って変わった硬い文体で表現しており、この対比はなかなか面白いと思います。 |
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サラリーマンの生き方指南としても参考になると思いました Date:2009-05-04 おすすめ度 ![]() 印象的だったのは、上杉景勝が徳川家康への降伏を決断する時の言葉でした。 サラリーマンにも参考になる言葉だと思いました。 「自分は家康のような天下人ではなく武者だ。戦場のことなら誰も恐れないが、政治好きではないし、それを行う器量も無い。」 負け惜しみでもなく、己を知って本音からそのように言い切れる。カッコ良さを感じました。 サラリーマン社会でも、偉い地位を目指すのも良いし、はたまた専門分野で仕事人になるのも良いし。そのような中、後者的な人間には目の覚める言葉だと思います。 |
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石田光成と直江兼続 Date:2009-04-26 おすすめ度 ![]() 大河ドラマの原作「天地人」よりも面白そうなので、こちらを手に取りました。 織田から豊臣、徳川へと天下が移っていく中で、上杉がどのような行動をとったのか、策士直江兼続の智謀を元に描かれます。 その時代に活躍したであろう間者の行動も物語に彩りを添えていてとてもおもしろい。 個人的には、上杉といえば上杉謙信しか思いつかなかったのに、上杉景勝に光が当てられ さらに上杉家が綿々とつながっていき、次に読んだ赤穂浪士につながっていくのが興味深い。 石田光成と通じていながら関が原には参戦せず、家を守った上杉景勝の判断に惹かれました。 |
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歴史小説は苦手なのだが… Date:2009-02-24 おすすめ度 ![]() 今年の大河ドラマの直江兼続を扱った小説であるということ、ほとんどの戦国大名が登場してくるというレビュー(これ一冊読めば、大方のことが分かるかな?という横着心)、さらにお気に入りの藤沢周平の小説ということで読み始めた。 何しろ信長、秀吉、家康くらいしか知識がない(笑)。 あとはせいぜい明智光秀、武田信玄、上杉謙信の名前だけは知っている程度。 3分の1くらいまでは、何度も投げ出そうと思った。 が、しかし、豊臣秀吉が力を増していくあたりから、すらすら読めるようになった。 私の印象でも、前半は秀吉、後半は石田三成と、謙信亡き後の在りようを探る上杉家中を、兼続の目を通して描いた物語と感じた。 読み終えて、まず 「秀吉亡き後、なぜ家康だったのか」 「石田三成とはどういう人間だったのか」 「今一つ知られていないが、 景勝は謙信というカリスマ亡き後、まずまず上杉の家を堅実に守ったのではないか」 これらのことを作者は述べたかったのではないか、と感じた。 才気走っていたが、愛敬にかけ、今一つ人望が得られなかった三成、謙信の生きた時代とは違う情勢のもと手堅く上杉家を守った景勝の横顔が、くっきり見えて来るような小説である。 |



