アミターバ―無量光明

定価:
マーケットプレイス価格:¥ 1,404 (税込)

出版:新潮社
カテゴリ:単行本
ページ:161頁
JAN:9784104456048
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エディターレビュー
   齢80を前に肝臓のガンで入院した女性の、闘病、死、そして死後の様子を、患者本人の語りでつづった物語。生への希望を持ち、病と治療の痛みに耐えて過ごす入院当初。徐々に近づいてくる死への不安を、僧侶である娘婿を相手に語り合い乗り越える中盤。やがて死を迎えた主人公は、光となって残された者の間を舞う。「人が死ぬとはどういうことなのか」。この万人の疑問をやわらげてくれる、芥川賞作家と僧侶という二足の草鞋を履く著者ならではの作品である。

   作中、「地獄はあるのか」との主人公の問いに、物理学を交えながら懸命に答えようとする娘婿の態度が興味深い。宗教を押し付けるのではなく、しかし、信じることは大切であると伝えたい婿の存在は、常に、「生と死」「宗教とは何か」を見つめ続けてきた、著者の姿を映しているといえよう。また、本書には、亡くなった夫との再会や、天使のような少女の出現、死後の意識などのオカルティックな要素が登場するにもかかわらず、うさんくささがない。それは、病が進行するにつれて時間の感覚が揺らぎ現実と過去と夢が交錯する様子や、「意識がない」状態でありながら痛みの表情を顔ににじませる様など、実際に死に逝く人を目前にしたことのある者には納得のいく描写が織り込まれているからであろう。今、死に直面している人々、あるいは大切な人の死を受け入れねばならない人々に、特にすすめたい1冊である。(冷水修子)

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