日本語は天才である
価格:¥ 1,470 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:単行本
ページ:222頁
JAN:9784103039518
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で173626位
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この本の著者が芥川龍之介の言葉を引用しています。 「最大の奇跡は言語である。」 日本語は天才である柳瀬 尚紀 / 新潮社スコア: 翻訳不可能といわれていたジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』を翻訳した、柳瀬 尚紀氏の書いた本。 日本の国語の特性を、無文字だった時代から漢字、ひらがな、カタカナなど、多様な表記を獲得してきた流れを踏まえつつ、「やまとことば」と漢字、漢語との相互に絡み合った関係なども語られています。 また、自作の回文やいろは歌、リメリックなどが披露されていて、日本語の多様性、柔軟性の意味が、おかしみの中で自ずと納得できる様に書かれています。 ...
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レビュー
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ダールの翻訳で知りました Date:2009-08-01 おすすめ度 ![]() ダールの翻訳で知りました。 ダールの不可思議な世界を、なんとかそのまま翻訳しようと格闘している姿に敬服しました。 ダールの戦争体験、世界に対する斜めから見た雰囲気、子供に対する愛情など、微妙な表現をうまく翻訳していると思います。 あとがきなどで、悪がつよい点があるので、気に入らない人もいるようです。 本書を読めば、少しはあとがきの悪の強さが薄まるかもしれません。 |
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猫舌流英語練習帖もお勧め Date:2008-01-05 おすすめ度 ![]() ダールの翻訳の後書きで、猫舌流英語練習帖を知りました。 その後、著者の本を図書館とか本屋でみかける度に読むようにしています。 言葉に対する真摯な取り組みには頭が下がります。 自分達の書いている規格やマニュアルの翻訳のReviewerになって欲しいと思うのは贅沢でしょうか。 |
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日本語の素晴しさを再発見できるユニークな良書 Date:2007-09-02 おすすめ度 ![]() 時々,翻訳家は小説家よりも表現力に長けた「言葉の芸術家」なのではないかと思うことがある。個性の異なる言語の意味だけでなく,その息遣いまでも伝えてしまうのだから。本書は『フィネガンズ・ウェイク』や『チョコレート工場の秘密』の翻訳でも知られる英文学者・翻訳家が日本語の素晴しさを語る良書だ。 ヒップホップをよく聴く僕からしてみると,俳句や短歌の魅力を英語で伝えるのと同じぐらい,英語の詩に特有の韻の踏み方の面白さを日本語で忠実に伝えるのは至難の業だと思えるのだが,筆者は豊富な語彙を駆使して,原文の息遣いをそのまま伝えてみせる。そして,日本語には可能性の大きさを伝えている。 思えば日本語ほど多彩な表現が可能な言葉も珍しい。中国から漢字を輸入し,それを見事にアレンジしたばかりか,ひらがなやカタカナも作り出し,縦書きも横書きも可能で,他の言語との混在表記もOKとあれば,「天才である」という筆者の主張もうなずける。 個人的には,難読漢字を読ませるための道具としか考えていなかったルビに,読み手のイマジネーションを膨らませる魅力もあると説いた「かん字のよこにはひらがなを!」が印象に残った。 |
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日本語の奥深さ Date:2007-07-16 おすすめ度 ![]() 翻訳不能と言われていたジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」を日本語化した事で有名な著者が日本語の持つ楽しさ・許容力を語った本。回文、外来語を取り入れる包容力、敬語の使い方、方言の味などを語って楽しい本である。中学生にも読めるレベルで書いたというだけあって、読み易い。夏目漱石、芥川龍之介などの御馴染みの作家が例に挙げられるので更に親近感が増す。 ただし、外国語をうまく訳せるから「日本語は天才だ」と言う論理は我田引水の気がする。訳す道具としての日本語の力よりも、訳者としての自分を自画自賛しているようでチョット引っかかる。あまり"翻訳"に拘らずに記述すれば、より素直に楽しめる本になったと思う。 全編を通じて、日本語に対する深い愛着が伝わって来て(作中でも言及される井上ひさし氏にも共通する)、特に若い方にお勧めしたい好書。 |
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日本語に対するあふれる愛、そして自負 Date:2007-06-14 おすすめ度 ![]() ジョイスの訳などで知られる著名な翻訳家による日本語エッセイ。 「日本語は非常に優れているから、凡才である自分でもいろいろ優れた表現ができる」というスタンスを一応は取っているが、著者自身の日本語能力に対する自負はあふれんばかりに伝わってくる。 だからといってそれほど嫌味というわけでもなく、内容は非常に面白い。 まず、文章そのものが魅力的だし、翻訳の裏話や、方言、そしてルビに関する知見などは、気づかされることが非常に多い。 何より、著者が日本語というものを本当に愛していることが伝わってくるので、強く共感してしまう。 不満がないわけではない。たとえば、第7章「シチ派対ナナ派」について。 「七」の読み方について、著者は「安易にナナを使うこと」を否定するのだが、実際にビジネスの世界では、「イチ」と「シチ」を間違うわけにはいかないので、なるべく「ナナ」を使うようにする、ということもある。 本書にはそういった「日常生活で使われる日本語」というスタンスがほとんどないので、それがちょっと不満ではあった。 だが本書は、あくまで形而上的な日本語論として、日本語の世界を自由に飛び回るような気分で読むべき本。 そういった意味では、十二分に知的興奮を与えてくれる一冊だ。 |


