ひらがな日本美術史 3

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マーケットプレイス価格:¥ 3,672 (税込)

出版:新潮社
カテゴリ:単行本
ページ:261頁
JAN:9784104061037
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エディターレビュー
美術史の常識に挑戦する新解釈の日本美術史第3巻。扱う時代は安土桃山時代とそれに続く江戸時代初期で、取り上げる作品は建築や工芸など多岐にわたっている。『源氏物語』や『枕草子』を現代語訳してきた作家橋本治による本書は、従来の日本美術史に違う視点を持ち込もうとする硬派な意志と、作品をめぐる著者のロマンチックな妄想(あるいは詮索)から成り立っている。

まず著者は、いわゆる美術の周辺分野での職人の仕事に注目する。たとえば輸出仕様の漆器を「お客さん(ヨーロッパ人)の好みを前提にした自分達なりのスタイル」に仕上げてしまう蒔絵職人に、時代を代表する芸術家長谷川等伯とも通じる、日本人の優れたデザイン処理能力を見て、そのセンスの良さに驚嘆する。次に、安土桃山美術の衰退期と見なされる江戸時代初期に光を当てる。前時代の美の基準から見てエネルギーを失っていても、視点を変えれば「様式的な完成」であるとの立場から、さまざまな作品を擁護する。たとえばこうして解題される「彦根屏風」の項では、裸足や髪型の風俗史を経て、詩的な結語へとたどり着く手際が鮮やかである。

文体は「桃尻語」ではないが、堅苦しい「お勉強」の雰囲気はなく、気負わずに読むことができる。著者の空想は物語またはエッセーとして楽しみながら、当時の風俗・文化も感覚で理解できる仕掛けになっている。(林ゆき)

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