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かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)

価格:¥ 500 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:文庫
ページ:140頁
JAN:9784102159019
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 かもめのジョナサン/著・リチャード・バック、訳・五木寛之(500円・新潮社) [ 読書ノートKY ] at 2006-09-23 21:02:47
ピュアな作品のはずが…… (注・話の結末に触れるネタバレありです) かもめのジョナサンは、常に「飛ぶこと」を追求し、更なる速度、更なる高みへと日々飛行訓練を続けていたが、日々の生活に追われる仲間のかめも達からは変人扱いされ、やがて追放される。しかし、ジョナサンはやがて誰も達したことの無い境地に達する……。 題名をご存知の方は多いと思いますが、一匹のカモメの向上心・探究心に満ちた生きざまを通じ、人にとって何が大切なのかを問うアメリカ生まれの寓話です。昔一度読んだ時は、他者に惑わされず、「生活」の呪縛から逃れ、ひたすら高みをめざすその純粋な姿に素直に感動しました。 と...
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エディターレビュー
『かもめのジョナサン』原作。「ほとんどのカモメが、飛ぶことに関して学ぶのは、いちばん単純な事実だけだ。海岸から食べ物のあるところまで到達し、また戻ってくること」。ジョナサン・リビングストン・シーガルという名の風変わりな鳥を描いたこの寓話の中で、著者リチャード・バックは語る。「たいていのカモメにとって、大切なのは飛ぶことではなく、食べることだ。しかし、このカモメにとっては、食べることではなく、飛ぶこと自体が重要だった」。飛行は、まさにこの物語の意義を高める、象徴的行為である。この寓話に込められた究極の意味は、たとえ、群れや仲間あるいは隣人から自分の野心は危険だと思われても、より高尚な人生の目的を探求することは大切だ、ということだ(われらが愛するジョナサンもある時点で、自分の群れから追放される)。妥協せず自分の気高い理想を守ることで、ジョナサンは、超越という究極の報酬を得た。そして最後に愛と思いやりの真の意味を知るのである。ラッセル・マンソンによる幻想的なカモメの写真が、この物語にふさわしいイラストとなっている。ただし全体的なデザインは、多少時代遅れの感があるのは否めない(この作品の初版年度は1970年だった)。しかしながらこの作品に流れる精神は不朽であり、とりわけ、若者の心を惹きつけてやまない。
レビュー
「イリュージョン」とセットで Date:2010-02-07
おすすめ度
「かもめのジョナサン」はいい小説です。
何かに行き詰まったり、人との違いに悩んだりしているときにはこの小説にたくさん勇気づけられると思います。
ただ、何も考えずに読んでしまうとあまりにもジョナサンが特別すぎて普通の生活をおくる「かもめ」たちが何も考えない劣った存在のように感じてしまいます。人によっては鼻に付くような話だと思うでしょうし、また、ある人が読むと場合によっては考え方が違う他人を劣った存在と見せてしまうかもしれません。
でも、リチャード・バックが次に書いた「イリュージョン」を読むと、この小説の捉え方が変わります。
「かもめのジョナサン」はジョナサン側から見た話であるからジョナサンが特別な感じに感じられますが、それはジョナサンが「好きでやっていること」で何もジョナサンだけが特別ではないということが理解できます。

「普通と思われる生活を送る」ことも一つの選択だし、ジョナサンのように「世捨て人(鳥?)のような生活を送る」ことも一つの選択。
どちらもやりたいことをやっているだけ。そこには何も崇高だとか特別だとかということはないし、どちらが良いとか悪いとかということもない。「イリュージョン」を読むことでこの小説で世捨て人的な考え方に傾いてしまったバランスをいい具合に戻してくれます。

ジョナサンを「イリュージョン」の元・救世主のドナルド・シモダに置き換えて読むと面白いかも。
人間のジョナサンになれるか Date:2009-08-02
おすすめ度
社会に於いて人間は、ある種決められた世界で生きている。それはそれで正しい。カモメは飛ぶ事が最大の武器である。その武器によって餌を取りコミュニティーを作り社会を形成している。では人間は何か?それは最大の武器は知能である。勉強し大学に行き少しでも良い就職先を選び生活を確保する。

子供の頃、何の為に勉強するのかを聞いたら大学へ行き良い会社へ行く事への準備だと教わった筈だ。答えられなかったとしても結局そのような流れになっている。では食べる為に勉強しているのか? ジョナサンは人間の脳はもっと違う事に使う為にあるのではないのか?と疑問を投げかけていると思う。確かに人間社会にもジョナサンのような人物はいる。しかし殆どの人間はジョナサンでいう地上に住み群れて生活をしている。それを否定してる訳ではないが、もっと飛ぶ事(頭を使う事)の意義を考える必要があると感じた。

学者になり新しい発見をし人間社会に貢献してる人もいるし、会社を起こし新しい雇用を作り社会に貢献してる人もいる。一番大切なのは何の為に勉強をしているかだと思う。ここでいう勉強とは頭を使うという事である。

社会的地位の高い職業は、本来はジョナサンのような生き方をしなくてはならないのではないだろうか?その対価でお金を貰っているに過ぎない。ジョナサンのようなレベルになれば今度は社会に還元していく行き方こそが理想なのかもしれない。

色々考えさせられた本でした。
感動の鳥肌が立つ。 Date:2009-07-24
おすすめ度
「人生とは、何か」を問い掛ける『かもめのジョナサン』である。
 目の前の食べることだけを追い求めるのではなく、かもめの可能性を追求したジョナサンの物語から、僕らが学ぶことがある。

 社会の中で、大衆の中で、家族の中で、一般常識を超えた行動に対する非難と、孤独、自分自身と戦いながら、挑戦を続けるジョナサンの姿から、熱い情熱が伝わってきます。

 ジョナサンが古巣に戻って、次の世代に、かもめの可能性を伝授する愛情に、社会が進歩する姿を見ることができる。
 一羽のジョナサンが、かもめの歴史を変える物語でもある。
「生きるため」ではなく、「生きること」 Date:2009-02-28
おすすめ度
中学生以来、久しぶりに読みました。当時の印象はかもめの写真と物語が交互にあって、綺麗な本だなぁ、程度のものでしたが、今読み返してみると、ジョナサンの生への躍動が、日々の惰性的な生活に喝を入れているようで、清々しかったです。ジョナサンにとって大切なのは、「生きるため」ではなく、「生きること」てある。餌をとったり群れの掟に従うことではなく、とにかく速く飛ぶこと(=生きること)なのである。その思想は同じ志を持つ者に受け継がれ、徐々に広がりをみせてゆく。一時的欲求がある程度満たされた現代における、二次的欲求への渇望が描かれているといえよう。
危険 Date:2008-10-24
おすすめ度
精神的真実について
気付きはじめた人が
気付いているということを
確認するための本
それ以上でもそれ以下でもないが
そういう確認作業というのは
何度やっても喜びであり
喜びは自信となり
全ての原動力になるのではないかと思われました。

真実とは?
完全とは?
著者の主張は時に和音となり、また不協和音となり
心地よく感動の音が響いていた。

ただ・・・
考えているだけで
食わなければ餓死してしまう
ジョナサン
私は君に
いいしれない嘘っぽさを感じたんだ
私はスピードの塊じゃない
思考でも感情でもない
かもめも私も形を持ってる
現実を否定するな
否定の上に幸福はない
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