私たちが好きだったこと (新潮文庫)
価格:¥ 580 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:393頁
JAN:9784101307121
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で124166位
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レビュー
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恐ろしいほどの一致 Date:2007-11-06 おすすめ度 ![]() この秋、ひとりで2週間の旅行に行き、羽田空港で立ち寄った山下書店でふと手にとったこの本。内容が数年前の自分の体験に酷似していて、本当に驚いた。もちろん彼らのように、一風変わった同棲生活は経験していないが、与志とロバの経験を足すとほぼそのまま自分の経験になる。 合理的でないところ、筋が通っていないところ、人に冷たく温かいところ、美しいところ汚れたところ。体験したものにしか分からない揺らぎや物事のブレも含め、人の心情が見事に描かれていた。 分からない。もしかすると、同じ体験をしても、彼ら4人と同じように考えてしまうのは何十万人に1人、僕だけなのかも知れない。しかし僕は「宮本さん、あなたは同じ体験をしたのではないですか?」と心の中で何度も問うてしまうほど、彼らの心情は現実味を持っていた。 |
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お話としては悪くないかもしれないけど。 Date:2007-08-12 おすすめ度 ![]() 著者名だけで買ったんですが、いたって簡潔に、『つまらなかった』です。 この作品には脈絡というものがありません。 話のつなぎも下手すぎます。 登場人物、特に主人公は考えてる事変わりまくりです。 読む側の時間の流れと物語の時間の流れのギャップを埋める存在がないまま彼らの感情は転々としていくので、読者は置いてけぼりをくらいます。 そしてその感情さえも、人のために奔走する熱い姿とは裏腹に登場人物の積極性が弱く見えてしまうためかなりあやういです。 さて、混沌とした普段の生活においては、あれの次にこれが起きることに対し大概因果関係はありません。 しかしある小説が日常生活の切り抜きを銘打つならば、描かれる出来事はなんらかの因果、一貫性、共通項で結ばれているべきです。 それが極めて薄い。 悩みだらけの青年期という1本の線があるのは無論ですが、こいつはテーマです。 テーマは描くべき対象であって出来事のつなぎではありません。 それから互いへの思いやりが『金』で代弁されている箇所が多いこと。 お金を惜しまないのは貸す相手を信用している証拠です。 年をとるにつれ金の大事さは大分実感を伴ってきました。 しかしこれは小説です、友情・愛情をもっと他の形で表現する事はできなかったのでしょうか。 う〜〜む、お話としては悪くないんだろうけどな、ホント巻末に感想書いてた人の気が知れん・・・・・。 |
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こんな生活も悪くないかも? Date:2006-04-05 おすすめ度 ![]() 公団住宅の入居権を得た主人公が友人ロバと同居しようと バーで飲み交わしているときに 隣に座った女の子2人と盛り上がり酔ったイキオイで 彼女たちも一緒に住まわせると約束してしまう・・・ というのは彼女たちのウソだった。 だがしかし、そういうならそうしようじゃないかと面白半分で共同生活を始める4人。 いつしか2組のカップルが成立し それぞれに悩みも楽しみも抱えながら共同生活は続く・・・ だがしかし 他人が困っているのをほっとけない4人は いろんなことに首をつっこみ借金をこさえ しまいにはそれが男女関係にも影を落とすようになる。 女のズルさしたたかさ 男の優しさ弱さが とてもよく描かれている作品だと思いました。 こんな生活してみたかったかも・・・ |
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思いやりの心を持たせてくれる本 Date:2005-07-21 おすすめ度 ![]() 一見いかにも現代的な成り行きの愛を描いているようで、実は思いやりの心について考えさせられる本でした。 登場人物みなが自分のことは後回し、他人のために一生懸命生きています。自分を犠牲にするのが美徳とは限りませんが、自己中心的な人間で溢れかえっている現代社会において優しさや思いやりの大切さを思い出させてくれる素晴らしい作品です。 宮本輝さんの他の作品ほど大好きな本とはいえませんが、中心となる登場人物ではない18歳の青年がガールフレンドを評した 『あいつのいいところはなんでも他人のせいにしないところ。他人のせいにしない女はなかなかいない』 という台詞が大変気に入っているため5つ星とさせていただきます。 |
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多くの部分に共感 Date:2005-01-31 おすすめ度 ![]() 自らが進んで来た道程と重ねあわせ、多くの部分に共感できた作品でした。 その時に持ち合わせていた自分自身のエネルギーを精一杯に傾け、素直に、真剣に、紆余曲折しながら、歩んでいく様が何とも言えず、好きです。人間と人間の距離感、人それぞれの価値観、人間の心の基底部にある尊厳、いろいろ振り帰ってみたい気持ちになりました。 |



