蝿の王 (新潮文庫)
価格:¥ 620 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:354頁
JAN:9784102146019
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で10253位
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レビュー
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『十五少年漂流記』よりは現実的 Date:2010-01-19 おすすめ度 ![]() 『さよなら絶望先生』というマンガで、『十五少年漂流記』と対比された感じで言及されていたので、いつか読んでみたいと思っていた。 『十五少年漂流記』よりはずっと現実的な感じがする。実際にこういうシチュエーションだと、こんな感じになるだろうな、と。 それは良いのですが、いかんせん読みにくいですね。同じセリフ(「ぼくがほら貝をもっているんだ」)が何度も何度も出てくる。無駄な情景描写が多い。おそらく翻訳が下手。 ピギーが聡明な少年として描かれているが、実際には、本当に頭のいい子なら、こうもしつこく自己主張や他罰行動を繰り返さないだろう。どの子もどの子も自己主張が激しすぎて、みんな同じ感じ。むかし某保育園児らと接したとき、子供たちのあまりもの躾のなさ、こらえ性のなさ、我儘加減に、あきれ返った覚えがある。この本に出てくる子供たちは、全員そんな感じだ。どうしようもない、人間以前の糞ガキどもだと思う。おそらく親が馬鹿なんだろう。 この作品は、多くの出版社に断られたあげく、やっと、T・S・エリオットが最高責任者をつとめるナントカ社から出版されたとか。断る気持ちも多少は分かる。 |
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人間の歴史の縮図 Date:2010-01-14 おすすめ度 ![]() 子供というのは昔から純粋さの象徴と見られることが多いですが、この小説では人間が今まで歴史の中で繰り返してきたことを純粋な形で表現していると思います。それはたとえば、原始的な共同体形成に通じるような大人数で協力して生存環境を形成していこうという動きや、民主主義思想に通じるような合議によって何かを決めようとする意志、宗教に通じるような未知のものに対する恐怖、そしてもっと本能的な権力欲や暴力志向、ナショナリズムにつながるような排他性など多くの事項が挙げられるとおもいます。 はたして人類は未来永劫このパターンを踏襲してゆくのだろうか?そんなことを考えさせられる一冊でした。 |
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Load of thd Flies Date:2009-08-19 おすすめ度 ![]() 美品を低価格で購入することができました。配送も迅速+丁寧で大変満足のいく買い物でした。 |
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人間の心性の闇を寓話的に描いた秀作 Date:2009-07-11 おすすめ度 ![]() 題名「蠅の王」は、悪魔"ベルゼブブ"の事で、闇と悪の象徴と言われる。作中では、殺した豚の頭に止まる蠅の意。少年達が無人島に漂着して共同生活を始める、と言う出だしは「十五少年漂流記」を想起させるが、題名が暗示するように、その後の展開は全く異なる。無垢な人間が閉ざされた空間内に押し込められた時に、何が起きるかを実験小説的に描いたものと言える。 舞台は近未来の戦時下。少年達の乗った飛行機が敵に撃墜されて、無人島に漂着するが、この状況下では救助隊が来る可能性はゼロである。狼煙を上げて、近くを通る船に発見されると言うのが唯一の希望だし、それを実行もするが、この意味を真に理解している少年は少ない。少年達は昔からの顔見知りとは設定されておらず、最初から主導権争い等の不穏な空気が漂う。それでも、最初はラーフと言う少年をリーダとして、上述の狼煙や小屋の設営など、ある程度の規律が守られる。しかし、時が経つに連れ、意見の食い違いや闇と獣への恐怖から、助け合いから対立へと、親しみから憎しみへと、理性から狂気へと、人間の持つ原初的な獣性が顕わになってくる。そして、メンバの中で哲学的思索を持つ少年サイモンに悲劇が訪れた時、狂気の渦はもはや止めようがない...。 楽園のような島(果物が豊富にある)と少年達の行動との対比で、作者が狙いとしている人間の心性の闇を寓話的に描くと言う意図は成功していると思う。年齢層をもっと上げても良かったのではとも思うが、それで結果が同一なら怖い。 |
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う〜ん。 Date:2009-05-04 おすすめ度 ![]() ちょっと話が飛躍しすぎでは・・・。 周りの自然の描写は細かいのですが、同様に子供たちの心の描写がもっと必要なのでは? 子供の(もしくは人間社会の)危うさを描きたかったのだと思いますが、描ききれていない印象が強い。 あと気になったのは、あまりに無説明な設定。 手っ取り早く『不自由無い自然豊かな無人島に、子供たちだけ』という状況を作りたかったのでしょうが・・・。 私は気になる点が多すぎて、ちょっとこの小説には入り込めませんでした。 |




