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神様のボート

価格:¥ 460 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:286頁
JAN:9784101339191
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で56227位
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 江國香織『神様のボート』新潮文庫 [ 活字の宇宙へと ] at 2007-12-30 15:40:09
必ず戻ると言ったまま姿を消した夫を待ち続ける女と、その娘の生活を描いた小説。人にはその人なりの人生があって、それぞれ一生懸命生きているのだけれど、子をなすということは、その人間の人生を抱え込まなければならないことだと思う。理不尽なまでに振り回される娘がか..
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レビュー
約束が叶えられる瞬間 Date:2009-10-31
おすすめ度
深夜、疎遠にしていた友人達から
ハイテンションな電話があった。

1人は、共通の先輩とお酒を呑んでいて、俺のコトが話題に上ったようで。
もう1人は、昔一緒に遊んでいた場所から、懐かしさのあまり電話があった。

(酔ってたのかな? まぁ、いいか・・・
自分も酔うと、ごくたま〜に友達へ電話しちゃったりするもんね)

こうやって連絡があると、凄く嬉しい。

でも、直後、寂しさに襲われたりもする。

それは、「近々、会おうよ〜」
といった約束が、叶えられないこと。

(今回は、後者がヒドかった。
 翌日会う約束をしたのに、こちらから連絡しても梨のつぶて)

他の人との口約束に関しても、フト思う。
学生の頃までは、こんなコト無かったハズなのに・・・

いつからだろう?

社会人になった頃か?

* 「今度、一緒に呑みましょうよ〜」
* 「絶対、打ち上げやりますから!」
* 「必ず、メールします!」

義理で言ってくれている場合もあるだろうし、
当人のテンションが上がっていて、その時は本気で言ってる場合もある。
最初から、こういう性格だ、って人もいる。

でも・・・

実現できないなら、言わなきゃいいのに。
そして、約束が反故にされると、毎度のことながら悲しくなる。

何回、小さく裏切られてきたのだろう、
どれほど、小刻みにすっぽかしてきたのだろう。

すべての口約束を、社交辞令として捉えられるほど強くもなく、
凹んで、人間不信になるほど、弱くもない。

そして、いつも思い出す。 『神様のボート』のことを。

「あなたとかわす約束は、
それが口に出された瞬間にもう叶えられている」
_____________________________________________________________

江國香織さんが描く、女心の描写が好きで、
例えば『間宮兄弟』の第一印象を、女性ならではの現実的視線で
捉えているところとか。 (ナイーブな男性が読むと、女性に幻滅する程に正直)

『神様のボート』に出てくる葉子の場合は真逆で。
男性から観て、女性がこうだったらイイな、と表現されているように感じる。

(女って、夢見がちを熱望したり、装っておきつつも、
かなりのリアリストだよね?)

と同時に、読み手が男性なら、自分が過去に囚われやすい、
おセンチな生き物だと知りつつ、自身を投影することも可能なのだ。
せつなさがつのります Date:2009-08-17
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めったに二度読みをしない私がまた読みたくなってしまった。友達に面白いからと言ってあげてしまった。

この小説は淡々とした江國さん独特の雰囲気でつづられているが、暖かな日だまりのなかにいる感じがするのは気のせいだろうか。
しかし、暖かだからといって決して笑顔が耐えないような感じではない。母が織り成すやさしさはせつなく、どこかここちよい。

もういちど買って読もうかなと最近なやんでいる。

恋は盲目だと思うけれども。 Date:2009-04-05
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誰も骨が溶けるような恋を一度はしているものです。
それは年齢に関係なく、それこそ仕事も今の生活を捨ててしまうような。

恋は盲目だという言葉があるけれども、
本当になりふり構わない恋っていうのは存在します。
未成年、若い、大人の恋関係なく。

狂気の恋をすると、人は成長します。
でも、狂気の恋から離れて成長するひともいるし
その恋を忘れられず一生背負っていくひともいます。

どちらが幸せかはわかりません。

でも、僕は恋をしたひとが今幸せであれば
周囲がどう噂をたてようが、それは良い恋だと思います。

江國香織の本は恋の辛さと楽しさを気づかせてくれますね。

静かで、激しく息づいていて。 Date:2009-03-09
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静かだが、激しい。
やはり、表現がうまいと感じた。

穏やかに穏やかに読み手を狂気の世界に導いていく。

江國香織さんの描く世界は魅力的でもあり危険でもある気がする。
江国香織代表作では? Date:2008-12-29
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昔から何度この作品を読んでも、そのときそのとき違ったかんじなのだけど言葉が身体に染み込む感覚がする。作者の無駄のない、美しい文章はどの作品にも表れているのだけどこの作品にかなうものは私の中ではいまのところない。
日常の中で不意に自分自身が経験したかのようなふうに思い出してしまう(チョコレートと煙草、お店のあと自転車で帰る、ロングスカートをばさばさする)。私の中で「小説」というより友人から聞いたひとつの恋愛話、という作品。
この作品以上に好きなものにはまだ出会ったことがない。
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