気をつけ、礼。
価格:¥ 1,470 (税込)
出版:新潮社
カテゴリ:単行本
ページ:230頁
JAN:9784104075096
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で113201位
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レビュー
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惨めさや悔しさを見つめて Date:2009-03-01 おすすめ度 ![]() 先生と(元)子供たちにまつわる短編小説6篇を集めた1冊。 雑誌『小説新潮』より ◆白髪のニール ◆マティスのビンタ ◆気をつけ、礼。 雑誌『yom yom』より ◆ドロップスは神さまの涙 ◆にんじん ◆泣くな赤鬼 本書のために大幅な加筆・改稿を施した、 ということなので、 6つのいずれもすでに読んだファンの方も もう一度、こちらで読んでみてもいいかもしれません。 個人的には、『にんじん』が印象的です。 yomyomで既に一度読んではいるのですが、 この最後は私にとっては、「そう来るかぁ」っていう感じ。 意外にも、ズバッと、 後味悪いようで悪くないっていうのが、いいなと。 他の作品も・・・ 『白髪のニール』での、 ロックン・“ロール”についての件には そうなんだなぁ、って少し感慨深いものがありました。 『マティスのビンタ』に出てくる 先生の生きざまとか想いにも普遍的なものを感じます。 たとえば、野球部員で言うなら、 孤高の孤独で戦うエースと違って 一人補欠で凹まずにはいられない部員が 心に抱く負の心情がうまく描かれていて、 ネガティブな面を描かれていたとしても、 読んだ後味は悪くなく、すっきりする。 小説で描かれるそういったリアルな心情描写も 重松さんの小説が好きな理由のひとつですね。 |
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「先生」を軸にした8編の短編ストーリー。 Date:2008-09-04 おすすめ度 ![]() この人、本当にいい話書くなあ。 言葉が丁寧ですっとココロに染みる。 言葉選びもズバ抜けてセンスを感じる。 「先生」を軸にした8編の短編ストーリー。 前作の「ブランケット・キャッツ」が光とするならば、今作はまさに影の部分。 少し屈折した先生を軸にしたストーリーは、人間の嫌な部分ややらしい部分を描きつつも、どこか痛いほど共感できる。ここに描かれているのは理想の先生ではないけれど、本来の人間らしい姿で描かれていて、リアルな先生像を描いているような錯覚に陥ってしまう。 |
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ロックはロール? Date:2008-08-30 おすすめ度 ![]() 教師と生徒、および、生徒が大人になった、その後が描かれている、六篇の短編集。 綺麗事ではない、厳しい現実が織り交ぜられながらも、温かい感性を伴って描かれている。 最初に配されている「白髪のニール」が示唆する事は多い。 ニールとは、ロックのニール・ヤングの事で、ニールは歳をとる事を歌い、ロックはロール?らしい。 ロックはロールとは、当初は、何の事だか分からないが、数十年の時を翔るこの作品は、白髪の先生がロールする。 普段は無愛想な物理の先生が、生徒に習って、慣れないギターを練習奮闘し、ギターをかかえてニールでロールするのだ。 ロールという言葉に、著者なりのメッセージが込められており、強く印象に残る。 著者は時々、野球部の話題を取り上げるが、五番目に配されている「泣くな赤鬼」は、野球部を舞台としていて、興味深い。 ただ、この作品の舞台は、野球部よりも病院での比重も大きく、涙無しでは読めない。 表題作の「気をつけ、礼。」は、ごく短い作品だが、非常に秀逸だ。 最後の数行に、先生の面影が色濃く投影され、哀愁と希望とが、交錯する。 著者の描く少年は、あたかも、著者自身のかつてであるかの様だ。 |
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教師とは Date:2008-08-26 おすすめ度 ![]() 重松さんの新作は 教師と生徒の関係を描いた短編集。 教師って完璧ではない。 聖人君子でもないし、神様でもない。 この作品に出てくる教師はどれもいい意味でも悪い意味でも 一人の人間である。 責めることは出来ないけれど、 もう少しどうにかならないものか・・・と思う教師もいる。 でも、振り返ったときに 生徒と生徒の関係はどれも悪い思い出として残っていない。 もちろん現実ではそういうことばかりではないけれど、 自分の経験を振り返ってみても 生徒のときはすごく嫌いだった先生でも 今思い出すとなぜか許してしまえたりしている。 月日はいろんな意味で寛容なんだな。 重松さんらしく 泣ける作品もある。 腹の立つ作品もある。 でもどれもいい作品である。 |
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しっとり となれます Date:2008-08-23 おすすめ度 ![]() 学校の先生と生徒にまつわる短編集。どの物語も派手ではないが、じんわりと優しく染みこんでゆくような物語ばかり。 特におすすめは 「泣くな、赤鬼」電車の中にもかかわらずに泣いてしまいました。 学校の先生ってやっぱり自分にとっても大切な思い出なんだなあと改めて実感させられました。 |


