空色ヒッチハイカー
価格:¥ 1,470 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:単行本
ページ:281頁
JAN:9784103007524
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で295110位
おすすめ度:
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本当に、たまに橋本紡は名作を書き上げるから、困ったものだ。もちろん、小粒の作品であるということはどれを取っても変わりません。何か大きな主張をしたいから、とか、社会性のあることを描写しているとかそういうわけでもありません。単に東大生で国1に合格して、将来官
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レビュー
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18歳のショージ君 Date:2010-01-22 おすすめ度 ![]() 読み進めるうちに、とても懐かしい気持ちになりました。18歳のショージ君の短い旅の物語を何度も読み返した少年の頃を思い出して。もはや青春小説の古典といっていい庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」に作者がささげたオマージュと私は読みました。ちがうかな? 興味のある方は読み比べていただくと面白いと思います。かつて薫くんにあこがれて、今や平凡たる中年を生きる私には、どちらの18歳もまぶしいばかりです。久しぶりにいい読書体験でした。 |
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平凡な話でドキドキ感が足りなかった Date:2008-08-08 おすすめ度 ![]() 18歳の無免許ドライバーが関東から九州を目指して、ヒッチハイカーたちを乗せながら車で旅をする物語。18歳の青年が大学受験前の大事な夏休みを犠牲にしながらもヒッチハイカーたちとの出会いで成長していく心温まる話なのだが、平凡な話でドキドキ感が足りなかった。ただ、物語はとても読みやすく、最初に車に乗せた杏子が嫉妬する場面などは恋愛小説らしくてよかったと思う。 |
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いい意味でも悪い意味でも、青春小説。 Date:2007-11-17 おすすめ度 ![]() 簡潔に言ってしまえば、何をやってもそつのない兄を持った弟が、兄の幻影を追いかけて自分を何かの型にはめようと葛藤する物語と言ったところでしょうか。 誰しもが経験し、直接的には感じていなくとも一度は挫折や諦めを味わったことがあるように、この作品の主人公の少年も今の自分の価値について、答えを見出せないでいます。と言うのも、主人公の兄が上記のように、何をやってもそつなくこなす天才肌の人間であり、少年はその兄の背中を追って、それに倣うのが当然であるような人生を生きてきたのですが、その兄がエリートの道を全て捨て、突然別の道を歩み出してしまったからです。 目標となる人間が、目標とすべき人生を歩んでいたからこそ、自分と言う存在はその跡を追うことが正しいと感じ、疑問を抱かず努力を続けてこれたものを、その目標が路線変更でもしたかのように、世間の正しいとは別の方向へと急に方向転換してしまったため、何を正しいかはかりきれなくなってしまう。 そして、少年はその答えを見つけるため、受験勉強の忙しいはずの高校3年の夏休み、旧型のキャデラックに無免許のまま乗って、旅を始めます。 そして、その途中途中で、様々なヒッチハイカーを乗せては降ろし、乗せては降ろしを繰り返しながら、旅を続けていきます。 そんな、今までの地元や家族、友人とは違う外の世界に触れた少年が、出会いを繰り返すことで成長し、苦悩し、自分自身とは何かを見つけるきっかけを作っていきます。 出会いの数だけ別れは必ずあり、始まりには必ず終わりはやってくる。一人何も持たずに旅に出た少年は、目的地にたどり着いた時、何を持ち何を失っているのか。 青春と言う何をやっても許されると言う概念と、青春特有の悩みや不安をメインに押し出しながらも、どこか自分と当てはまってくる部分も多くあり、それらが読み終えた時に、ふと心のふちを支配しているような不思議な感覚に襲われました。 ただ、だからこそ高校生と言う主人公に対し、どうしても強い感情移入を抱くことが出来ず、自分の中での変換と言う形でしか、作品を楽しめず、物語全体の展開や構成が陳腐なものに感じてしまいます。 そういった点で、良くも悪くも青春小説。 それを踏まえて読んでみれば、自分の中に何かを感じれると思います。 |
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彰二君はこりゃイケメンだ Date:2007-03-17 おすすめ度 ![]() 決して難しい言葉を使わず、やさしいタッチで紡がれる文章。 んーん、読みやすい。ホントに読みやすい。 キャデラックでヒッチハイカーを乗せて目的地まで向かう。乗せる一人一人に個性があり、皆違う。国道をただひた走り、夏休みの青春を謳歌しつつ、お兄ちゃんのもとへ。 とくにこれといった事件も起こらない。 しかーし、 声をでかくして書きたいことがある。 この彰二君はまずイケメン間違いなしだ。一人称小説なため、主人公の描写がないが、かなりのイケメンと見た。このたびが始まる前に、すでに二人の娘とつきあっており、旅の終わりには2人目とアレまでしてしまう。さらに博識で、東大B判定。羨望というか悋気だ。 お兄ちゃんもたくさんの娘とつきあっており……んんーん。 顔の器量に自信のない人は、やっかむことばかりでしょう。 キャデラックがあれば? |
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青春のにおい Date:2007-03-09 おすすめ度 ![]() まず、プロローグの一文が半分の月がのぼる空のそれと似通っているんです。 半月ファンの自分には嬉しくもあり、同時になぜ似ている文章を持ってきたのか疑問でした。 「ひかりをすくう」や「流れ星が消えないうちに」にも多かれ少なかれ半月を匂わせる描写があり、二冊とも(個人的ではありますが)根底に流れるものが半月と同じ気がしました。 文章にはしづらいのですが、やはりこう「青春のにおい」というか、「かけがえのない何か」というか、その人間を形作っているその人間以外のものを描いていると言いますが・・・。 抽象的になりましたが、とにかく今作は前述の三冊の中で最も青春くさく感じました。 目標を失って迷走し、その中で様々な人の人生に触れ、そうして何かを得ていく主人公。 とても大切な夏、とても大切な何かを探す為、主人公は旅に出るのでした。 |


