密謀 (下) (新潮文庫 (ふ-11-13))
価格:¥ 540 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:349頁
JAN:9784101247137
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で29216位
おすすめ度:
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レビュー
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それぞれの「義」 Date:2009-09-16 おすすめ度 ![]() 本書は秀吉亡き後の徳川気運の趨勢に迎合することを拒み「義」を貫いた景勝・兼続主従と三成の三者を中心に展開していく作品です。 謙信公以来の家風を尊重しながらも最後には「景勝を天下人に」と望んだ兼続、豊臣政権の後顧の憂いを取り除く為に家康に挑んだ三成、反徳川の気概を示しながらも追撃を許さなかった景勝。 三者は「家康」という共通の敵を見据えつつも当然ながらその目的には差異が生じていくのです。 主に兼続の情報網として登場する忍者集団は物語を円滑にするだけではなく戦国時代の裏の争闘を鮮やかに演出しています。 また時折叙述と語られる歴史背景も解りやすく説明されています。 関ヶ原の戦いに至るまでの経緯をより詳細に知りたい方にはお勧めの一冊です。 |
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視点を変えると、また、これよろし。。。。 Date:2009-08-14 おすすめ度 ![]() 大河ドラマ「天地人」の影響で、上杉景勝、直江兼継関連の小説を読みたくて、この小説を手にしました。 (原作の「天地人」はアマゾンのユーザーレビューが悲惨な内容でしたので、実力作家藤沢周平先生のこの「密謀」を選択しました) これまで私は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康側からみた戦国時代の小説を読み漁りました。 今回、中央政界からの視点ではなく、地方代表である上杉家から見た戦国最後の時代について 興味強く読むことができました。 信長、秀吉、家康 とも天下人に足る大人物であり、彼らの事が書かれた小説はとても痛快で あり、心がわくわくすることは確かですが、やはり 天下人となるからには、裏切り、虐殺、権謀術数等、「義」からは遠く離れた部分も当然あり、人間としてどうだろう? というところがありました。 景勝は、 謙信公が打ち立てた家訓「義」を重んじた事、 また、 自分は権謀術数、裏取引等の腹黒い政治的な動きは出来ない。よって、天下を取る器量がない という認識を持ち、最終的に中央政界に対しての戦いをやめ、関ヶ原の戦いにも出陣しなかった。 人間味がある大将であると思いました。 しかし、 兼継の意見を尊重し、関ヶ原に戻った家康を追撃していたらどうなっていたのか と、 どうしても思ってしまうのは、私だけでしょうか? 関ヶ原以降、上杉家は減封され小国にされてしまいますが、お家取りつぶしにならなかった分、景勝は正しい判断をしたという事なのでしょう。 自分たちの価値観と、その価値観の中で最善の策はどれかという事を1つ1つ考え、その都度判断し、その判断が自分たちのお家の継続に直結する時代の厳しさをまざまざと知りえた小説でした。 ちょっと違った視点からみた戦国時代最後のドラマ・・・・、読む価値ありです。 |
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密謀 (下) Date:2009-07-31 おすすめ度 ![]() 上巻は全て前置きだったのかと思うほど、関ヶ原の終戦まで事態が急変します。事実は変わることなく、三成は敗れ上杉は降伏するのですが、幼年期の欲求不満が天下統一の欲望になったかのような、家康の人物描写は新鮮でした。 時代小説と歴史小説の融合を試みたようですが、時代が時代だからかどうしても表舞台の方の比重が重く、静四郎や草の者達の活躍が今ひとつでした。草の村の異端児・宗千代や、スパイとして三成の居城へ赴いた静四郎の妹まいなど、設定は面白いのですが目立った出番もなく残念です。 最後に兼続は義は不義に勝てないと無念がりますが、個人や特定の団体の利益を優先する現代においても、物悲しく響きます。 |
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歴史のなぜ?がおもしろい Date:2008-12-20 おすすめ度 ![]() 三成と兼続の間には密約があったのか? なぜ上杉家は、関ヶ原に向かう家康を 追撃しなかったのか? そんな疑問に答えてくれます。 義を重んじ家康に挑戦した直江状。 軍神と呼ばれた謙信の家を 存続させるために取った決断。 おすすめの作品です。 |
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歴史が嫌いでも 大丈夫! 大いに楽しめます! Date:2008-12-03 おすすめ度 ![]() 亡き著者55歳の作品。 来年2009の大河ドラマ 直江兼続の「天地人」がまさにこの本の内容。その影響で今また脚光浴び、本の帯も新しくなって、さぞや著者も喜んでいることでしょう。 また、同郷で、且つ、直ぐ近くに春日山城がありながらも、全く上杉謙信、景勝、直江兼続の知識が無かったそれがしも、しっかりお勉強させていただきました。感謝 感謝! これでもか!これでもか!!と言うくらいに戦国武将が出てきます。時代小説が好きでも、歴史上の人物が登場する本が大嫌いで今まで避けてきた分、当然全く無知だった部分にたっぷり知識が蓄積されました。 そうか、豊臣秀吉はこういう人物で、織田信長はこうで、徳川家康はこんなやつだったか? 更に、石田三成がこうで、上杉謙信、景勝の「義」とはこうで、直江兼続はこんなだったか? そうこう言いながら、 この(下巻)はワクワクしながら読みました。さすがは藤沢周平さん、この人の本でなければ絶対に読んでなかったことは言うまでもない。 更に、最後ほのぼのさせてくれる場面は、この著者独特のもの、思わず苦笑いしてしまいました。 火坂雅志著「天地人」NHK出版 とは全く違った、小説家 藤沢周平の世界が堪能できます。 ■お薦め度:★★★★★(戦国武将がほとんど出てくることを覚悟の上で読んで下さい。でも、超お薦めです) |


