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島津奔る〈下〉 (新潮文庫)

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出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:451頁
JAN:9784101408170
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で229295位
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 池宮彰一郎: 島津奔る [ 時代小説県歴史小説村 ] at 2009-01-17 18:33:32
【覚書】★★★★★★★★★☆ 第12回柴田錬三郎賞 薩摩・島津家を通して見た関ヶ原である。 最後の「補遺」で描かれる中馬大蔵の逸話というのが、薩摩が経験した関ヶ原の大変さを能弁に語っている。 「さて...
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レビュー
勝ち目はなくとも、なお前に進まねばならないとき Date:2009-02-11
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 いよいよ天下分け目の関が原の合戦が始まった。諸将それぞれの思惑が入れ乱れ、合戦は思わぬ展開を見せる。島津勢はお国のため、民のため、絶望的な情勢ながらもある決意を固める。結果的にそれは徳川の天下になっても家を守ることになるのだが、それは壮絶極まりないものだった。
 とにかく男臭い、信念や義理だけに貫かれた、功名や打算とはかけ離れた主人公たちである。「人生意気に感ず」を地で行くようなものであり、人物論、組織論の教訓を多く含んだ物語である。
痛快な池宮史観に拍手 Date:2006-09-17
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この作品の面白さは、作者が包む歯に衣着せぬ歴史観にある。

先の四十七人の刺客の時も、数ある忠臣蔵伝記とは一味違った視点で描いているが、
変に英雄視せずに現実的に沿った評価を公平に与えている所に
魅力を感じた。

比較される、
報道出身の司馬史観との違いは、熱にあると思う。

司馬作品が冷徹なまでの客観的なリアリズムを追求して
ルポルタージュの様に物語が作られるのに比べて、
映画出身の池宮作品は、
主人公を軸にした主観的な群像劇に仕上がっている。
その間に、様々な背景や批評が挟まれる。

個人的な話、
どちらが優れているかは論外だが、
実写で観たいのは池宮作品である。
勇猛果敢、比類なき島津の戦ぶり Date:2005-06-10
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 下巻のメインは関ヶ原の合戦。望まぬながら、西軍に属してしまった主人公、島津義弘。戦音痴の石田三成に、夜襲の打診などの助言を悉く無視され、苦汁を飲まされつつも、苦心して築いた人的ネットワークを駆使し、必死に島津家生き残りを模索する。

 そして向かえた関ヶ原の合戦。小早川秀秋の裏切りにより壊乱する西軍の中、寡兵ながら、軍容を整え、領国に帰還するため死を決し、雲霞のごとき東軍の中を、強行突破を試みる島津家家中。その際に義弘が家臣に口にする台詞がしびれる。 「聞いての通りじゃ。わしは帰ると決めた。/その方らの一命を、ここで使い捨てる。/後ろへ退るのは愚である。相手の意表を衝く。前に突き進む」

 勇士たちの活躍に血沸き肉踊る。余計なものを一切そぎ落とした名文。最初から最後までクライマックスの連続という感じで、ハラハラさせられる。
 
 以上の点を持って本作は、スリル満点の傑作小説であると評せられる。
戦争に負け、駆け引きで勝つ Date:2004-08-05
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 無敵の島津軍。
 関が原でも注目の的。
 徳川が勝つと感じながらも、石田側で参戦する。

 じっと、戦況を睨み我慢を続ける。

 そして、最後の決断により、島津は動き出す。

 ただ、動くだけではない。
 戦後の交渉を有利に運ぶにはどうするのか。
 多くの思考が頭に中を駆け巡る。

 その動きがよく伝わります。

 そして、なぜ関が原で負けた中で島津藩だけが加増されたのか。
 これには、大きな気づきがあります。

思ったほど・・・・・! Date:2002-09-25
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一気に読んでしまったが、予想できる筋書きで、思ったほどおもしろいとは思わなかった。
司馬遼太郎の作品の焼き直し、司馬作品を一捻りした感じである。しかし、これをやってみたくなる気持ちがよく分かる。
関が原は、どうしても謎であり、謎解きをしてみたい、題材なのであろう。
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