流転の王妃の昭和史 (新朝文庫)
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ユーズド:¥ 1より »
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:314頁
JAN:9784101263113
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で151994位
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レビュー
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歴史的価値が高い。満洲のことを知りたい人は初めの一冊としても最適 Date:2009-04-28 おすすめ度 ![]() 著者の愛新覚羅 浩さんのまっすぐさにまず心を打たれました。 お嬢様育ちだったのでしょうけど、ここまでピュアに純粋な方は戦後では少なくなっている気がします。 数々の悲劇を乗り越えて、最後は中国で旦那さんとほのぼのと暮らすことができて本当によかったなと感じました。 それにしても政略結婚なはずだったはずですが、溥潔さんと浩さんの人間性の豊かさが高く相性がとても合ったのでしょう、とても愛情深く結ばれているのをとてもうらやましく感じました。 激動の時代を中国大陸から、日本人の目線で、しかも満州皇室の中からの視点で描いたこの本は歴史的価値が高いと思います。 |
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たまらなく読みたい一冊 Date:2008-10-31 おすすめ度 ![]() 政略結婚ではあったが、筆者は夫の愛新覚羅溥傑氏(満州国皇帝の実弟)の人柄に惚れ込み、心から尊敬して結婚し、あたたかい家庭を築いていたことが分かる。 結婚。家庭を持ち、長女がうまれる。エコちゃん、と呼ばれた長女の描写が続くところで、僕は、読むのをやめてきょうで二週間になる。読みたい。この続きを。毎日そう思いながら読まないのは、優れた本と過ごす時間を一日でも長く引き伸ばしたいという、自分の性癖のせいでもある。 『私の手許に今も一枚残されている、78回転の懐かしいSP盤は、四十年前のあの日の慧生の懐かしい姿と、あのころの東北(満州)の生活をありありと思い出させてくれるのです』 エコちゃん=慧生(えいせい)は、戦後、天城山で心中し「天国に結ぶ恋」と、衝撃的に報道された忘れられない事件の当事者になった女性だ。その慧生さんが五歳の時に録音した、満州国の建国10周年を祝う歌を聴いている母親である筆者の気持ちに、胸がつぶれそうだ。 この先が読みたい。慧生の心中事件のとき、どうして遺体確認への立ち会いを頑なに拒否したのか。その気持ちが知りたい。日本の敗戦で満州国が消滅し、中国に捕らえられた夫との引き裂かれた16年を、どうやって生きたのか。待ち続けた夫と再会できた喜びはどうだったのか。早く続きを読みたいと思うのだが、渇望した状態のまま読むのを中断している。。 そうすることで、僕は毎日毎日、この本のことを夢に思い、本の中のできごとを渇望するようになり、読まないでいる幸せを味わっている。だから、また読みはじめる日まで、僕は慧生や、皇帝や旦那さんの皇弟や、自伝の著者の世界とともにあるというわけだ。 |
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時代に翻弄された流転の人生 Date:2007-01-11 おすすめ度 ![]() 関東軍の策略により、満州国皇帝の弟と政略結婚した浩さんの波乱万丈の半生が 綴られた自伝。平和な世の中に平々凡々と暮らしているわが身には計り知れない 辛酸を舐めてきた浩さんから発せられる言葉は、どんな小説の主人公よりも 重い響きを持つように感じた。 家族や友人もいない全くの異郷の地、満州に渡った彼女の心細さはいかほどだっただろう。 そして、戦後の逃避行の日々、夫の安否不詳、収容所送り、最愛の長女の死、 長い月日を経てようやくめぐってきた夫との再会の果てに待っていた文革の嵐。 この自伝を読んでいると、日中二つの国家の狭間で翻弄され続けた中国の残留孤児を 扱った山崎豊子氏の小説『大地の子』を思い出す。 浩さんも日本人であり、傀儡皇帝の弟妃であるために中国で大変な逆風と迫害に 耐えてこられたのだが、もっと貧しい身分の日本人孤児のたどった運命はさらに悲惨 なものだった。 戦後まもない中国は、日本人にとっては大変苦しい逆風・迫害の時代だった。 しかし、浩さんの自伝にも出てくるように、少数派でも、なかには日本人に救いの手 を差し伸べたり、国籍にとらわれず一人の人間として扱ってくれる中国人たちも いたということは特筆すべきことかもしれない。 また、満州国宮廷での生活の様子や当時の日中相互の権力関係に興味が おありの方は、最後の皇帝「溥儀」や后の自伝なども合わせて読むと、その 当時の時代背景がもっと際立って、見えてくるのではないかと思う。 |
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流転の人生 Date:2006-08-09 おすすめ度 ![]() 8月になると何十年前のことだが戦争と運命について思うところがある。今の世にあって本当に良いときに生まれたと実感できるのは、こういう本を読んだときである、名家に生まれ何不自由ない生活のお嬢さんが異国で傀儡の王妃としての生活。そして、戦争末期の逃亡記。 まさによくぞ生き延びたというか運の強い人でもあるのだろう。 ただ、下世話な話であるが、皇帝の傅傑さんには4人の妾がいた。 浩さんの旦那にはそのようなことはなかったのであろうか。 第一婦人からした当時のこの風潮にあっての機微のようなものを 知りたいのだが。 |
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・・・けっして失われない品の良さ Date:2006-06-16 おすすめ度 ![]() この手の自叙伝には作り話や自身の好都合の様な本が多いが、本当に浩さんのお幾つになられても、どんな状況下でも失われない素直さ、品の良さが出ている様に感じます。戦時下の略奪、強姦・・等々の話、娘さんの不幸な話が出てくるにも関わらず。 考えてみるに付け、政略結婚にも関わらず、溥傑さん、浩さんのお二人の愛が育まれた訳で、そういうお二人の御人柄を感じながら読むのが良い様な気がします。 |



