不味い!
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出版:新潮社
カテゴリ:単行本
ページ:185頁
JAN:9784104548026
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普段書かれているものも決してグルメとは言えないものの、珍味・美味の話を書かれている小泉氏ですが、本書は美味しいものとは対極にある、不味いものを紹介しています。 タイトル見ただけで、実に不味そうなものが並んでいます。食事時に見ると、食欲減退すること必至で..
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エディターレビュー
なかでも、やはり目を引くのは、数々の悪食の武勇伝。カメムシの幼虫や、カラスの「ろうそく焼き」、羊の血の腸詰など、本書には、想像を絶するメニューが多数紹介されている。中国では、20年ものの自家製蛇酒の、あまりのアクの強さにのたうち回り、韓国では「ホンオ・フェ」という発酵させたエイのアンモニア臭に涙する。その光景は、まさに著者の言葉どおり「不味さとの対決」といえる壮絶さである。しかし意外にも著者は、その不味さを、新しい食の発見として楽しんでいるから驚かされる。
本書で、怒りをもって「不味い!」と断罪されているのは、そうした珍料理に対してではなく、ビールやカレー、刺身にラーメンと、私たちが普段から食べ馴れている食品に関してだ。著者は、化学調味料を多用するデパートの惣菜に不快感を覚え、冷凍保存した白焼きを平気で出す鰻屋の「職人根性の欠如」を嘆く。そこから浮かんでくるのは、あまりにも歪んでしまった現代社会の食生活であり、それを平然と受け入れてしまっている私たちの心の貧しさなのである。(中島正敏)
レビュー
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読んでて不味さが伝わる本 Date:2009-02-07 おすすめ度 ![]() 美味いと表現している本は数あるけど、これほど不味いを列挙した本は無い。 学校給食、病院食、ビール、水から、はたまた蛇、カラス、虫まで。 著者の小泉先生の表現の豊かな事。 読んでて臭いや食感が伝わってきました。 でも、本書で発酵したエイを不味いと言ってましたが、別書「発酵する夜」では美味しいと言ってた気が・・・。 |
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旅先の旅館の話がサイコー Date:2005-09-01 おすすめ度 ![]() 書店で冒頭の章を立ち読みして、衝動買いしてしまいました。 作家の清水義範がギャグとして似たよーな話は書いていましたが、 本物はやっぱり面白い。 カニカマのテンプラとか、出てきたらほんとにガッカリですよね。 けど、後半に行くにしたがって、似たよーな話が出てきて、ちょっと飽きるというか。 けど、他人の不幸話は面白い。 |
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「不味い」を徹底的に科学した名著! Date:2004-11-18 おすすめ度 ![]() 食べながら「おいしくないなぁ」とげんなりすることは誰にでもあるけど、なぜ不味いのか、その理由をきっちり分析することはなかなかできるこっちゃない。でしょ? それが本書ではビシビシと的確に述べられているのだから気分がいい。 たとえば「活のよくないエビを使うと、エビは自己消化を起こしているので」(不味いフライ)などと生物学的・化学的にズバリと不味い理由を指摘する。わかりやすい。 また、この人は科学者だけど食いしん坊でもあるので、科学的(生物学的・化学的・生理的)な要素だけでなく心理的な要素もきっちりフォローする。食材的には完璧な蕎麦でも、それがバーコードのように寂しい量とレイアウトであると心理的に美味しくない。食通は「量より質が大事」と言うかもしれないけど、俺たちは素人なんだから量も欲しいじゃん? 小泉先生は「量が少ないのは不満」と、俺たちの側に立って物を言ってくれてる。うれしいよね。 この人は名文家でもある。「俺はもう諦めも早く、心で泣いた旅だった。」とか、爆笑しました。文として意味は通らないけど気持ちはものすごく伝わる。 |
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不味いはずなのに読んでしまう Date:2004-07-09 おすすめ度 ![]() 題名に『不味い!』と書いているとおり、あらゆる方面からのマズイものが集まって紹介された本。グルメ本は数々あれど、「これはマズイです」とおいしくない食べ物を集めて一冊にまとめた本は古今東西で本書が初ではなかろうか。 食堂や入院したときに出される食事、ホテルでの食事、学校給食の思い出などいろんな場面のなかで「マズイ!」と思ったことが誰にでも一度はあると思う。なぜマズイのか、この本はズバリ教えてくれる。 マズイものだけが書かれた本のはずなのに、身近な食べ物についてもかなり紹介されているためか妙にはまってしまうし、ヘビやカラスといった「そもそも食い物じゃない気がする・・・」とツッコミを入れたくなるものについてもなんとなく読んでしまうのが面白い。 |
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シュール・ストレミングはやっぱり不味かったのか Date:2004-04-29 おすすめ度 ![]() 小泉ワールドを裏側から描いた会心作。これまでの小泉氏の語り口は褒め言葉がほとんどで、どんな奇天烈な食品に出会ったときも涙は見せなかった。本書ではしかし、その小泉氏が「本当はつらかったんだよ」と本音を漏らしている。お馴染みのスウェーデンの缶詰シュール・ストレミング、カラスの肉。そうしたものがいかに不味かったか。小泉氏もやはり人間だったのだなとほっとした。 ただ、本書が対象としているのは、そうした「不味さが旨さ(おもしろさ)になっている」ものだけではない。ホテルの朝食の鮭や未去勢牡牛の肉など、料理人の怠慢・失敗・利益優先による不味い食べ物も槍玉に挙げられている。ホテルの朝食の鮭は焼かれておらず蒸されているだけだとか、知らなかったことが随分と暴き立てられていて、私も思わず怒りを覚えてしまうほどだった。 |


