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東京奇譚集

価格:¥ 1,470 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:単行本
ページ:210頁
JAN:9784103534181
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で180105位
おすすめ度:

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レビュー
残酷をつつみこむ奇妙な優しさ Date:2009-05-10
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個人的に、「品川猿」の結末、というかミステリーの種明かしの部分は
とても生々しく、辛く感じました。
村上作品では、ときどき圧倒的で救いがたい悪とか絶望が描かれます。
けれどそういったものが、独特のひょうひょうとしたトーンに
はめ込まれることで時には(意図的に)薄められ、
時にはその毒が純化され致死的になって強い印象を残したりするのが
面白いと思います。
「品川猿」ではどちらかといえば後者だと感じますが、
それでも前を向いていけるという読後の余韻があります。
奇妙な魅力に満ちた短編集です。
ノスタルジー? Date:2008-12-22
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自分は『ノルウェイの森』を最後に村上春樹から離れていった読者――おそらく少なくないであろう読者たち――のひとりである。久しぶりに手にとってみたのは、本屋で偶然眼に入ったから,本書は長編でなく短編集であったから。村上春樹の短編にはしばしば感服させらたし、今回も「それなり」に楽しめた。ただ、かつて味わったほどの鮮烈さはない。むかし夢中になったギタリストのライブに20年ぶりに出かけていって、「この程度だったか」と感じたときと似たような読後感を味わった。ノスタルジーを少し味わいつつ、年をとった自分に気づいてみたいかつての村上読者にはおすすめかも。
読み始めたら止められない魅力を放つ Date:2008-08-25
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本来であれば、こんなエントロピーの低さで「不思議」を
語られても困るだけだろうが、村上春樹の手に掛かれば
読み始めたら止められない魅力を放つ短編集。

何かが明らかになるわけでも
何かが根本的に解決するわけでもないのだが
少しずつ目の前のものを片付けていくうちに
ポジティブな心持ちになっていくという一種の救済。

地味かもしれないが、「大事なこと」の辺縁を
優しく撫ぜるその匙加減が絶妙で心地よい。
やっぱりいい作家だなー Date:2008-08-20
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いい短編集でした。

「血がつながっていても、気が合うとは限らない」
・・・みたいな当たり前のこと。

そんな真実を自然に書きあげる村上さんの小説を読むとどこかホッとします。
久々に村上春樹を堪能できた Date:2008-03-05
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「東京奇譚集」というタイトルから、なんとなく日本の、湿度のある、じわりとした話なのかなと想像してましたが、今までの著者の作品と大きな変化はありませんでした。しかし、「日常と、そのすぐうしろで口をあけている非日常」の関係が五つの切り口で丁寧に描かれています。
各作品とも粒ぞろいで、異なるけれども共通性をもった五つの世界にどっぷりと浸ることができます。作品自体は2時間あまりでさらりと読めてしまうものですが、読み終えた後、心に残るものは大きいです。

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