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博士の愛した数式

価格:¥ 1,575 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:単行本
ページ:253頁
JAN:9784104013036
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 『博士の愛した数式』(小川洋子著・新潮社)を読了した [ 畝源 The ブログ ] at 2007-10-23 09:52:55
博士の愛した数式 小川 洋子 / / 新潮社 ISBN : 410401303X スコア選択: ※※※※  まずはいつものよう粗筋を少し。  ある日、家政婦である主人公の「私」は、交通事故のため記憶が80分しか持続しないという障害を持った元は優秀な数学博士だった人の家に派遣される。博士は1975年9月23日の事故以降は、新しい記憶が残らなくなってしまっていたのだ。  その障害のため、世話をするのは難しいらしく、今までに9人の家政婦が、クビとなった。記憶が持続しないので、訪れるたびに自己紹介しなければならない。博士は、数学にしか興味はなく、彼女が訪れる度に歳や靴のサイズを...
 博士の愛した数式 小川洋子 [ 風味絶佳な日々 ] at 2007-10-22 01:58:17
 2004年第一回本屋大賞受賞作、読売文学賞受賞作。確か高校生の読書感想文コンクールの課題図書でもあったと思う。 数学ネタを使った作品は数多くあれど、数式の美しさを文学的感動に還元してみせたという点で、まれにみる傑作ではないかと思う。    80分間し...
 小川洋子「博士の愛した数式」 [ MUSIC SPIRIT ] at 2006-08-12 14:29:45
今日は、昨日買ったばかりの(さっき読み終わりましたが)一押しの本を紹介したいと思います。 著者、小川洋子。「博士の愛した数式」です。 映画も近日公開予定。 この本を初めて読んだのは、一昨年の夏でした。この本が、学校(全国の?)で夏休みの課題図書として指定されていたため、友人から借りて読んでみたのです。 その時は大まかに読んだだけでしたが、それでも感動した記憶があります。 文庫で発売されるのを、待った甲斐がありましたよ。 ストーリーは、80分しか記憶が持たない老人と、その家に雇われた家政婦と、彼女の息子の3人が、その老人(作中では博士と呼ばれている)を中心として色々...
 雨粒が傘をはじいていく街中で右手は小さな愛を包んでる [ ぼんやりまくら ] at 2006-06-19 12:25:43
昨日友達を待っている間に 超テキトーに決めて買った本。 『偶然の祝福』 全然作家さんのこととか知らなくて、 想定がかわいい名ぐらいの気持ちで手に取ったんですが、 この作家さん『博士の愛した数式』の著者なんですね。 読んでなかったからわかんなかった。 友達に言われてはじめて気がついた。 ある女性作家さんを主人公に、 過去や現在に時間を変えながら綴られる連作短編集です。 この方の作品を他に読んだことないのでわかりませんが、 短編としてはすごくうまい具合にあいまいにぼかしていて重過ぎない、 でもちゃんと心情も表現されてるし ちょうどいい具合にまとま...
 喜喜喜 [ 臥雲斎画稿 ] at 2006-03-11 07:48:31
博士の愛した数式 | Excite エキサイト ブックス > 書籍情報 今日の花「フリチラリア」。 花言葉「人を喜ばせる」 ユリ科。球根植物。 「フリチラリア属」には およそ100種ほどが確認されていますが、 今日ご紹介するのは、 一般的に「フリチラリア」と呼ばれる 「フリチラリア・インペリアリス」。 原産地は、インド、ヒマラヤをはじめ、 イラン、トルコなど西南アジア。 「中近東」と言われるあたりです。 日本には、明治の始め(5〜6年ごろ)に渡来したとされます。 高さは、60センチ〜1メートルと大柄。 花の咲き...
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エディターレビュー
   1990年の芥川賞受賞以来、1作ごとに確実に、その独自の世界観を築き上げてきた小川洋子。事故で記憶力を失った老数学者と、彼の世話をすることとなった母子とのふれあいを描いた本書は、そのひとつの到達点ともいえる作品である。現実との接点があいまいで、幻想的な登場人物を配す作風はそのままであるが、これまで著者の作品に潜んでいた漠然とした恐怖や不安の影は、本書には、いっさい見当たらない。あるのは、ただまっすぐなまでの、人生に対する悦びである。

   家政婦として働く「私」は、ある春の日、年老いた元大学教師の家に派遣される。彼は優秀な数学者であったが、17年前に交通事故に遭い、それ以来、80分しか記憶を維持することができなくなったという。数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは、困難をきわめるものだった。しかし「私」の10歳になる息子との出会いをきっかけに、そのぎこちない関係に変化が訪れる。彼は、息子を笑顔で抱きしめると「ルート」と名づけ、「私」たちもいつしか彼を「博士」と呼ぶようになる。

