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予告された殺人の記録 (新潮文庫)

原著 Gabriel Garc´ia M´arquez , 翻訳 野谷 文昭
価格:¥ 420 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:158頁
JAN:9784102052112
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 ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』 [ Proust+ プルースト・プラス ] at 2008-02-08 20:33:08
ガルシア=マルケス「再発見」 ガルシア=マルケス。前々から気にはなっていたのだけど、何となく手が出せなかった作家。そうしたら、『予告された殺人の記録』や『百年の孤独』が、わが親の蔵書から出てきた。 そういえば、「ガルシア=マルケス」という名であったかは定かではないけれども、子供の頃に同じような本の表紙を目にした覚えがある。しかも、興味本位で本を開いてみたところ、文字が小さくていっぱい、しかも挿絵が全然ない。それに驚愕(というよりは失望)して、すぐに閉じてしまったのだった。 『予告された殺人の記録』自分が殺される日、サンティアゴ・ナサールは、司教が船で着くのを待つために、朝、五時...
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レビュー
時代を超越 Date:2009-08-09
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映画と原作両方を目にする機会はそんなに多くない。
これはたまたま両方見た。
ディテールの書き込みなど小説の方に一日の長があるのは必然。
とはいえこの真実の物語はドキュメントを越えて胸に突き刺さる。
時代を超える作品。
リアリズムの底に垣間見えるマジック Date:2009-06-19
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 一見、マジック・リアリズムの「マジック」の部分がかなり抑えられた作品です。ただ、野谷文昭氏が解説で指摘しているように、彼の作品のエッセンスはかなり濃厚に凝縮されてる小説ではあります。

 古い共同体が否応なく近代化していく時代を背景に、結婚式や司教の歓待といった共同体的祝祭が、些細なことが発端で血みどろに染まる様、そしてそもそもなぜ殺人予告を街中の人間が知っていたのに被害者は殺されなくてはならなかったのか、等の謎が丁寧に語られる。勿論、謎は謎のまま幾つか残っており、それがリアリズム描写の底のマジックを不気味に感じさせる。

 あっという間に起きたたった一つの事件の風景が何度も描写されているのに、全く厭きさせない。スローモーションとリフレインを上手に使った映画のような映像が目に浮かぶ作品です。これが中上健二のいった「構成力」というやつなんでしょうか。
すばらしい Date:2009-05-30
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百年の孤独とならぶ、マルケスの傑作だと思います。
読み始めたら止まらないエンターテイメントであり、
かつ、深く感じさせるナニカがあります。
すばらしい作品だと思います。
ゼロ時間へ Date:2009-03-21
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 結婚披露宴の翌朝、青年サンティアゴ・ナサールが新婦の兄弟の手によって滅多切りにされる。なぜ彼は殺されなければならなかったのか。また、住民たちの多くが事前に犯行のことを知りながらも、なぜ事件は起こってしまったのか。サンティアゴ・ナサールの友人である<わたし>は、住民たちの証言を集め、自らの回想を交えながら、事件とその前後の出来事を仔細にわたって記述していく。そしてその過程において、当事者たちの人間模様や住民一人ひとりの心情や思惑がやがて浮かび上がってくる。
 物語は複数の時間軸から構成されていて、殺人が行われるまさにその時へ向かって、時間の経過の中で起きた様々なエピソードが克明に、淡々と描き出されていく。
 文庫にして150ページ程度の中篇ですが、名前の付いた登場人物がかなりたくさん出てくる。数えてみると、ざっと30人余りいた。でもそのことで特に読みにくくなるということはなく、この作品において“有名性”という要素はむしろ不可欠なもののように思える。
 訳者あとがきによると、著者ガルシア=マルケスはこの作品を自分の最高作としているらしい。また、作家の河野多惠子さんや恩田陸さんが、好きな海外の小説の一つとして本作を挙げている。
予告された殺人とは Date:2008-08-17
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南米の熱帯を思わせる濃密な文章。最終章に殺人の場面をもってくる構成。すべての物語が殺人へ向かって進んでいく。皆が顔見知りである、狭い地域でおこった殺人事件の記録。
舞台もそうであるが、筆力も熱い。物語の世界にぐいぐいと引き込まれました。スペイン系の名前に手こずりましたが、物語の力か、そんなの関係ありませんでした。
ノーベル賞という壮大な肩書きを持つ作者の作品の入門としては、良い作品であります。
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