猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)
価格:¥ 420 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:220頁
JAN:9784101351827
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で97111位
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レビュー
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このもどかしさ Date:2009-08-12 おすすめ度 ![]() ひとがひととして生きていくことのもどかしさを、 本当に深く深く味わって言葉にされていて、 それ、私も思ってる、知ってるーー! って、言いたくなります。 生きていくこと、命のこと、どうしようもないこと、 でも、どうにかしたくて頑張っちゃうこと。 ひとを想うこと、許すこと、受け入れること。 きっと長くてもあと50年程しかない私の人生の中で、 どれほど味わっていきていけるんだろう。 短い間にたくさんのことを経験せざるを得なかった、 幼くとも賢く、おとなでもないみずきを思うと、 ちくりと胸が痛みますが、それもまた人生。 『是非もなし!』って、きっとこゆことなんだなぁって、 しみじみとした読後感でした。 |
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淡い、そして温かい Date:2009-01-11 おすすめ度 ![]() 世の中の不条理に対して僅かにでも立ち向かう勇気を持つことの大切さと、平凡だが温もりのある家族のあり方をイノセントな空気感に乗せて読み手に届けてくれる一冊。社会人になって幾らか経つ自分にはやや「子どもの火遊び」に映ってしまった部分もあるが、思い返してみると非常に普遍的なメッセージ性を持っていることに気付いて、第一章の段階で素直に素晴らしいと思えなかったことに後悔を感じた。平穏な世界観や温かいメッセージ性を持った小説が好きな方はぜひご一読を。 |
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心じんわり Date:2008-12-13 おすすめ度 ![]() 冒頭いきなり母親が失踪してしまった。 高校を卒業するまでのお金は残してあるものの まだ小さい弟と生きていかなくてはならなくなったみずき。 子どもだけ残された家庭・・・映画『誰も知らない』を髣髴とさせる冒頭だけど この作品はそこまで悲壮な感じはしない。 それよりも何とか頑張って生きていこうとするみずきの頑張りが 微笑ましかったりもする。 そこに足を汚し、サッカーを続けられなくなった健一君が登場し 淡い恋物語も展開されます。 そして道路でひき殺された猫の死骸を庭に埋めるみずきを通して 命についても考えさせられます。 全体的に淡い印象を受けるのだけれど、 内容はしっかりしていて あとでじんわり来る作品でした。 母親の身勝手を いつの間にか許してしまうみずきの度量の大きさ、 そのみずきに恋する健一君の一途さ。 なかなかの良作でした。 |
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暖かいものが残ります Date:2008-12-05 おすすめ度 ![]() なんとも、心に暖かいものが残りました。 猫好きなら、きっと、主人公のみずきの気持ちがよくわかると思います。 内容を書いてしまうと、次に読まれる方に申し訳ないので・・・ お勧めできる1冊です。 |
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深くて優しい Date:2008-12-02 おすすめ度 ![]() 橋本紡さんの本はいつも、満足感が得られます。 寂しい主人公をそのまま おいてきぼりにしないところが、すごく優しいです。みずきの行動は納得できます。私だってああしたかもしれない。 ただ世の中の隙間を、境目にいる思春期の少女が垣間見、埋めてみただけ。それはパズルのピースが合ったように自然にハマった。私の心にもハマった。 橋本紡さんは、そんな思春期の少女のように先っぽが見えない物語の糸を紡ぐのが上手だ。 そんなふうに紡がれた糸を私は、これからも手繰り寄せるのが楽しみです。 |