   80分間に限定された記憶、ページのあちこちに織りこまれた数式、そして江夏豊と野球カード。物語を構成するのは、ともすれば、その奇抜さばかりに目を奪われがちな要素が多い。しかし、著者の巧みな筆力は、そこから、他者へのいたわりや愛情の尊さ、すばらしさを見事に歌いあげる。博士とルートが抱き合うラストシーンにあふれるのは、人間の存在そのものにそそがれる、まばゆいばかりの祝福の光だ。3人のかけがえのない交わりは、一方で、あまりにもはかない。それだけに、博士の胸で揺れる野球カードのきらめきが、いつまでも、いつまでも心をとらえて離さない。(中島正敏)

レビュー
人間として大切なことの順番を教えてくれる Date:2010-02-06
おすすめ度
博士は数学を愛し、美しい証明に、人生の情熱と80分しか持たない記憶力を捧げている。
でも、その大事な数学より、幼くか弱い者を守ることの方がもっと当たり前に大事で、自分の子供でもないルート君を全力で包み、身を挺してでも守ろうとする。

父親がいないルート君にとって、博士は、飢えていた父親の愛情を感じさせてくれる存在だったでしょう。
母親である「私」は、博士がルートの父親だったら、と考えたと思います。

数学者としては数学を愛し、人間としては子供を愛し、いたわろうとする。
そういう純粋な愛情の在り方に、博士の魅力があると思いました。

全体を通して、大きな事件が起こるわけでもなく、博士と私とルート君の静かな生活(温かくも壊れやすそうな)が、数学の美しさを随所に挟みながら、淡々と過ぎていく展開ですが、読み終わった後に感動がジーンと心に残ります。

映画版より小説の方が個人的には好きです(映画版は、キャスティングが素敵ですが、シングルマザーとしての「私」の心の動きを作品から消してしまっているため)。
しずかなはなし Date:2010-01-27
おすすめ度
この小説は、どこにも所属しないような気がする。
恋愛小説でもない、ミステリー系でもない、感動系かと聞かれたら、そんな単純じゃない気もする。
とにかく、紹介するときの分類に困る作品だ。

こういう、読み手が想像もつかない類の小説を手に取るのは、億劫だった。
映画化されたから、もちろん題名くらいは知っていたが、内容を知るのは長い間面倒だった。

時代遅れだと思うけれど、発刊から7年たって、やっと私はなんとなくこの本を開いた。

結果、ジャンルなど関係なしに、これほど人を惹きつける小説があるのか、と思った。
読み始めて、十数ページに1回くらい、その何気ない描写で、涙がこぼれおちた。
無駄のない、研ぎ澄まされたうつくしい数式のエピソードや、博士のちょっとした行動や言葉に、
なんとも言えないやさしい気持ちになれた。
たとえば、博士が、一番星を見つけるのが得意なこと。
野球選手の江夏が好きなこと。
子どもを何よりたいせつにすること。
そんな、どうでもないエピソードが、つもりつもって、博士が愛しくなる。

小説を形づくる文章は、ただ、ありのままの事実を書いているだけ、という感じがした。
そこから何かを読み取ってほしい、という作者の恣意は感じられない。
ただ、愛すべき博士のすがたを、あたかもそこに存在するように、客観的に、距離を置いて冷静に、
丁寧に、切り取っている。そんな感じがした。

それなのに、こんなに涙が出たのはなんでだろう。
とてもいい小説だった。

明日からの生き方が少し違ってくるような気さえする、とてもうつくしい小説だった。






やっぱ江夏は凄い Date:2009-11-14
おすすめ度
江夏豊は、選手としてのプレイもドラマチックだったが、彼の存在自身がドラマを産むのだと思います。
彼の現役時代の姿を知っているワタクシは幸せものだと思ったな。そんなことを思わせる選手は、今ならどうだろ、イチローぐらいかなぁ。
これはいい小説。。。 Date:2009-11-10
おすすめ度
 これは珠玉の名作だと思いました。

 とてもやさしくて暖かい博士が気持ちと数字の美しさが伝わってきます。

 秋の夜長におすすめの一冊です。
良すぎる Date:2009-10-22
おすすめ度
数学が苦手な僕でしたが、
意外とさらっと読めました。

数学を通して心を通わせていく様子は
読んでいて本当に心が温かくなりました
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